早朝からビル氏との対話練習を終えて(英語力UP!0→10)、午後からは町の探索に出かけた。

毎度のことだが、外に出て数歩歩いたところで私は早々にゲンナリした。

この尋常ではない暑さが一年中続くというのだからフィリピンに行かれる方がいたら正午に外に出歩くのはお勧めしない。「新しい出会いが私を待っている!」と意気込んで外に出たところで20分もしないうちに気分が悪くなり路上にうずくまり、見知らぬ子供たちに水を汲んできてもらうのがオチである。

そんなフィリピンの酷暑にあてられて体調を崩した私が写真の女の子 マリーに案内された場所は迷宮のような住宅街であった。

国道であるラプラプストリートには無数の細枝のような路地があり、地球全体から自宅の近所まで3Dマップをマウス操作で自由に見て回れると名高い某バーチャル地球儀をもってしても確認できないので路地先になにがあるのかは誰にも分からないような場所である。

 

そんな場所なので観光客が訪ねてくることはまずなく、マリーが母親を呼び、その母親は友達とその子供たちを呼び、その子供たちが友達を呼び、横になっていた体を起こすと私の周りには群衆が押しかけていた。

 顔面が蒼白になっている私を気遣ってか、子供たちは私の背中や頭を撫で、大人たちは果物や冷たい水を持ってきてくれた。すごい市民性(感動)

お礼がしたいとチグハグな英語を使い、彼等に尋ねるが誰もが笑顔で「必要ないよ!」と言ってくれたのだが、昨日のこともあり、このまま帰っては気が気ではないので、私の自己満足のためにも「どうしてもここで何かやりたい!」的なことを言うと、日本語を学びたいと言ってきた青年がいた。

彼はフィリピンの国民的英雄であり20か国語超を話す偉人、ホセ・イサールって名前の偉人に憧れおり、将来は他国に彼女を作れるだけ作りたいという壮大な野心を胸に秘めた青年で名をギボという。そんな彼の家で日本語を教えてあげるだけで夕飯とシャワーと寝床と朝飯をいただけることとなった

後編へつづく

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