シマノ新規格の「TT」
を冠しているのが表題にもあります「ソアレTT」というロッド。これまでシマノのコスパ最強規格といえばBB(異論は受け付けない)でしたが、この度 ライトゲーム専用ロッドとして本格的なスペックを持ちつつも、お手頃な価格帯での実売に踏み切られたのがTTシリーズです。
というワケで、今回はシマノ ソアレTTについて、
- ザックリとスペック紹介
- 実釣インプレ(使ってみての感想)
- おすすめモデル
の順にまとめています。特に使用感については詳しく書いていきますので、悩まれている方の参考になれば幸いです。
もくじ
どんなロッド?
シマノ 20ソアレTT(ロッド)
一応、アジングモデルとメバリングモデルに分かれていますが、ぶっちゃけどっちでも使えます。突き詰めると差異はありますが、そんな微差を感じたいのであればもっと上のモデルを購入した方が良いでしょう。というわけで、アジングだろうがメバリングだろうが、どっちでも快適に出来るのがソアレTTというロッドです。
まずはスペックや搭載テクノロジーなどを紹介していきます。
スペックざっくりと!
シマノ ソアレTT(S80-T)
公式アイテムページ | シマノ(SHIMANO) |
長さ | 2.44m |
仕舞寸法 | 124.7㎝ |
自重 | 74g |
適合ルアーウェイト | 0.8-10 |
おすすめ度 |
4.90
|
ライトゲームをもっと楽しむ ソアレTT
アジングやメバリングに代表されるライトゲーム。近年アジ・メバルだけにこだわることなく、多くの魚をターゲットとし、手軽さが売りであるこの釣りはさらなる人気を博しています。ソアレTTはライトゲームを楽しむための充実した機能を備えています。
しっかりと感度を手元に伝えるブリッジライクシート。軽量かつネジレを抑制するスパイラルX。アイテムごとに練られた穂先。
しなやかで使いやすい上に、ブレやダルさが抑制されたソアレTTシリーズ。ライトゲームをもっともっと楽しんでください。
引用:シマノ『ソアレTT』
シマノ ソアレTT
デザイン&搭載テクノロジー
それではシマノ ソアレTTのデザイン・搭載テクノロジーを紹介していきます。
スパイラルX
ネジレとつぶれを克服しロッド性能を根幹から高める
スパイラルXを標準実装しています。前モデル(18ディアルーナ)では一部のモデルにしか搭載されていませんでしたが、ソアレTTでは標準実装。ロッド縦繊維の内層と外層に、カーボンテープをそれぞれ逆方向斜めに密巻きした三層構造になっており、高いネジリ剛性とつぶれ剛性を実現されていあます。
CI4+
カーボン繊維によって強化したシマノ独自の素材CI4をさらに進化させたCI4+。従来樹脂と比較してより軽量で高い強度を備えているのが特長です。
ソフチューブトップ
特殊設計により軽量・高感度のチューブラー穂先にチューブラー穂先にソリッド並みのしなやかさをプラスした「ソフチューブトップ」になっているのもS80L-T(S76UL-T)の特徴です。よどみのない、きれいな曲がりも特長。
ブリッジライクシート
橋のような湾曲が個性的
なロッドシートになっています。
デザインだけではなく、軽量かつ掌にフィットしカーボン強化素材 『CI4+』を採用しており、ライトゲーム(特にアジング)では竿を立てやすいようにダウンロックに、メバリングでは竿を寝かせやすいようにアップロックにセッティングされているとのこと。
シマノ ソアレTT(ロッド)
実釣インプレ・評価
端的に表すと『多分、風』。めちゃくちゃカッコイイです。
は?
もう少し具体的に話しますと……
半端なく軽くて持ちやすい!
とてつもなく軽い!
というのが20ソアレTTを実釣で初めて使ってみた時の感想です。僕の選んだS80L-Tは名前の通り8フィート(2.44m)ありますが、自重は74g。先述したブリッジライクシートも相まって、ふわり軽~く握ることができました。
価格的に軽さは期待しちゃいかんな…
と思っていたのですが、スペック以上に軽く感じる具合でした。
デザインが秀逸
デザインが洒落てる!
に感じたソアレTT。フィッシングロッドとしては珍しい「オレンジ」を基調としており、去年発売されたソアレBBと良くマッチしました。
同じくソアレBBシリーズのリールと合わせると最高です。筆者の選んだメバリングモデル(?)はオレンジ、アジングモデルは黄色なので若干の違いはありますが、統一感が出ていました。
振り抜き感・飛距離が良い!
飛距離も素晴らしく出た!
ので、初場所メバリングでもちゃんと釣果を出してくれたソアレTT。まぁ筆者が選んだS80L-Tは全モデルでも屈指の遠投モデルなので当たり前ではありますが、やっぱり10g程度のルアーまで投げられるのがデカかったです。
堤防から少し離れた障害物周りにルアーを届かせるのに一役買っていたのが8フィートという長さ。竿全体のしなりも良く、2gもあれば結構な距離が出せます。
他のモデルだと4g程度までしか投げられないようですが、5g程度まで快適にキャストしたければ是非、S76UL-TやS80L-Tのような長尺モデルを選んでみると良いでしょう。
パワーも十分!!
バットパワーも十分!
に感じたシマノ ソアレTTでした。
狙うべきではないのですが、他の人がポンポンシーバスを釣っていたのでシーバスルアーを投げたらヒラメ。投げていたのは7g程度のルアーですが、ライトゲームロッドとは信じられないくらい飛ばせ、着底させてからリフト&フォール。
45㎝程度のヒラメ程度なら丁度良いくらいに竿が追従するので、バラす心配もないくらいにガッチリフッキングしたままランディングできました。
プラグ(ハードルアー)も扱いやすい!
操作性も良かった
ソアレTT。ジグ単ではまったく必要ありませんが、足場の低い堤防で、ちょっと遊びを入れたいときに竿先をチョイチョイっと動かしやすく、メバルのリアクションバイトが期待できる具合でした。
適合ルアーウェイトが豊富
0.8g~10g
と、適合ルアーウェイトが豊富なのも20ソアレTT(S80L-T)の大きな長所でした。この価格帯のルアーロッドだと適合ルアーウェイトが狭いのがデフォなのですが、流石はライトゲーム専用ロッド。快適に投げられるのは個人的には7gまででしたが、メバル・ライトロックフィッシュというカテゴリーの釣りでは十分すぎるスペックと言えるでしょう。
様々なリグを自在に扱えるので、ライトゲーム専用ロッドを使ったことのない方は是非!
シマノ ソアレTT
おすすめメバリングモデル
現在 7種類のモデルから選べるシマノのソアレTT。そのうちメバリングモデルは4種類あります。
アジングモデルとメバリングモデル、スペック以外は一緒なの?
色味が若干違います。アジングモデルは黄色、メバリングモデルはオレンジを基調にしています。で、メバリングモデルにおいて、筆者が購入の際に非常に悩んだのが以下の3モデルです。
一番軽い&小技が効かせやすい!
ソアレTT S70SUL-S
モデル | S70SUL-S |
全長/仕舞寸法 | 2.13(m)/109(㎝) |
自重 | 60(g) |
適合ルアーウェイト | 0.4~4g |
おすすめ度 |
|
- 一番エキサイティング!
なライトゲームを楽しめるモデルです。スーパーウルトラライトという竿の柔らかさもあり、小さいサイズでも素晴らしく楽しいファイトを味わえます。自重も60gと軽量。ソアレTTの中でも最も柔らかく、吸い込みの弱い魚の捕食にもしっかりと追従してフッキング。掛かってからはロッド全体がしなやかに曲がって、バラシを抑制してくれます。
最も汎用性が高い!
ソアレTT S76UL-T
モデル | S76UL-T |
全長/仕舞寸法 | 2.29(m)/117(㎝) |
自重 | 69(g) |
適合ルアーウェイト | 0.6~6g |
おすすめ度 |
|
- オールラウンドで使える
というモデルです。しなやかなソリッドティップによってメバルの小気味よいアタリをオートマチックに乗せられます。使用頻度の高い1g前後の小型ジグヘッドリグや、3g前後の小型プラグを遠投にも向いており、漂わせてヒットさせるというメバルゲームの基本操作が快適に行えます。
遠投モデル!
ソアレTT S80L-T
モデル | S80L-T |
全長/仕舞寸法 | 2.44(m)/125(㎝) |
自重 | 74(g) |
適合ルアーウェイト | 0.8~10 |
おすすめ度 |
|
- 遠投力とパワー!
を備えているのがソアレTTのS80L-T。本文でも述べたように、長尺を活かした遠投が可能。小磯やサーフ、ゴロタ場などの大場所で、重めのジグヘッドリグや大型のフロートリグ、大型プラグで沖のブレイクや激流、ボトムに潜む大型メバルを狙うためのハイパワーモデル。メバルだけにとどまらず、フィールドを共にするシーバスやクロダイなどが混じってしまうシチュエーションでも活躍します。
シマノ ソアレTT
おすすめアジングモデル
アジングモデルは3種類あります。
アジングモデル一番人気!
ソアレTT S74L-S
モデル | S74L-S |
全長/仕舞寸法 | 2.24(m)/115(㎝) |
自重 | 69(g) |
適合ルアーウェイト | 0.5~12 |
おすすめ度 |
|
- ルアーウェイト幅が一番広い!
のがアジングモデルのS74L-Sです。遠投攻略を得意としたアイテムですが、御覧の通り0.5g程度の豆粒ジグヘッドもキャスト可能。遠投性能を持ちながらも、軽快な操作性を併せ持っているのが魅力なのか、ネットを見る限り一番人気なのでは?と思ってしまうほど。もう一本買える経済力があれば、S74L-Sを選んでいました。
アジング遠投&剛性が期待できる!
ソアレTT S64UL-S
モデル | S64UL-S |
全長/仕舞寸法 | 1.93(m)/99(㎝) |
自重 | 64(g) |
適合ルアーウェイト | 0.3~6 |
おすすめ度 |
|
- ジグヘッドスペシャル!
とも称されているのがアジングモデルのS64UL-S。ジグヘッド単体でのライトゲームが特に得意なモデルであり、常夜灯周りなどの近距離での繊細な釣りにも最適。小型サイズのバイトを弾きにくく、抜けアタリや居食いなどの難しいアタリにもしなやかに対応することができます。
総括:シマノ(SHIMANO)
ソアレTT インプレ評価
とにかく操作性が高い!
というのがシマノ ソアレTのインプレ評価です。
本文でも述べたように
- 自重が軽い!
- 飛距離・振り抜き感が良い
- 十分なパワー・繊細な操作感
を兼ねそろえており、デザインも◎。ソフチューブトップが効いているのか、魚がバレにくい感じもありました。遠投用ということもあって操作性は望めないかと思いきや、十分すぎる具合。
そこそこの値段で、長く使えるモデルが欲しい!
という方は是非ご検討してみてください。
それでは!
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