普通の静ヘッドで良い
というのが筆者の総括です。
去年から店頭でよく見るようになったオーナーの「ぶっとび静ヘッド」。ぶっちゃけ従来の静ヘッドを愛用していた身からすると、ヒラメやマゴチなどのフラットフィッシュを狙う分には普通の静ヘッドで十分すぎました。コスパも普通の静ヘッドの方が圧倒的に良いし……。
- サーフなど角度のない場所で使う
- 表層付近をスローに引いてきたい
など、明確な目的意識がある方にはオススメです。が、そうでもないなら静ヘッドで十分だと思います。
というワケで今回は『 ぶっとび静ヘッド』を使ってみての感想・インプレについてまとめていきます。
もくじ
ぶっとび静ヘッド
どんなジグヘッド?
まずは簡単なスペックを。
オーナー(OWNER)
ぶっとび静ヘッド
メーカー | オーナー(OWNER) |
自重(g) | 5~30 g |
個数 | 2 個 |
コスパ |
4.50
|
おすすめ度 |
4.68
|
公式紹介動画!
オーナーばり公式チャンネルからも紹介動画が出ています。飛行姿勢や使い方なんかも解説されているので、時間のある方は参考にしてみてください。
ぶっとび静ヘッド
実釣インプレ
実際にぶっとび静ヘッドを使ってみての所感、評価をまとめておきます。なんとなく使ってみた感想を述べても分かりにくいので、同じくオーナーの名作ジグヘッド「静ヘッド」と比較しながらまとめていくので、よければ参考にしてみてください。
『飛距離』について
まぁ良く飛ぶかな…?
という感じ。
キャスト時はアイの基点が移動しフックが上向きで飛行し圧倒的な飛距離を実現。
という宣伝文句だったので、さぞや飛距離が良いのだろうと思いましたが、正直 そこまででした。そんじょそこらの安価なジグヘッドに比べたら良く飛ぶ方でしょうが、従来の静ヘッドの方が飛びました。
改めて普通の静ヘッドの完成度の高さを感じる結果になりました。シンプルイズベスト。上の写真の通り、余計な機能がないぶん空気抵抗もなく、皮肉にも『ぶっとび静ヘッド』よりも良く飛ぶ「ふつうの静ヘッド」でした。
『浮き上がり』について
浮き上がりが良い
というのが「ぶっとび静ヘッド」の最大の特徴でしょう。
抵抗を受けやすいヘッド形状、他に似たような形状のない独特なアイになっており、表層のデッドスローが可能になっています。サーフのような角度がないポイントや、シーバスや青物など、中層から表層にいるような魚を狙う場合には重宝されるようなジグヘッドになるべく仕上がっているようでした。
『フォール速度』について
水を掴みやすいヘッド形状
になっているようで、従来の静ヘッドに比べるとフォールスピードがゆったりしているように感じました。
着底は分かりやすかった?
リフト&フォール主体の釣りで、海底に着くたびに
コツッ…!
と手元で着底した瞬間も捉えられる具合。底モノ狙いの釣りでも楽しく使っていけると思います。
『巻き感』について
巻き始めの感触が少し違う
ぶっとび静ヘッドでした。先述したように、ぶっとび静ヘッドでは重心移動式のアイになっています。リトリーブ開始時はアイポジションが前方へ移動し浮き上がるような具合なので、使い始めて間もない頃は、
アタリか…?!
あ、違うのか……
とよく勘違いしていました。若干、他のジグヘッドとはリトリーブの感触(巻き始め)が違うので、ビックリされないように。リフト&フォール主体の方は結構 驚くと思います。
ぶっとび静ヘッドの使い方
という方に向けて、ぶっとび静ヘッドの使い方を紹介しておきます。
使い方①:基本はただ巻き!
基本は巻いてくるだけです。
ただ巻いてくるだけでも十分です。ぶっとび静ヘッドは浮き上がりが良く、底を切ったデッドスローがやりやすいです。変にジャークを入れたりせずとも、ただ巻いているだけで普通に釣れます。
下手にアクションを入れるよりは、ただゆっくりと巻いてくるのが良いでしょう。ぶっとび静ヘッドでは特に気を付けなくても大丈夫ですが、一応 注意点として、底をずる引きしないようにすることだけ。根掛かりの可能性が格段に上がります。
底をずる引きしてるって、どうやったら分かるの?
竿先にゴンゴンゴン!と海底を叩いてしまっている感触が伝わります。その場合はぶっとび静ヘッドを泳がせるスピードが遅い(=ルアーの沈下速度よりも遅い)というコトになりますので、リトリーブ速度を挙げましょう。
使い方②:リフト&フォール!
ただ落とすだけよりも長時間 アピールさせられるのでリフト&フォールもぶっとび静ヘッドを使う上では是非 試していただきたいところ。個人的にはリフト&フォールが一番快適で釣果が高いです。
なんでアピールさせられる時間が長いの?
軌道が長いからです。ただ落とすだけならワームは底方向に垂直に沈むだけですが、ある程度の水深まで巻いてやり、そこからテンションフォールをさせることでワームを放物線上に落とすことが出来ます。
やり方としては、着水後にリールのベールを返し、ラインが出ないようにするだけ。これだけで、竿先を始点にしてルアーが放物線を辿ります。着底したら、数回リールを巻いて、再度 着底を待ちましょう。この繰り返しです。
その他にも色々な使い方があると思いますが、専門的な話は置いといて、筆者としては以上の2点の使い方での釣果が高いです。気になる方は調べてみてね。
ぶっとび静ヘッド
おすすめモデル3選
選べる自重も豊富な ぶっとび静ヘッド。
という方に向けて、簡単におすすめモデルを紹介しておきます。
ぶっとび静ヘッド 14g
非常に使い勝手の良いサイズが14~18gだと思います。
投げた感触、巻いている感触どちらとも感じやすいので水中を想像しやすく、釣りがしやすいです。飛距離・操作感ともに9フィートMLクラスのルアーロッドで扱いやすく、ロックフィッシュ・フラットフィッシュの実績が高いです。まずは投げてもらいたい14g~18gです。
ぶっとび静ヘッド 24g
比較的重めですが、重すぎない絶妙なバランスのモデルです。
とにかく飛距離が欲しいシチュエーションで使いたい20~24gです。ベイトが接岸していないとき、かけあがり等のポイントが遠いときに有効。25g以降はフックサイズも一回り大きいので、4インチ以上のワームを使う方は是非、検討してほしいモデルです。
浮き上がりも良い「ぶっとび静ヘッド」なので、
という方にこそ使っていただきたい20~24gでもあります。
ぶっとび静ヘッド 7g
ナイトシーバスにオススメのモデルが5~10g程度のぶっとび静ヘッド。
飛距離をだしつつも表層を狙える塩梅になっているので、湾内に入ってきたシーバスなどを狙う場合に最適でしょう。
カルティバ ぶっとび静ヘッド
合わせて使いたいワーム3選
ぶっとび静ヘッドと相性抜群なワームが以下の3つ!
エコギア(Ecogear)
バルト
ぶっとび静ヘッドを使うならバルト(ワーム)を是非!
ヒラメ狙いワームの殿堂入り的存在であり、コスパも最強格。これからワームを選ぶ方は是非、ひとつはタックルケースに入れておくことをオススメします。マジで、これ以上ヒラメが釣れるワームが後述するR-32くらいしかありません。
パワーシャッドは?
う~~ん。バルトの方が好釣果ですね。僕より格段に釣りが上手い師匠がパワーシャッドを愛用しているのですが、正直なところ最近の釣果は僕の方が上です。なぜか?バルトを使っているからです(多分)。
とはいえ、そこまで値が張るものでもないので、よければどちらもどうぞ。
マーズ
R-32
シーバスワームとして滅多に売ってない(最近ようやっとネットで供給が追い付き始めた)『R32』というワームもおすすめです。先ほど紹介したバルト・パワーシャッドに比べると動きが控えめなピンテールワームとなっており、お財布に余裕のある方はフォローベイトとして持っておくと良いでしょう。
サイズはどう選べばいいの?
- 3インチサイズなら10g以下!
- 4インチ(グラマラス)なら14g以上!
を選ぶとピッタリ合うと思います。
ダイワ(DAIWA)
ミドルアッパー
16g以上のぶっとび静ヘッドを使うなら、ミドルアッパー(4.2インチ)も最高にマッチするワームになります。先述したR-32と同じくピンテール系ですが、流石はダイワ。供給量が安定しているので、定価で購入できるのが◎。シーバスルアーとして人気のミドルアッパーですが、筆者はヒラメ狙いで多用しています。シルエットが風抵抗を受けにくいので飛距離も半端ないです。
ぶっとび静ヘッド
インプレ評価:総括
重心移動システム
が良くも悪くも特徴的な『ぶっとび静ヘッド』でした。
僕としては従来の「静ヘッド」の方が飛距離は抜群に出てたのですが、個人差もあるでしょう。浮き上がりの良さを生かした表層狙いがやりやすい『ぶっとび静ヘッド』だと思うので、使い分けると良いかも。
うーん…、どうしよっかなぁ…
と迷うのであれば普通の静ヘッドでいいと思うよ。あっちの方が安いし、いっぱい入ってるし…。
以上、 ぶっとび静ヘッドの評価についてでした。
ぶっとび静ヘッドSSと相性の良いワーム