2巻まで読んだのなら当然、3巻も買うはずだ。それくらいの引きを2巻ではしてたと思う。
金欠やらでどうしても買えないときであったとしても、安直に『血の轍3巻 ネタバレ』と検索して一時的で浅い満足感を得るんじゃなく、是非 待つ楽しみと、読んだ時の感動を存分に味わってほしい。ので、ホント 今回はネタバレを控えた。
一言一句を描写するような記事を期待している人には申し訳ないけど、そういう紹介はできない。マジでどこの馬の骨が書いたかもわからないような駄作分でストーリーを紹介しても本編の面白さを損なうどころかマイナスなのでな。僕はそれで鬼滅の刃への興味が一切なくなり、流行に乗り遅れたからしてああいった記事は書きたくない。
え、じゃあネタバレサイトは見ないからzipを寄こせって?
よろしい、そんな君には良いリンクがあるから下から飛んでほしい。人気作家たちのマンガがたくさんあるから満喫してこい。
ということで、詳細なネタバレは書かないので、その点よろしく。
それでは血の轍 3巻の大まかなあらすじの各話をさらっと紹介するぞ。
血の轍 3巻
ネタバレ・画バレ含む考察と感想
そして、「究極のマザコン」が生まれる…
自我を吸い取られた静一は
ママの玩具としての生活を受け入れる。
わずかでも自己を主張すれば
思いもよらぬ「攻撃」が待ち受ける
そんな“母親地獄”の日々の中で
静一の精神は徐々に蝕まれてゆく…メディアでも大反響!「惡の華」「ぼくは麻理のなか」「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」の押見修造が更に深化した最新作!「究極の毒親」第3集!
引用:Amazon
究極のマザコン、究極の毒親…。いきなり毒々しい表現だが、本編ではそれを上回るほどの醜怪さだった。
何度も言うように、マンガの面白さを抜くようなネタバレはしないように細心の注意を払ってまとめているけど、ネタバレはネタバレ。魅力を伝えるには絵が最良だと思って付けているので、『真っ白な状態で読みたい』という人はここでブラウザバックだ。これが最終忠告ぞ!
第16話 乗り換え
突如、家に帰って来た静一の母 静子。静一が吹石さんから貰ったラブレターを見て、『受け入れられない!』と言い、2人で手紙をビリビリに破ることになってしまった。
しばらくすると、「忘れ物を取りに行く」と言って一旦帰った静子が戻ってこないのを不審に思ったのか、お父さんが帰ってきた。
静一の部屋のドアを開けると、
2人抱き合って横になる静子と静一の姿が。
見上げた静一の目元が赤くなっていたり、破った手紙が散逸している異様な状況を見たお父さん。
静子は無反応。
肩に手を置いて聞こうとすると、、、
…
家を出る前は普通だった静子の様子がおかしく……
という第16話。『入れ替わり』というタイトルの通り、母親として落ち着いていた静子から、感情を剥き出しにする子供のような静子になってしまった印象。ここでは1枚も紹介できないけど、表情の迫力が凄まじかった。。目を剥き出しにして、という表現の神髄を見た。
これまでは『美人なお母さんの重すぎる愛』みたいな感じで読んでたんだけど、もう言葉にするのも困難なくらいの狂気的な何かを感じた。
精神疾患、といっていいのかも謎なくらい、恐ろしい静子の病変っぷりは目を見張った。
第17話 逢引き
部屋での一件以降、静一と静子は一度も病院にお見舞いへ行くことはなくなったようだ。
あれほどまでにお父さんに感情をぶつけた静子だったが、
静一の前では普通。以前と変わらないように慈しむ目を向けている。
しかし、静一の方は…
なにやら言葉がスムーズに出なくなってしまった。
普通の会話ですらも言葉が突っかかってしまう。おそらく『吃音症』。症状の原因は未だ分かっていないらしいが、静一の場合、まず間違いなくストレスが影響していると思う。僕の高校時代の話ではあるが、1個上の部活の先輩が連日の如く顧問に叱られて続けて、最終的には号令すらも言葉が突っかかって言えなくなってしまったことがあった。多分、恐怖心とストレスが静一を吃音にしてしまったっぽい。。
『逢引き』というタイトルのように、2人で買い物に行くなど傍から見たら仲の良い親子。であるが、静子はそれだけじゃないようで、自身が突き落としたしげるの見舞いに行かない自分と静一が親戚のなかで孤立していくことを楽し気に語る上のシーンが印象的だった。
第18話 長い一日
静子に起こされて起床。
相変わらず、静一を可愛がっている様子の静子。
お父さんには朝の挨拶すら交わさない静一。
お父さんの方も、静一の方を一瞥たりともせずに、黙々とテレビを見ながら朝食をとっていた。吃音にも気づいているようだが、何も言ってこないお父さん。
夏休みが空けて、今日から登校日。
通学路でやんちゃな同級生に絡まれるが、
吃音でまともに会話が出来ず、
幸い、ギャグだと思われていたようだったが、同級生から笑われてしまっていた。
3コマ目の表情がやけに切なく感じる。
学校生活はなんとか声を出さずに学校を離れた静一。しかし、忘れてしまっていたことがあり、、、
第19話 返事
追いかけてきた吹石さんに声をかけられて思い出す。忘れていた(考えないようにしていた?)のは手紙の返事。
好意を綴ってくれた吹石さんのラブレターを、ほぼ静子の命令とはいえビリビリに破いてしまった静一。幸い、手紙の内容には目を通していた静一。
その答えは…
吃音症で言葉は突っかかるが、精一杯 返事を伝える静一。
返事はさておき、理由を述べる静一の表情が悲痛だった。
吃音のこと、それ以外にも予想だにしなかった静一の返事から異常性を感じた吹石さん。静一を気遣って、あることを尋ねるが……
第20話 皮膜
学校での長い一日をなんとか終えて、家に入ろうとすると何やら両親の言い争う声。
こっそり、中庭の窓、カーテン越しに見えたのは『見舞いにはいかない!』と言い張る静子と、『親戚は何も思っていないから行こう!』と説得を試みてるお父さん。
言い争いの末、
『静一が生まれてから、ずっと独りぼっち』
と静子。意味が分からない。
静子は徐々に支離滅裂なことを言うようになり、、
……
どんどん様子がおかしくなる静子の怖さは圧巻だった。静一に感情移入しているわけではないが、それでもお母さんの病変っぷりにはゾッとした。
血の轍3巻、もうこの先は怖いもの見たさで読み進めてるよ僕は。