とにかく安い投げ専用リール
を選びたい方に、非常におすすめなのがダイワの『ファインサーフ35』というリールです。価格に対してパフォーマンスが素晴らしく、ブランドの信頼度も超絶高いです。
と、各ショッピングサイトのレビュー欄は概ね高評価。エントリーモデルということで実売価格は(有名ブランドの中では)断トツで低い(現在 7000円程度)のがファインサーフ35です。しかしながら、投げ釣り専用リールとして非常にクオリティが高いのです。
そこで今回は、実際に身銭を切ってダイワ(DAIWA)のファインサーフ35(細糸)を購入し、実釣を重ねた筆者のインプレ評価をまとめていきます。特に使用感については詳しく後述していくので、悩まれている方は参考にしてみてくださいまし!
そもそもどんなリール?
ダイワ ファインサーフ35
投げ釣りを始めたい方に最適な1台
と名高いファインサーフ35です。同価格帯の投げ専用リールに比べてクロスラップやエアローター等、様々なダイワテクノロジーが搭載されています。まずはざっくりと、ダイワ ファインサーフの性能&外見(デザイン)について紹介していきます。
ダイワ(DAIWA)
ファインサーフ35
公式アイテムページ | DAIWA |
モデル | 細糸 |
自重(g) | 595 |
各適合ライン 糸巻量(号)-(m) |
ナイロン:1.5-200 PE:0.8-250、1.0-200 |
ギア比 | 4.1 |
おすすめ度 |
4.88
|
35mmストロークで、投げ釣りの醍醐味である「飛び」にこだわったエントリーモデル。快適に最大の飛距離を出すため、ダイワテクノロジーを惜しみなく投入。中・近距離での釣りにはもちろん、遠投時の巻き感は投げリールに求められる重要なファクター。軽快な回転性能を支えるエアローターは回転初動が軽く、止める・動かすに瞬時に対応。また投げリールの大敵であるライントラブルを最小限に抑えるため「クロスラップ」「ツイストバスターII」を採用。上位機種に肉薄するパフォーマンスで、投げ釣りを始めたい方にも最適な1台。
ダイワ ファインサーフ35
搭載テクノロジー
ファインサーフに搭載されているダイワテクノロジーがこちら。
エアローター
ローター革命とも言うべき構造を持つエアローター。
特異な形状の最適リム構造により負荷を分散させることで、従来と同等の強度で大幅な軽量化を実現。ローターバランスも向上し、レスポンスの良い回転をもたらしてくれます。
テンジアⅡ
ダイワ独自のデジタル設計技術「デジギヤ」がさらに進化。
デジタル解析によって導き出された理想的な歯面を実現するために、超高精度マシンカット技術を採用し、鍛造ギヤーの数倍以上の歯面精度を実現。ドライブギヤに特殊ラッピング加工を施し、ピニオンギヤとドライブギヤの最適バランスを取ることで耐久性が向上。
35㎜スプール&クロスラップ
「35mmストローク」と「クロスラップ」の相乗効果で糸を問わずライントラブルを最少限に抑えることに成功しているそうです
ハンドルも、ゴミなどが引っ掛かると相当の負荷が掛かることもある投げ釣りにおいて最も使いやすい(とされる)長さ85mmロングハンドルを搭載。ノブもTノブを採用し、上位機種に肉薄する充実のスペックに仕上がっています。
キャストロックマニュアルリターン
キャスト時のベール返りによるラインブレイク等を防止する機構のことです。
ベールを起こすことで、ロック位置にてベール及びローターを強固に固定。過度な負荷が掛かった時は安全のためローターが回転するもののベール返りはせず、これによりキャスト中の不意なベール反転を防止する。ベールは手動で返すマニュアルリターン方式を採用。
価格が安いのにスゴイぞファインサーフ!
価格が安いわりに、様々な機能を搭載しているファインサーフでした。流石にマグシールドまでは搭載していませんが、波しぶきがかかるわけでもない堤防やサーフなら、そこまでの防水機能はいらないかもしれません。そう納得して、購入した筆者です。
もうちょっと仕様などについて詳しく知りたい方は公式サイトを参考にしてみてくださいな。
実釣性能抜群!
ファインサーフ35(細糸) 実釣インプレ
直感的に使い心地を説明するとLeo Pの『路上パフォーマンス』といった感じ。海外で目撃したときに
え、こんな演奏 無料で見てていいのか?!
とビックリしたときのことを思い出しました。価格は超絶安いものの、標準的な投げ釣り専用リールとしての完成度は素晴らしく高いです。
さて、それでは実際に投げ釣りに使用してみてのファインサーフ(細糸)のインプレ評価をまとめていきます。参考までにどうぞ。
スプールがデカいので良く飛ぶ!
- 仕掛けがビュンと飛ぶ
という投げ釣り専用リールの基本の『き』の部分はしっかりと出来るファインサーフです。
これまでチョイ投げをしていた釣り人は度肝を抜かされるくらいの飛距離が出ます。併用するロッドにもよりますが、25号前後のオモリを投げられるモデルであれば、5色(100m)前後の飛距離が割と簡単に出るレベル。糸切れ注意。これまでに本格投げ釣りをしたことのない方は注意しましょう。
ラインの巻きグセが付きにくい
- ラインに巻癖がつきにくい
というメリットもあるファインサーフです。別に投げ釣り専用リールとしては普通のことですが、スプール径がデカい分ラインは大きく巻かれるので、投げ釣り初心者でもライントラブルが少なく、釣りに集中しやすいでしょう。
正直 ガタつきが大きい!
- 巻き心地は正直…
というファインサーフでした。エアローターが採用されているので軽い始動を期待したのですが、それ以上になんかガタガタしました。
うぅ~~ん…
となりました。が、年中キスを追っている筆者からすると、そこまでの静謐感が求めていないという結論に落ち着きました。
安い方が良いけど、そこそこ静かに負けるモデルが良い
という方ならシマノのアクティブサーフの方が良いかもしれません。価格的にはちょっと上がりますが、個人的な評価としては、アクティブサーフの方が巻き心地は軽くて良かったです。
キスは普通に釣れる!
- 目的のキスは超釣れた
ファインサーフ(細糸)でした。先述の通り、飛距離はシッカリと出るのでチョイ投げ釣りでは釣れない状況であっても、遠投してポイントに仕掛けを届けられました。
向かい風でもビュンッと爽快。普通のスピニングリールなら50mというところ、ファインサーフなら85mは出せたような実感がありました。実際、同行者の釣果がイマイチでも、ファインサーフを使う筆者は好釣果。キス釣りにおいては十分な実釣性能であることは間違いないでしょう。
ドラグ機能がなくても大丈夫!
日中に投げ釣りでキスを狙う筆者の釣り方に限れば
- ドラグ機能なくても大丈夫
です。正直、購入前に超悩んだのがドラグ機能で、
急な大物がかかったらヤバいのでは…??
と恐恐していましたが、ノープロブレム。そりゃ夜釣りで置き竿には適しませんが、こと投げ(引き)釣りにドハマり中の筆者からすれば、ドラグ機能なんていらないんじゃないかと。むしろドラグ機能があるとスプールが逆回転して指を切りそうなのでコワいくらいです。
極論 その人の釣り方によりますが、キスであれば25㎝前後の良型が鈴生りでかかってもドラグ機能は不必要でしょう。ダイワがドラグ機能なくても大丈夫って言ってるんですから、キスには必要ないんでしょ多分。
プライムサーフとの相性が良い
銀ピカなデザインがプライムサーフとバッチリ合います。
竿とリールのバランスも丁度良く、大きさ的にもベストマッチ(プライムサーフはT27-425)。
性能的なコトは置いといても、見た目的に統一感がスゴイ出るので、単純にテンションが上がります。併用するロッドに悩んでいる方はプライムサーフも良いですよ。
キス釣りには十分すぎる実釣性能!!
- キス釣りには十分
というのがファインサーフ(細糸)のインプレ評価の総評です。購入前は
価格が安すぎるか…??
と心配していましたが、流石は一流釣具ブランドのダイワ(DAIWA)。一番安いエントリーモデルのファインサーフでも十分に投げ釣りが楽しくできました。きちんと釣果も出してくれました。
本格的に遠投キス釣りをしてみたいなぁ…
と思う方で、できるだけ安い投げ釣り専用リールを選びたい方は是非 検討していただければと思います。
価格(7000円)以上のパフォーマンス!
筆者にとって7000円(購入時の値段)は高額です。
農家バイトで自給800円。蒸し暑いビニールハウスでダラダラと汗水をたらして、休日を削ってピーマンの選別を1日こなして得られるのが7000円。お金を稼ぐのは大変ですなぁ…。
しかし、そんな価格にも まぁ納得させられるファインサーフでした。
キス釣りをされる方は是非。
普通のスピニングリールをお使いの方はびっくりするくらい仕掛けが遠投できるので釣果が上がりますぜ。
ダイワ ファインサーフ
各モデルについて
どっちを選べばいいのか分からん…
という方もいらっしゃるでしょう。ファインサーフには細糸と太糸の2タイプあります。端的に言えば、違うのは糸巻き量のみ。
堤防からなら細糸仕様がおすすめ
キス釣りであれば細糸モデルがおすすめ
でしょう。。実際 細糸モデルを購入して使い込んでいますが、
- 細糸の方が遠投に向いてる
- 巻き取り量が少ない
という2点からして、主に堤防からキス釣りをされる方には細糸モデルのファインサーフが良いでしょう。
サーフからなら太糸仕様がおすすめ
巻き取り量が多いのが太糸モデルのファインサーフです。
別に2号とかのPEライン使うつもりないけど…
という方でも、細糸を多く巻けるのでサーフなどで超遠投する方は太糸モデルの方が、ライントラブルで大幅にラインを失ったとしても使い続けられるでしょう。
自重的にも、5g程度しか違わないので、巻き取り量を考えて太糸・細糸を選べば良いと思います。
ダイワ ファインサーフ
インプレ評価:総括
とにかく安さを求める方に!
超おすすめなダイワ ファインサーフでした。1万円以上のキス(投げ釣り専用)リールに比べても、搭載機能はシッカリとしています。投げ釣りで普通に使えます。価格を考えれば、実釣性能は申し分ないでしょう。
特筆すべきは
- とんでもなく価格が安い
というポイント。現状、シマノ・ダイワの投げ釣り専用リールの中では一番 安く購入できるのが最大のおすすめポイント。これからキス釣りを本格的に始めたい方は是非 ファインサーフを検討してみてはいかがでしょうか。
それでは!
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