そんな古いルアーでシーバス釣れんの?
と疑問のアングラーも多いのがラッキークラフトのワンダー。筆者と同い年くらいのオールドルアーであり(1998年発売?)、現在に至っても店頭で売れているものの、
という方も少なくないでしょう。しかし、数人の釣りプロが『シーバス釣りの名作ルアー!』として動画サイトなどで紹介し、近年に至っても供給が安定している不朽の名作ルアーのワンダー80。
というワケで今回はラッキークラフトのワンダーについて紹介していきます。
もくじ
そもそもどんなルアー?
ラッキークラフト ワンダー80とは
- 元祖シンキングペンシル
- (古いのに)圧倒的な飛距離
といった特徴のワンダーです。後述しますが、シーバス業界にシンキングペンシルというジャンルを確立させたとんでもない歴史を持つルアーで、「ワンダリングフォール」と称されるボディを揺らしながら沈下するアクションは決定的なバイトチャンスを演出。
まずは簡単に、ラッキークラフト社のワンダーについて、ザックリと特徴を紹介していきます。
ラッキークラフト
『ワンダー』 スペック
ブランド(公式アイテムページ) | ラッキークラフト(LUCKY CRAFT) |
ルアータイプ | シンキングペンシル |
サイズ | 40/60/80/95 ㎜ |
自重 | 2.6/6.2/11.5/21 g |
潜行水深 | 10~30 ㎝ |
おすすめ度 |
|
ワンダーはシーバスシーンに「シンキングペンシル」というジャンルを打ち立てた記念碑的存在です。シーンに登場してから現在まで、その実績は衰えず、「不朽の傑作」と言っても過言ではありません。使い手を選ばず、得られる圧倒的な飛距離とリトリーブするだけで演出するナチュラルなローリングアクションが身上です。シーバスを魅了するアクションはスイミングのみならず、フォーリングアクションにも秘められています。「ワンダリングフォール」と称されるボディを揺らしながら、沈下するアクションは決定的なバイトチャンスを演出します。
ラッキークラフト ワンダーの特徴
職業釣り師からして「殿堂入り」と評されるラッキークラフトのワンダー。特徴としては以下の3つでしょう。
飛距離がスゴイ!!!!
飛距離が素晴らしく良い
という特徴のワンダーです。
シンペンなんだから、そりゃ飛ぶでしょ…?
と思う方も多いかもしれません。しかし、現在店頭に並んでる有象無象のシンペンよりも、発売されて20年以上経つワンダーの方が飛距離が良い、というのもザラです。筆者が愛用しているのがワンダー80(11.5g)ですが、同自重のシンペンの中では圧倒的に飛距離が良いです。
同じくらいのサイズ(自重)のパンチライン(APIA)と比較しても、飛距離が良かったりします。
フォール姿勢と『ヒラヒラ落下』!
ゆっくりと、水平姿勢を保ちつつヒラヒラ…
と落ちるワンダーです。シミーフォールだとか色々な名称がありますが、当時のルアーを知る人からすると革命的で
と小首を傾げるほどに完成度が高いそうです。ただルアーを泳がせるのがシーバスフィッシングにあらず。ときたまにリールの回転を止めて、シーバスに食わせる間を与えてやるのが重要な場面もあります。
色々な使い方ができる!
- トップレンジをふらふらと泳がせる
- 流れがあるポイントでのドリフト釣行
など、色々な使い方ができる汎用性の高さもワンダーの特徴でしょう。
という数年前の筆者みたいな方でしたらフツーに、ただ一定のスピードで巻いてくるだけでも十分に釣れます。初心者から上級者までに愛される所以は、その万能性にあるでしょう。
細々しいテクニックは置いといて、以下の3パターン覚えておけば十分にワンダーで釣果が期待できるでしょう。
基本は『ただ巻き』
基本はただ巻いてくるだけ
でOKなワンダー。ただ巻くだけでゆらゆらと泳ぐので、それだけで十分すぎるアピールになります。下手にアクションを入れるより、一定のスピードで巻くことを意識しましょう。表層を攻めたい時はロッドを立てながら巻いてくると良いでしょう(特にバチ抜け)。
リフト&フォール
ただ巻きで十分に釣れるワンダーですが、リフト&フォールも効果的に作用します。夜釣りでは中層より上で餌を待ち構えているシーバス。そんなときは、ただ巻きよりはリフト&フォールさせるのが良いでしょう。
ドリフト!
置いて、流す
という釣り方の『ドリフト釣行』もおすすめです。流れと垂直に投げてそのまま巻いても、流れ方向にÙ字の軌跡を描かせたり、ラインスラッグの調整などをしながら流して生物感を出させたりする釣り方です。比較的 難しい釣り方だと思いますが(筆者は1年程度はまったく釣果が出なかったです)、上昇志向の高いアングラーは是非。
ラッキークラフト ワンダー
実釣インプレ
それでは実釣インプレ。
殿堂入りルアーだろうが何だろうが、釣れなくては無価値。昨今のルアー開発合戦に辟易し、ルアーを見切るシーバスが増えたという囁かれる2022年にも釣れるのか……?
普通に釣れました
人気ポイントはクソボケ無名Youtuberの節操のない紹介動画によって丸裸にされ、昼夜問わず人がひしめき合う具合。筆者は釣り場にすら立てず、1㎞先のしょーもないポイントで実釣。
これは厳しいぞ………
と意気消沈しながら投げて、一投目で50UPの超元気なシーバスを射止めた実績はスゴイ。名作ルアーとしか形容できねぇぜ。
フックは弱め!
もともとはブラックバス用のルアー
ということもあってか、65㎝を超えるシーバスとの強引なファイトではフックが耐えきらず伸ばされてしまうという報告もチラホラありました。
が、しかし
オープンエリア(障害物のない場所)ではドラグを締め過ぎないように調整していればフックの脆弱性はノープロブレム。現に筆者は純正フックのまま釣行していますが、心配な方はチューニングさせるのも選択肢に入れておきましょう。
ワンダー80のフック交換の例
サイズにもよりますが、ワンダー80でしたらフックサイズは#8。がまかつのSPMHの8番(リングは2番)でスイムバランスを崩さず、頑強にチューニングできますので参考までに…。
ナイトゲームで釣れる!
基本はナイトゲーム
との呼び声高いワンダー80。
フローティングミノーのようにリップが付いたハイアピールには真似できない”ユラユラ…”とした艶めかしい泳ぎがGOOD。ジャークさせたときの平打ちも美しく、橋脚周りの明暗に潜むシーバスなんかに効果的。
リアクションバイトで狙うデイゲームでは使うには微妙ですが、表層付近をスローで引いてこられるという特徴からもナイトゲームでの使用が◎。
悩んだらコレ!ワンダー(ラッキークラフト)
サイズ&おすすめカラー
サイズ・カラーが豊富で逆に選びづらいワンダーです。
格SNSで他の実釣インプレを参考にした結果、以下のように選ぶと良いと思われます。
おすすめカラー
時間帯やマズメなどに合わせてカラーチェンジが好釣果に繋がる、と言われても
と悩む方もいらっしゃるでしょう。
そんな方に向けて、特におすすめのカラーを3種類 厳選して紹介しておきます。良かったら参考にしてみてください。
アピール重視には『ゴールド』系
定番とも呼ばれるワンダーのおすすめカラーです。
ナイトゲームでは特に視認性が良く、シーバスにも好釣果を叩き出すのがパール系のカラー。迷っている方は是非 検討してみてください。
https://twitter.com/amakusa_fishing/status/970297457115504642
定番のレッドヘッド
ナイトシーバスの殿堂入りカラーです。
釣り人にとっても視認性が良く、なおかつシーバスの釣果が最も高いと言われるレッドヘッド系もラインナップ。初心者には好まれない『単色系』ですが、キラキラ系に比べても釣果写真が多い気がします。
雨後のシーバスゲーム奥浜名湖
— 手長カニ〜浜松→東京へ〜 (@tenagakani) August 16, 2021
結果☂️降る中でしたが
なんとか一本キャッチできました✨
ワンダー80を優しく小橋の下へ
ちょい投げただまきでドン
サイズは可愛く
体に漁網が絡まっていたので
切って解いてリリース
大きく元気になって帰ってきてねー! pic.twitter.com/qREnk0K2v1
澄み・デイゲームには『ナチュラル』系
水が澄んでいるポイントのデイゲームで効果抜群なのがナチュラル系と呼ばれる魚に模したカラーです。定番のイワシカラーの他にも鮎、アジなど色々なナチュラルカラーがラインナップ。直感的にビビッときたカラーを選んでも楽しいでしょう。釣りは自分のモチベーションもめっちゃ重要ですぜ。
ワンダー80のドリフトでヨタヨタと。何年たっても名作は名作!
— LoT (@LoT26240063) August 30, 2019
流れに乗せて、今か今かとアタリを待つ時の期待感。バイトがあった時の緊張感。フッキングが決まって、魚の重みが手に伝わった時の高揚感。釣りってたまらんね〜^ ^ pic.twitter.com/bAlJG5SlVi
サイズ(重さ)について
一応 基本的な選び方を紹介しておきます。
基本的にはワンダー80がおすすめ
- ドリフト釣行
- スローリトリーブ
などが手軽に行えるのがワンダー80。当記事でも述べたように最も汎用性が高く、飛距離も驚くほど出る完成度の高い80サイズ。基本的にはワンダー80が超おすすめです。
メバリングなどにはワンダー『45』or『60』
小ベイト・小物釣り
に活躍するのがワンダー45、60です。メバリングの他に、ベイトが小さい春パターンなどでも活躍するらしく、偏食のシーバスを仕留めるのに使われている印象。
飛距離を出すならワンダー95
とにかく飛距離が欲しい!
という河口シーバスなどでは自重が21g以上のワンダー95(マグナムも含む)が選ばれています。定番のワンダー80に比べると流通量が各段に少ないですが、今も細々と売れているようです。
元祖シンキングペンシル!
ワンダー80 インプレ総括
以上、ラッキークラフトの元祖シンキングペンシル『ワンダー』についてのインプレ評価でした。
総括すると、
- 半端ない飛距離
- リップ付きミノーにはない艶めかしいアピール
- 表層付近のスローリトリーブに最適
という感じ。後方重心のため、巻いてくるとルアーが浮くので1m以下を丁寧に探るには技術が必要ですが、基本的にはシーバスが浮いてくるナイトシーバスではうってつけ。適当に巻いてくるだけでも釣れる名作シンキングペンシルでしょう。
という方は是非 検討してみてはいかがでしょうか。『いくら名作つったって最近のルアーに比べたらダメダメだろ!』と過小評価していた筆者でしたが今では崇拝しているワンダー80ですぜ。
それでは!
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