第39話 漏れる声
突然、吹石さんの家で鳴ったチャイム。訪れたのは…
勿論、お母さん。
静子は静一が吹石さんということを確信しているそうで、吹石さんを問い詰めるも
『知りません』
と、堂々とシラを切る吹石さん。
最早 並々ならなぬ狂気を孕んでいることは重々承知の僕なので、どういう展開になるのか固唾をのんだが、、、
意外にも、お母さんは吹石さんにとびかかるでもなく、自身の静一への想いを語り出した。
どんどん語られるお母さんの過去と想い。
ベランダから、ついに見た静子の顔は…
……
という39話。
河原での一件以降、なんで静子が一旦 消えたのか。そのあと何故、一晩おいてから静一を匿っていることを確信している吹石さん宅を訪れたのも謎。静子の語る過去や想いも、どこまでが事実なのか、そもそも静一が見てることを知っての演技なのかすら定かではないが、唯一 信じられそうなのは最後のコマ。静子の表情が明らかになった場面だと思う。
不明点が多いが、徐々に静子から離れつつある静一を、またしてもグイっと手繰り寄せたのは、39話のあの見開きだったと思う。
第40話 罪悪
一晩中、静一を探していたという静子。
吹石さんのお父さんが警察に届けるように勧めるも、『まだ、自分で探してみます』と静子。昨晩の取り乱しからは一変、静一をただひたすらに想う可哀そうなお母さんに描かれているのは、静一がお母さんの表情を見た後だからだろうかね。
傘もささずに、雨の中を彷徨い静一を探そうとするお母さんを見た静一は……
第41話 内なる目
『今日は一緒に入れるね』
と、ベッドの中で幸せそうに言っていた吹石さんだったが、
始まったのは逃避行。
色々あって、家にいられなくなった吹石さんと静一は辛うじて雨宿りできるところであてもなく過ごしていた。
既に晩秋。気温も寒いであろう中、自身の上着を吹石さんにかけてあげる静一。
身を寄せあって暖をとる2人。次第に心細くなったのか、先が見えない怖さを感じたのか、
想いもよらなかった父親との一件以来、初めて弱気な表情を静一に見せる吹石さん。で……
………
血の轍 5巻 感想と考察
という血の轍 5巻。
河原の一件以降、一晩しか経っていないんだけど静一にとっては初体験の連続。
前巻では静子が恐ろしく、禍々しく映っていたけど、5巻では顔が明確に見えたコマが39話の見開きくらいしかなかったこともあってか、息子想いなお母さんとして描かれているような印象だった。静一視点?なんだろうか。
あと、5巻ではメインとなった吹石さんの、それまで知られなかった一面も見どころだ。
母親が離婚で去った、というのが彼女の中で大きかったのか、静一と恋人になってからベンチで語っていた『以心伝心』の件、そして5巻からじわじわ明らかになってきた独占欲や庇護欲のようなモノ。静一の視点で描かれたと思われる5巻では、やや恐ろしく感じた場面がチラホラあった。や、個人的には良い子だと思うんだけどね吹石さん。。
またも逃げ場がなくなった感。
そんな感じ。
まだ『血の轍』を読んでいないって方は、こんなネタバレサイトなんかで読んだ気にならないで、是非 本編が全巻配信されてるU-NEXTでページの隅々まで見渡せる最高の状態でじっくり読んでみよう。あらゆるコマが妙な雰囲気を妊んでいるのが『血の轍』だぞ。
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ますます続きが気になった血の轍 5巻だった。
それでは。