こんちゃ。井家です。
いきなりですが、ワタクシ、高校のときは剣道少年でした。それはもうひたむきな剣道青年でした。暇な時があれば剣道を考えていましたし、家の庭にある気に防具を結び付けて打突の練習をバシバシとしていたら「近所迷惑になるだろうが!」と父に怒鳴られるくらいには剣道を猛烈に愛していました。剣道からは愛されませんでしたが。
そんな自他共に認める剣道青年だった井家の所属する剣道部は県でも強豪といっても、、、、、いや さすがにそれは嘘になりますが、県でもベスト8らへんには毎回入るような強いチームだったんです。地区大会は個人、団体とも上位のすべてを占めたこともありました。
他の県のことは分かりませんが、そのような強めなチームには必ずと言ってよいほど精神的指導者的存在の鬼のような顧問が君臨しています。理不尽の権化のような顧問がいます。私の部活も例外ではありませんでした。いや、武道においては精神的なところが重要なんだろうけど、正直 高校生のときの私からするとまったくもって意味不明なことが多かったです。「負けたときほど相手に感謝」とか言い出しと思いきや、直後 私が二本負けしたときには「テメーはバカか?二本負けしてんじゃねぇ!」と怒られたときは目の前が真っ暗になりました。そんな怒られ方してオレが相手に感謝できると思ってんのか。相手への感謝の前にお前への憎悪が半端なかったぜ真田大顧問テメーこら
そういうわけで私は高校の強豪校の顧問には ある程度の偏見を持ってしまっているんです。「いい人そうだけど、アレでしょ。理不尽、言うんでしょ。」みたいな。強豪剣道部の方で そのような理不尽な怒られ方をした、という方は手前のアンケートの結果8人中8人が「YES」ということでした。一番多かった不満は「高校生という多感なときに坊主の強制はマジでやめてほしい」ということでした。ホントだよなアレ。多分オレらに彼女ができなかったのもアレのせいだぜ
そんな教師と呼んでいいのか分からない「剣道部顧問」という人種の方ですが、私の顧問の場合、たまには(50怒られに1回程度)「おぉ、ええこというやん」とも思えない、おそらくどこからか借りてきた名言の類を教えてくれました。
その中のひとつが今回 愚痴らせていただく原因を作った「辛いときほど笑顔」ということでした。真田大顧問が我が物顔でことあるごとに食い気味に、したり顔で言ってた名言だったんだけど、なんか今調べたら瀬戸内寂聴さんが言ってたらしかった。すげーな真田オイ。あと追い込み稽古のときにも「辛いのはみんな一緒だ!辛いときに辛い顔すんじゃねぇ!」とか怒鳴り散らしたくせに笠村君が普通に練習しているのを見て「テメー手 抜いてんじゃねぇ!」とか言って直々に追い込んでたのは今考えてもおかしいと思うわ。笠村くん未だに根に持ってるからな。
でまぁ、それを今の今まで、とくに最近は無駄に働いていたので 忙しいときに、その「辛いときこそ笑顔」を実践してたわけなんですけど どうも上手く良い感じの効果がないばかりか、「損じゃね?」と思うほどには逆効果っぽいところに目がいくので この際にまとめさせていただこうと筆を執ったわけです。
もくじ
「辛いときほど笑顔」デメリット
心理学的観点から~~~、みたいな感じで専門的に要因とかを探っていくことはできませんが、あくまでパンピー(一般ピープル)の私がパンピー目線で「辛いときこそ笑顔」というありがた~いお言葉を実践して、その際に感じたデメリットをいくつか挙げさせていただきます。
デメリット①:仕事を任される
クッソ忙しいときに笑顔でいるということで、上司からは「お、余裕そうじゃん。まだイケそうじゃん。」と判断されてしまうので仕事を任されてしまいます。
私は現在 カフェで働いているのですが、お昼時などのラッシュタイムの時間帯は客が雪崩のように押し寄せてきます。レジがひとつしかないのでお客さんの行列ができますし、なんなら今日なんかは店から出るほどの行列に仕上がってました。
そんな、Google mapでのレビュー数が400近い有名なカフェなんですけど、どういうわけか従業員が少ないんです。多分 経費節約なんでしょうけど。そのせいで従業員の仕事が乱雑になってレビューで悪い評価されてるんですけど、どうなんでしょうか。。
というわけでラッシュタイムの時間帯はみんな殺伐としています。前に記事にもしましたけど、キッチンで働いている一人の日本人ヘッドシェフは忙しくなると精神的に大変になる人らしく、そういうわけでキッチンで働く人達はみんな表情からも分かるくらいに忙しく働いています。
私もヘルプで仕事をしてるんですけど、あんまりにも忙しいし、なんか雰囲気悪いけどみんなと同じように仕事やってもつまらないなぁ、と数日 働いて思いはじめました。そんなとき「そういえばアイツ(真田大顧問)があんなこと言っていたなぁ」と思いだしたので「辛いときほど笑顔」を実践し始めたんです。
最初の数日も勿論 クッソ忙しかったんですけど、「辛いときほど笑顔」を実践し始めてからというもの、次から次へと色々な人から「あれもやってくれ。それ終わったらこれも。」といった感じでとても追いつかないような要求をされてしまうようになりました。
デメリット②:人によっては嫌われる
「なーーーんで私がこんなに忙しそうにしてるのに、アイツは楽そうに仕事してるのよ!」といった感じになる人もいるようで、私も例にもれずヘッドシェフから超嫌われてしまいました。私以外の従業員にはたまに笑いをこぼしたりしながら雑談しているようですが、私とは必要のない会話はありません。なんなら必要のある会話もしてくれなくなったので仕事に支障をきたすようになってしまいました。
まぁ、そう思う気持ちも分からなくはないのですが、あそこまで露骨にえこひいきをされるのは初めてなんですけど、なかなか感慨深いものですね。
え、でも好きな人には好まれるそうで、職場のインド人とフランス人には積極的に話しかけてもらえるようになりました。
デメリット③:そもそも笑顔でできている?
ちょっと分からないんだけど、オレってそもそも笑顔になってるか分からなくなってきた。ここまで2600字。そもそもの根底を覆しかねないこと言ってるけど、ワタクシ笑顔っていうよりはニヤニヤしてるだけかもしれないわ。そりゃありえないほど忙しいときに一人だけニヤニヤして余裕ぶって仕事してたら反感買うわ。
ただ、本人としては今まで笑顔でいるつもりでした。
「辛いときほど笑顔」を実践したい人は、そこらへんも気を付けたほうがいいかもしれません。
ちょっと調べてみた
一応 心理学的にもなにやら長々と説明されているようでしたので、軽く説明させていただきます。
As If の法則
有名な心理学者のリチャード・ワイズマンという方が提唱しているのが、このAs Ifの法則というものだそうで、簡単に説明させていただくと「笑っとけば脳が勘違いして楽しくなってくる」というものだそうです。
As Ifというのは英語で「~のように」という意味だそうで、リチャード・ワイズマン氏は「~のように、というような考えで行動していれば、~のようになる」という説を唱えたそうです。
え、知ってる人は使えないの?
今 画面越しに口元に手をやってワタクシも驚いております。
「辛いときも笑っていられるアタシ素敵じゃん☆ インスタあげよ☆」みたいな感じでアバウトに知っている人、実行している人は良いらしいんですけど、私のように「なぜ 笑顔でいたほうが良いのか?」とか色々と小難しいことを考えて ネットで色々と調べてしまった人には効果がないらしい。
調べていたらメンタリストのダイゴさんっていう、なんかテレビでトランプしている人のブログがひっかかった。そちらから引用させていただくと
一定数の人達は逆に笑顔をつくればつくるほどかえって幸福度が下がって物事を面白くないと感じてしまったということもわかっています。笑えば笑うほどなぜか不幸になる人達がいました。
無理矢理でも笑顔をつくると幸せになれるという研究結果や話を知っている人達は、笑顔をつくろうとすればするほどなぜかかえって不幸になったということです。つまり、無理矢理に笑顔をつくってそこからメリットを得られる人は「無理矢理笑顔をつくると幸せになれる」ということを知らない人たちだけです。心理学的な知識やメンタルテクニックを知っていたことによって、もしくはそれを教わったことによって、そのテクニックを使えなくなるということです。
無理矢理笑顔をつくって楽くなろうとしているということは自分が楽しくないということを知っているということです。知らない時には人間の脳は錯覚しうまく作用しますが事実を知ってしまうとそのテクニックが使えなくなってしまうということです。
えぇ~~~(困惑)
まとめ
それでも多分 明日からもニヤニヤしながら仕事をするでしょう。というのもなんか笑顔(私の場合はニヤニヤですが)でいると、意外に何事も好転するような感じがして気分も悪い気はしないんですよね。
辛いときに無理してまで笑顔でいる必要はないかもしれません。むしろ負の感情は抑制するのではなく、その逃げ道もとい使い道を考えるほうが良い、という意見もあるようですし。
こればっかりは一度 試してみたほうが良いと思います。
辛くてどうしようもない人は是非 ご検討くださいませ。タイトルには「損ばっかりしているような~」なんて書いてるけど、それでも筆者の私が明日からも引き続きニヤニヤするのですから、なにかしらの効果はあるはずです。