【名作映画並みの感動】『青のオーケストラ』6巻 ネタバレ・画バレ含む考察と感想

売れてるマンガ以外には辛辣、という個人的見解の『青のオーケストラ』掲載媒体、裏サンデー(マンガワン)であるが、なんと6巻発売時にはPVまで作っていた☟。

 

 

実際に6巻で演奏された曲を使った素晴らしいPVだ。是非 目を通してほしい。すごいぞマンガワン!

『公式なのにチャンネル登録者860人って少なすぎんだろ…』なんて思ってスマンかった。

 

 

 

今回はそんな青のオーケストラ6巻についてパパっとおさらいできるように、そして青のオーケストラ6巻をまだ読んだことのない人には魅力が十二分に伝わるように紹介させていただきたい。

 

 

ネタバレを含む、とあるけど、そこまで詳細なネタバレをするつもりはないので注意だ。一言一句 説明しているネタバレサイトもあるが、それは僕の基準ではネタバレというレベルではないのでな。漫画村とさして変わらんだろ。そういったものをご所望の方には申し訳ないがご期待には添えかねる。

 

そういうわけで作品の面白さを抜くようなネタバレはしていないつもりだが、画付きで紹介するので苦手な人はここらでブラウザバック頼みます。

 

 

 

青のオーケストラ6巻 各話あらすじ
【ネタバレ・画バレ含む】

それでは青のオーケストラ6巻の各話 大まかなあらすじについてまとめていくよ。

 

何度も言うように、マンガの面白さを抜くようなネタバレはしないように細心の注意を払ってまとめているけど、ネタバレはネタバレ。魅力が伝わるには絵が最良だと思って付けているので、『真っ白な状態で読みたい』という人はここでブラウザバックだ。これが最終忠告ぞ!

 

 

 

36曲(36話) 定期演奏会

引用:青のオーケストラ 6巻 36話

いよいよ演奏会。

 

話は最近 出番の少なかったメインヒロイン(?)秋音がメイン。

演奏曲はジョルジュ・ビゼー、歌劇『カルメン』より前奏曲。

 

引用:青のオーケストラ 6巻 36話

 

中学時代の紆余曲折。恩師やヴァイオリン、そして仲間の出会いなど、秋音が一歩ずつ踏み出していった様子が演奏に乗って伝わってくる素晴らしい回だった。

 

 

 

引用:青のオーケストラ 6巻 36話

 

演奏メインなのでメンバー同士の会話もない。

が、絵だけでここまで伝わってくるのか!と固唾をのむような演奏回だった。

演奏の描写は♬どころか音を表すオノマトペすらないのにそれぞれの楽器の音色が聴こえるような、部員達が実際に動いているような圧倒的な描写だった。

 

 

ちなみに演奏された曲はこんな感じ

☝演奏されたジョルジュ・ビゼー、歌劇『カルメン』より前奏曲

 

初っ端から『あ、これか!』となるような、絶対に一度は聴いたことのある曲だと思う。音楽の授業、給食の時間、テレビCMにF1のシャンパンファイト。むしろ聴いたことのない人の方がレアケース。トトロ観たことないってレベルだ。

 

僕が音楽初心者だからか、初っ端から難しそうな曲に聴こえるカルメン前奏曲だ。中学から初めて、よく弾けるようになったなぁ秋音…。

 

 

 

37曲(37話) 定期演奏会

引用:青のオーケストラ 6巻 37話

 

カルメン前奏曲を終えて、曲はピョートル・イリイチ・チャイコフスキー作曲『くるみ割り人形』組曲。

 

秋音に続いて、今回は小桜ちゃんメイン。

 

演奏はもう、先述した通り圧倒的描写で実際に音が聴こえるのは置いといて、小桜ちゃんの成長っぷりが涙もんだった。

 

引用:青のオーケストラ 6巻 37話

 

 

これ以上文字を打つと個人的な感想がネタバレ関係なく冗長に4万字くらい書けちゃうので控える。

小さいときには演奏会で思うような結果が出なかったりして泣いてたのに…、立派になったなぁ小桜ちゃん…

 

 

 

引用:青のオーケストラ 6巻 37話

 

もうね、最高でした。

年だろうか。最近 涙もろくってかなわん。

 

 

ちなみに演奏された曲はこんな感じ

こちらが演奏曲のピョートル・チャイコフスキー作曲『くるみ割り人形』小序曲。

 

『Allegro Jiusto』の通り、やや速く正確なテンポで、聴いていて楽しい曲だ。

カルメン前奏曲に比べると、ややマイナーだが良い曲だ。僕が実際に目を滲ませたのは上の『小序曲』の方だが、行進曲の方が聴き覚えのある人が多いかな。

 

 

是非どうぞ。

別に聴かなくてもいいけど、聴いたらもっと、青のオーケストラが楽しくなるぞ。

 

 

 

38曲(38話) 「四季」より

引用:青のオーケストラ 6巻 38話

 

いよいよ第一部最後の曲。

曲目はアントニオ・ヴィヴァルディ作曲『四季』より数曲抜粋。

 

ヴァイオリン協奏曲ということもあって指揮の鮎川先生はおらず、ヴァイオリンの原田先輩のソロと、3年生を中心とした弦楽器による伴奏という構成。

 

 

引用:青のオーケストラ 6巻 38話

 

例のごとく原田先輩がめちゃくちゃ格好いいのは別として

 

 

 

引用:青のオーケストラ 6巻 38話

 

それを支える伴奏の3年生達の演奏が凄まじかった。

何度も言うけど、ここまで絵だけで音を描写できる阿久井真ってどうなの?って思った回だった。

 

 

演奏されたのはこんな曲

こちらが演奏曲のアントニオ・ヴィヴァルディ作曲『四季』。

案の定 『青のオーケストラから来ました!』みたいなコメントが見受けられた。

 

実際に原田先輩達が演奏したのは第1、第3楽章。

特に7:28から演奏される第3楽章は絶対に聴いてもらいたい。おどろおどろしい暗雲の中の雷鳴のような、圧倒されるような曲だ。

聴いたのと聴かないのでは話の面白さが結構 違うとさえ思うぞ。

 

 

 

39曲(39話) 遠鳴り

引用:青のオーケストラ 6巻 39話

 

まさかの武田先生回。

 

高校から初心者にも関わらずオケ部に入った武田先生。

その理由や、活動を通して学んだことなんかが語られた回だった。

 

 

引用:青のオーケストラ 6巻 39話

 

「挫折した人は強い」というように、何かで挫折した人は良い先生になれるのかな。武田先生の人間味、教師としての魅力が凄かった。

 

 

 

40曲(40話) 新世界より

引用:青のオーケストラ 6巻 40話

 

さぁ、いよいよドヴォルザークの『新世界より』!

 

 

演奏はいつものように、画から凄まじく伝わってくる。ホント、演奏の絵だけでよくここまで迫力が出るもんだ。シン、とした会場の中 ゆったりと始まる演奏が鳥肌もんで、緊張感はスラムダンクの山王戦並みだった。

 

で、ネタバレというか、僕が特に心を打たれたのは強豪校のオケ部として活動した3年生達の各エピソード。

 

特に上の『新世界より』第2楽章が始まったときからの演奏、そしてエピソードはホント 漫画史に残る出来だった。40話は是非、曲をかけながら読んでもらいたい。お願いだから、新世界より第二楽章は絶対にかけてくれ。頼む。

 

 

 

一緒に入部した友達がどんどん辞めていってしまった先輩。

 

自分も辞めようかな…と思いながらも、

 

 

 

 

()

 

引用:青のオーケストラ 6巻 40話

 

 

話的にはネタバレにもなんでもならないようなサブキャラ先輩の断片的なエピソードでもグッとくる。ハンカチが必要になるだろ。終わりの時間が見えてきた、ってコマでは本当に堪えられんかった。

 

 

 

 

引用:青のオーケストラ 6巻 40話

 

そんな魅力的な、どこか物悲しくなるような40話でした。

 

第2楽章が始まった瞬間に『あ、これはくるな…』と思い、Youtubeで新世界より第二楽章流し始めた僕だ。今回ほどYoutubeプレミアムに登録しといて良かったと思った瞬間はないよ。

 

 

まだ40話を読んでない人は是非。本当に良い曲だと思うよ新世界より第二楽章。

 

既に読んだ人はもう一度 曲を聞きながら読み返してほしい。『でももうあらすじ知っちゃってるし…』、って?大丈夫、何度読み返しても汗のようにポロポロ涙 流してる僕が言うんだから間違いない。

 

 

 

 

青のオーケストラ 6巻の考察と感想

終始、演奏回の『青のオーケストラ6巻』だった。

まるごと1冊 演奏編、というのは音楽初心者で、どっちかというとキャラを重視して青のオーケストラを読んでた僕からすると少々 不安だったが、とんでもない。これまでの巻よりも感動させられた6巻だった。

 

 

卒業する3年生達と、引き継ぐ1、2年生達。

それぞれの音楽が響き合い、一読者の僕ですら胸躍るような圧倒的6巻。これで600円前後とかコスパすごすぎないか?名作映画一本見たような感動だったんだが…

 

 

 

 

というわけで画像を多めに紹介した青のオーケストラ6巻。ネタバレはネタバレだけど、本編の面白さを抜くようなネタバレはしないように注意したので、魅力は3割も伝わっていないだろう。

 

 

まだ6巻を読んでいないって方は、こんなネタバレサイトなんかで読んだ気にならないで、是非 青のオーケストラが全巻配信されてるU-NEXTでページの隅々まで見渡せる最高の状態でじっくり読んでみよう。絵の迫力と感動がネタバレサイトに落ちてる画像なんかとは比べ物にならないくらい素晴らしいぞ

 

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最後に

「面白くないコンテンツには金を払う必要はありません。これがネットの自由なんです」
と高らかに言っていた違法マンガサイトがありました。
しかし漫画を楽しむ読者がお金を払わなくなってしまったら、漫画家はどうやって生活すればいいのでしょうか? 『面白いマンガ家だけが生き残ればいい』、と言う人もいますが、誰しもが一発目から面白いマンガが描けるのでしょうか。
ちなみに、青のオーケストラの作者 阿久井真さんは『猛禽ちゃん』という作品が処女作です。そちらも十分面白かったのですが、正直 青のオーケストラは画力、構成共に猛禽ちゃんを圧倒していると僕は思います。
苦しい生活の合間を縫って やっとの思いで頑張って仕上げたマンガが違法アップロードサイト、ネタバレサイトで公開されてしまって、漫画家には一銭のお金も入らない状態で作者さん達はモチベーションを保てるのでしょうか?
漫画に払うお金(それも600円とか微々たるもの)は、あなたが将来 『青のオーケストラ』のような傑作を楽しむための投資のようなもの。
自由って言葉を履き違えないように。
読者の行動一つでマンガの未来が変わってしまうかもしれない現在です。そのことは留意しておいてください。
最後まで読んでくれてありがとう。

それでは

 

 

 

 

 

 

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