第84話 手紙
作中初めてスミスさん宅が描かれた84話。
ホーキンズさんの手紙によってスミスさんの近況を知ったスミスのお母さん。ん、なんか違和感あると思ったらスミスのお母さんじゃないか。スミス、は姓だ。
お馴染みの
スミスさんは、ヘンリー・スミス。ヘンリーがファーストネーム。
そんな彼の兄弟、甥っ子などがチラリと紹介された83話だった。
第85話 みんなで写真撮影
屋敷の奥、女性しか入れない間があると聞いたスミスさん。
俄然、好奇心が沸いて写真を撮りたくなったのだが主人には断られてしまった。
そんなときに力になってくれたのがタラスさん。
というわけで、85話はタラスさん達の写真撮影回。
見慣れない機器とあって、アニスたちも楽しそうに写真撮影に協力してくれた。
そして、
またまたとんでもなく精巧で美しい見開きがあった。
僕はスマホで読んでしまったんだけど、この巻は、というか乙嫁語りは紙で読んだ方が良いと思う。なんだかんだ紙の方が視覚的に入る量も大きいから感動もデカいと考えてしまうのは僕が旧式だからだろうか。
第86話 長いお付き合い
話はスミスさん達が発ってしまった後のペルシア。
サウナで世間話をするアニスとシーリーン。
初登場に比べると、スラスラ自分の気持ちを伝えることができているアニス。
表紙のアニス&シーリーンで『何故?』となっていた僕だったけど、86話まで読んで納得。アニスとシーリーン要素が多い12巻だった。
裕福で傍から見たら幸せ以外の何でもないアニスだったけど、内に秘めていた孤独。
サウナに来て、人付き合いを始めて徐々に好転していったアニスの現在、取り巻く環境を描いた86話だった。
乙嫁語り 12巻の感想と考察
というわけで乙嫁語り12巻でした。
超個人的な12巻の魅力として1つ紹介するなら、アスタさんの微笑み。
5人の未亡人という超設定から薄幸の女性というイメージが強かったタラスさんだけど、12巻では随所に微笑んでいるシーンがあり僕の心を満たした。蠱惑的な笑みもいいけど、こういう安寧からくる微笑みも最高だよな。なんにしても幸せになってほしい。切実に。
本文中に書いたように、特に大きくストーリーが進展することはない、いわば『一休み』の12巻だったと思う。
しかし、それでも退屈することなく各キャラの日常、乙嫁語りの題材となっている中央アジアの文化などを魅力的に描けていたのはね、すごいコトだと思う(小並感)。
やけに背徳心を煽るマンガや暴力的、性的なマンガが増えている中で、乙嫁語りが今も連載を続けているのはね、嬉しい(小並感)。
乙嫁語りでは『現実世界』の文化・歴史の紹介だけでも『異世界』に負けない面白さ、魅力があり、さらにはそれらを一層 引き立てるキャラクター達がいる。
気軽に旅行なんて行けないような、こんなご時世。
乙嫁語りを手に取って、歴史ある中央アジアの文化に触れてみては如何だろうか。