【オーストラリア ワーホリ】Tinderで知り合ったオーストラリア人女性と会ってきた Part 2

 

↑ 前回

 

彼女が本を返す予定があったので待ち合わせ場所は図書館でした。

彼女ができるなら正直 どんな人でも構わない(最低ですね)という私でしたが、相手が知的な方なら願ってもないことなので内心、「これは期待ができるぞ!」とガッツポーズ。「これは期待できるぞ!」と知人にもLineで連絡しましたが既読無視されました。

 

 

デート(と呼ばせていただきます)当日、図書館で待っているとMeaganらしき金髪を束ね、フチの細い眼鏡をかけた知性を外見から存分に溢れださせる女性が目に留まりました。実物の彼女の方が数段美しく、高そうな香水の香りで私はこれまでに感じたことのない緊張に包まれました。

 

 

緊張に包まれていても仕方ないと思い、なんとか声を振り絞り「すみません(Execuse me)」と声をかけるのですが自分でもわかるほどに声が小さくて気づいてもらえず、「あぁ…もう…」とこんなときに一度で彼女を振り向かせられない自分の声量のなさに情けなくなり、半ば敵前逃走を図りましたが、もう一度声を張り上げて「すみません!」と声をかけると彼女は気づいたようで振り返ってくれました。関係ないおじさんも振り返りましたが、雰囲気を察してか少しだけ二ヤッとして歩き去っていきました。

 

 

そして初めてのご対面。白々しい自己紹介。そして思う。

 

 

 

 

 

……あれ、目線が.........Meaganって結構 背丈あるのね………

 

 

私の身長は174㎝と、そこまで男として小さいわけではありません。しかし彼女の履いている靴のせいかもしれないがその私よりも上に目線がありました。

 

 

「女性は男の身長なんてそこまで気にしていないもんだよ」といった意見をネットで何度か見たことがありますが、はたしてどうなのでしょうか。長いこと2chを見てしまっている私の脳内の男女関係にまつわることのすべては見事に偏見でできてしまっており、女性の方が身長が高いということからひどい劣等感に苛まれた私はこの時点で既に逃亡を図りました。身長が高い女性は好きなのですが、凄まじい美貌に圧倒されました。

 

 

しかし、「すみません」と自ら声をかけてお互いに自己紹介をした後に突然「あっ用事があるんだった!帰るね!バイバイ!」なんて言ってその場をされるほど私のメンタルは強くなく、日本人だと自己紹介をした手前、ここで悪印象を持たれては以降の未来ある日本人男性諸君の申し訳が立たない。

 

「彼らの未来を守らねば…!」とこの上なく、お節介というか無意味なことを思うことにより、なんとかデートの続行を決断。

 

 

私脳内この上なくはパニックであり、前日に何が話のトピックとなるかなどの精密なシミュレーション、彼女の知的レベルに合った英単語の選定(funnyではなくhilariousを使う、など)、どのような話し方をした方がよいか、などの数々のことを彼女とのテキストのやり取りから分析、研究して挑んだデートだったのだが開始数秒で全てを忘れてしまう大失態

 

 

この大失態を補うべく、私の大脳左半球にある言語中枢はフル稼働。これまでにない緊張感からか普段よりも道行く人の英語までもがゆっくりとスムーズに聞き取れるような感覚を得ていました。

 

 

そしてMeaganは本を返し終え、ここではなんだから、との彼女の提案により近くのカフェテリアに移動。

 

「なんだ……!なんなんだこのお洒落な空間は……!苦しい……!」と思いながらも会話がスタート。彼女は日本の文化に興味があったようで、これまでもテキスト上でなんどかやり取りをしていました。「えーーと、SHOは日本出身なんだよね? とっても興味があるんだ。特に歴史とか好きなの」と言われ、前もって予習してきた通りに話そうとしました。

 

 

 

 

 

………

 

 

 

 

 

こ、言葉が出てこねぇ……!!

 

 

 

 

誤解がないように言っておきますが、カフェのお洒落さに窒息して言葉が出なかったのではありません。単純に彼女と対面した緊張感から前日の暗記フレーズ集がすべて吹っ飛んでしまっていたんです。「天皇ってなんて言うんだ…?!農耕民族…キュウセッキエイジ(旧石器時代)……?!帰りたい…!帰って勉強しなおしたい…!」と混乱、葛藤した挙句、間違った英単語、英文法を使うくらいなら誇りある沈黙を選んでしまう不毛なプライドのせいで無言の時間が過ぎてしまいました。沈黙があれほどの重さがあるとは思いませんでした。

 

 

 

 

 

恥ずかしながら、そのあとのことはあまり良く覚えていません(はやっ)。

 

彼女が他の話題を振ってくれて、天気の話とか趣味の話などの他愛のない、無味無臭な話をして、一時間が経つか経たないかくらいの時間帯で、私はこれ以上は辛く、無意味であるし、何よりも「早く帰って部屋に閉じこもって休みたい。ボロボロになった自尊心を癒すべくケモノフレンズとかを時間の許す限りダラダラと見たい。」といった考えでいっぱいになり、

 

「もう帰ろうか?」

 

と午後15時02分、切り出すのでした。小学生でも帰宅する時間ではありませんでした。

 

 

 

こちらからは以上です。

 

これほど恥ずかしくて死にたくなったのは中三のとき、ちょっと擦りむいただけなのに大袈裟に腕に包帯を巻いて登校し、仲の良かった友達に「どうせ大したことないんだろwww」とふざけて包帯をはぎ取られたとき以来でした。

 

 

 

 

SNS上では「別に死なないから恥はたくさんかけ」という人が結構いますが、どうなんでしょうか。今、すげー高いところから飛び降りたいんだけど………。

 

もしも近日のニュースで「オーストラリアで邦人男性が謎の死!失恋か?!」なんて流れたら私なので楽しみにしていてください。

 

 

 

 

 

 

おすすめの記事