
とにかく、軽い
と評価の目立つシマノのNEWリール 22ミラベルです。
1万円前半という価格の安さながらにも2500番台に限っていえば22ステラ(7~8万円)と同じ。20ツインパワー(4~5万円)よりも軽い、という衝撃。長時間の釣りには最適でしょう。
しかし、


と、発売前から各所で好き勝手に言われている22ミラベルです。なんてかわいそうなのでしょう!
そこで今回は、実際に身銭を切って22ミラベルを購入。実釣を重ねた筆者のインプレ評価をまとめていきます。特に使用感については詳しく後述していくので、悩まれている方は参考にしてみてくださいませ!
もくじ
そもそもどんなリール?
シマノ 22ミラベル
まずはざっくりと、22ミラベルの性能&外見(デザイン)などについて紹介していきます。
スペックざっくりと!
シマノ 22ミラベル

モデル | 2500SHG |
自重(g) | 205 |
各適合ライン 糸巻量(号)-(m) |
ナイロン:5-110、6-95 フロロ:4-130、5-100 PE:0.8-150、1-120 |
ギア比 | 6.2 |
ドラグ力(kg) | 2.5(実用)/4.0(最大) |
おすすめ度 |
4.59
|
世界戦略機種、軽量フルCI4+ボディ
ヴァンキッシュを頂点に回転の軽さ、自重の軽さを追求するMGLシリーズに、世界戦略機種となるミラベルが誕生しました。ボディなどの大型のパーツにCI4+を採用し、クラスを超えた軽量化を達成。また、サイレントドライブやネジ込み式ハンドルを採用することでリーリング時のノイズやガタを抑制しました。自重・巻きの質・軽さを追求した妥協ない設計はあなたの釣りをより一層楽しくしてくれるはず。キャスト、リーリング、ロッドワーク、様々なシーンで軽量化がもたらす恩恵をご体感ください。
22ミラベル
搭載テクノロジー
搭載テクノロジーは以下の通り。
HAGANEボディ&ギア
金属加工技術を生かして真に使い込める製品を作るシマノの設計思想です。
過酷な状況でも安心して使い続けられるタフに、感性を刺激する精緻な巻き心地と操作感を得られます。
サイレントドライブ
部品間で起こるノイズを排除してくれる機能です。
SHIMANOによると、改善の対象箇所はドライブギア、ウォームシャフト、ウォームシャフトピン、ウォームシャフトギア 、摺動子ギア など多種に渡ります。そんなサイレントドライブによって、新たな次元での滑らかな回転性能、静粛性を伴った巻き心地の良さが実現されています。
G-フリーボディ
ロッドとの一体感を向上させる重心配置です。
スプールを前後運動させるためのウォームシャフトの位置をロッド側に配置することでリールの重心を手元に近づけられています。Gフリーボディによって、実際のリールの自重よりも軽量に感じることができ、キャストによる疲労軽減やロッドの操作性の向上に繋がるというワケです。
X-SHIP
ハンドルを回す力を効率よく伝達してくれるギアシステムのことです。
ドライブギアの大径化、ピニオンとドライブ両ギアの最適配置、ピニオンギアのベアリングによる2点サポート。これら頑強なギアの噛み合わせが、負荷に強い軽快なリーリングを保持。軽い力で大物ともやり取りできる、というワケです。
マグナムライトローター
CI4+を素材に採用した軽量ローター
です。22ミラベルでは十分な剛性を保ちながら肉厚をそぎ落とすことに成功。軽量化により回転慣性が生む回転ブレ、ムラが減少されました。わずかな力でも起動する素早い立ち上がりを実現。
CI4+
CI4を進化させた新カーボン素材
です。軽さをそのままに剛性、耐久性が大幅にアップし、リールの小型、軽量化を可能にしました。
デザイン(見た目)は渋め!
外観は渋め
です。灰と黒の落ち着き払った色と、やや歪んだスリットが渋い。ジアースの顔みたいでカッコイイね(参考画像:ジアース)。

ボディの質感がなんかイヤ
という評価もあるようですが、個人的には気に入っています。むしろ光沢感がないのがイイ。無骨なロボットっぽくてイイ。
実釣性能抜群!
22ミラベル 実釣インプレ
筆者の直感的にインプレ評価すると、滑らかで軽いです。価格の安さの割に、とても優雅。MINMIの『四季の唄』のような感じの22ミラベル。

もっと分かりやすく説明してよ…
それでは実際にシマノ 22ミラベルで実釣してみてのインプレ評価をまとめていきます。参考までにどうぞ。
『巻き出し』は"そこまで"軽くない!
あまり期待しすぎない方が良い
と思わせられた22ミラベルの巻き出しです。CI4+を素材に採用した軽量ローター『マグナムライト』や『サイレントドライブ』、HAGANEギアなどを搭載していることもあり、

氷の上を滑るような巻き心地なのではなかろうか…?
と勝手に期待しすぎた筆者が悪いのかもしれませんが、巻き出し時には若干 重さを感じました。勿論、廉価リールに比べると軽いのですが、同価格帯の21アルテグラなどと比べると顕著。巻き出しの軽さを重視する中級者以上のアングラーは21アルテグラの方が良いかもしれません。
『巻き心地』は非常に滑らか!
滑らかな巻き心地
の22ミラベルでした。
当日は日中、ヒラメをバラして以降なんのアタリもなかったのでボトム(海底付近)を丁寧にトレースしようと思い、12gのジグ単をキャスト。ゆ~~くりとしたデッドスローも快適に、底の状況などを手元で感じることも容易でした。
結果、師匠ですら

今日は潮も悪いし、釣れないよ…
と弱気になっていた状況でも
デッカサゴ(24.5㎝)を釣るコトができました。23gのミノーを使っていても滑らかなリーリング。異音を発することなく、静寂な巻き心地をしてくれていました。
『自重』が軽い!
疲労感を軽減してくれる
のに一役買っているのが22ミラベルの自重の軽さ。餌釣りはともかく、ルアーフィッシングをされる方の疲労を軽減してくれる『G-フリーボディ』も相まって、あと一投、が永遠に出来てしまうくらい軽く、持っていて疲れません。2500番台で205gを切るっていうのは普通にスゴイ(20ツインパワー(4万円前後)より軽い!)。
メバリングやらシーバスやらフラットフィッシュやら、魚種を問わずに有益で、長時間の釣りであっても持ち疲れしにくいので集中力長続き。さすが『CI4+』を採用して大幅に軽量化していることはあります。
しゃくりを繰り返すエギング、シェイキングを多用するバス、手感度を高めたい堤防のアジングや管理釣り場のトラウトなど、タックルの軽量化が求められる多くの釣りを豊富なラインナップでカバー。さすがの自重の軽さ。
『耐久力』も良い!
流石は1万円前後!
といった耐久力の22ミラベルでした。購入直後から現在まで、半年程度酷使しましたが、巻き心地が悪くなるでもなく、購入直後のように快適に使えています。
50㎝以上のシーバスをはじめ、引きが強烈な魚を何十匹以上も強引に寄せましたがモーマンタイ。先日も上の写真のような、体が分厚いシーバスをドラグマックスに締めて抜き上げられました。
その他 ボディの歪みなどもなく、ダイワのレブロス(6000円前後)に比べて圧倒的に耐久力が良い印象を受けました。
『防水性能』も問題なし!
オフショアでも使える!
程度には防水性能も高いように感じた22ミラベルでした。
波が高く、めちゃくちゃ潮を被ったので

流石に不調をきたすかも…
と覚悟しましたが、翌日以降も普通に使えました。流石は1万円前後。生半可な防水性能じゃないぜ。
ちたみに0.6号のPEラインでテンヤマダイで使用しました。
途中 何度も青物の強襲に遭い、「他の人の迷惑になったらイカン…」と思い ドキドキしながらドラグを超締めましたが、案代なんともなく50㎝前後のイナダがポンポンと釣りあげられました。滑らかなドラグ性能も22ミラベルのおすすめポイントの一つでもありますな。
価格(12500円)に見合ってる?
筆者にとって12500円(購入時の値段)は高額です。
農家バイトで自給800円。休日を削ってビニールハウスの中、蚊にボコボコ喰われ、泣きながらピーマンを10時間以上もぎって得られるのが12500円。安くありません。断固、安くはありません。
しかし、そんな血と汗の12500円を

まぁ惜しくはないな…!
と思わせてくれるくらいには納得のコストパフォーマンスでした。
性能は本文で述べたように数年前の上位機種のように豪勢ですし、デザインも渋くてグッド。釣果も安定して、シーバスロッドでメバルを狙えるくらいのパフォーマンスです。
シマノ 22ミラベル
おすすめモデル
ラインナップが豊富なのも嬉しい22ミラベルですが、執筆時現在、モデルが全部で11種類。

という方もいらっしゃるでしょう。そんな方に向けて、おすすめモデルを3つに厳選させていただきました。迷っている方は是非 参考にしてみてください。
ライトゲームに最適!
22ミラベル C2000S
モデル | C2000S |
ギア比 | 5 |
実用ドラグ力/最大ドラグ力 | 2/3(㎏) |
自重 | 180g |
おすすめ対象魚 | バス・アジ・メバル等 |
アジングやメバリングなどの繊細なライトゲームにおすすめなのがC2000Sです。C(コンパクト)モデルということもあって、大きさ自体は1000番と変わりません。ハイギアモデルもありますが、アジやメバリングなら普通のギア比で十分でしょう。浅溝スプールとなっていることもあり、必要十分なラインだけで済むのもおすすめポイント。
とにかく万能で色々使える!
22ミラベル 2500SHG
モデル | 2500SHG |
ギア比 | 6.2 |
実用ドラグ力/最大ドラグ力 | 2.5/4(㎏) |
自重 | 205g |
おすすめ対象魚 | エギング・シーバス等 |
- シーバスからメバリングまで!万能モデル
- ハンドル一回転のライン巻き取り量が多い
ということから筆者が購入したのは2500SHGです。汎用性がとても高く、万能に使えるので

堤防からヒラメとかシーバスとか色々やりたいかも…
という方にオススメ。
正直、C3000やC3000HGと迷いました。3000番の方がドラグ力が強い(なんと最大ドラグ力が5㎏違う)のでめっちゃ迷いましたが、筆者が主に使うのは通いなれた地元のホーム堤防。とくに障害物がないポイントなので万能性をとって2500SHGにしました。
障害物が多く、多少が強引に魚を寄せる場面がある方は3000番の方がおすすめです。
9.6フィート以上のロッドに最適!
22ミラベル 4000XG
モデル | 4000XG |
ギア比 | 6.2 |
実用ドラグ力/最大ドラグ力 | 6/11(㎏) |
自重 | 245g |
おすすめ対象魚 | シーバス・ヒラメ・青物等 |
- 9.6フィート以上のロッドに最適
- ライトショアジギングなどに使いやすい
のが22ミラベル4000XGでしょう。ギア比も高くドラグ力も強力。ルアーをチャカチャカ動かすようなジギングなどでも使いやすく、障害物があるポイントでも多少 強引に魚を寄せるコトができる頼もしさがおすすめポイント。C5000XGよりも自重が25gも軽いので、個人的には4000XGがおすすめです。
シマノ 22ミラベル
価格的に近いモデルとの比較
22ミラベルと値段的に近いモデルとの比較をしてみます。
本文の通り、性能・デザインともに素晴らしい22ミラベルですが、後悔しないためにも同じくらいの値段で以下のモデルが検討されがちなことを知っておきましょう。
『21アルテグラ』との比較
22ミラベル2500SHG | 21アルテグラ2500SHG | |
ギア比 | 6.2 | 6 |
実用ドラグ力(㎏) | 2.5 | 2.5 |
最大ドラグ力(㎏) | 4 | 4 |
自重(g) | 205 | 220 |
- 正直 実釣性能は21アルテグラが上
な気がします。マイクロモジュールギアⅡなどを搭載しているためか、21アルテグラの方が圧倒的に巻き心地が良かったです。デザインもピカピカとした光沢感も素晴らしく、コスパ的には21アルテグラが断トツで良いと思います。
しかし、22ミラベルも自重が非常に軽く、長時間の釣りモノにはオススメなリールです。あとは『予算』と『好み』にもよるかもしれません。21アルテグラについても実釣インプレ記事を書いているので、詳しくは以下の記事で。
『21ナスキー』との比較
21ナスキー 2500SHG | 22ミラベル2500SHG | |
ギア比 | 6.2 | 6.2 |
実用ドラグ力(㎏) | 2.5 | 3.5 |
最大ドラグ力(㎏) | 4 | 9 |
スプール径(㎜) | 46.5/14.5 | 46.5/14.5 |
自重(g) | 240 | 205 |
- コスパ的にはナスキーの方が良いかも
という所感です。搭載テクノロジーとしては22ミラベルの方が多く、お得感はあります。しかし、1年落ちということもあってか現在は結構な安値で購入できる21ナスキーです。コスパが非常に良く、釣りプロから『1世代前のツインパワー』とも高評価されるリールです。
しかし、防水性能などを考えると本文でも褒めちぎったように22ミラベルの方が安心。長く使っていきたい方には22ミラベルの方がおすすめでしょう。詳しくは以下の記事で。
持ち疲れが極限まで減少!
22ミラベル インプレ総括
とにかく、軽い
という評価の22ミラベルでした。
腕力に自信がない方に超おすすめで、ランガンも快適に出来るでしょう。耐久力も大したもので、上の写真のような60㎝のヒラメを相手に、ドラグをキチキチに締めてファイトしても何の損傷・不具合も生じませんでした。
総括すると、
- 格好良いデザイン
- 滑らかなリールの巻き心地
- 自重がとっっっっても軽い!
などなど、価格に見合った性能はしっかり搭載しているシマノの新スピニングリールの22ミラベル。

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という方は是非。防水性にしてもシマノが誇る鉄壁の『コアプロテクト』なども搭載しているので安心。色々な釣りを快適に、タフに使い込んでいける傑作スピニングリールですので是非。
それでは!
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