- とにかく実釣性能を高めたい!
という酔狂でロマン溢れる釣り人であれば、ハイエンドモデルがおすすめです。名前の通り、これ以上 ハイ(高い性能)なモデルのアジングリールはありません。
ムリして買う必要ある?
まったくありません。シマノのソアレBBや、ダイワの月下美人Xなど1万円前後のアジングリールでも十分快適に楽しめます。しかし、ハイエンドモデルには各メーカーの最新・最強のテクノロジーが結集していることもあり、コスパを度外視すればこれ以上のアジングリールはないと言っても過言じゃないでしょう。
ボーナス出たし、予算は決めずに最強のアジングリールを選びたい
という方は是非 ハイエンドモデルのアジングリールを検討してみてください。
というワケで今回は、ハイエンドモデルと称されるアジングリールをいくつかピックアップしました。しかし、いまいちアジングリールの選び方が分からない方もいるかもしれませんので、
- アジングリールの選び方
- アジングリール(ハイエンドモデル)おすすめ8選
の順に紹介していきます。
アジングリールの選び方
それではアジングリールの選び方について、簡単にチェックポイントを6つ紹介していきます。
すこし長くなりますが、間違ってヘンテコなスピニングリールを購入しないためにもチョットだけ基本を学んでおきましょう。
アジング経験者だから分かるけどッ!
という方は読み飛ばして大丈夫です。
アジングリールの
『番手』について
1000~C2000番がおすすめ
になります。
スピニングリールには各種サイズ(番手)がありますが、一般的に使用される6~7フィート前後のアジングロッドには2000番台前後(1000~C2000番)のスピニングリールが最も相性が良く、人気が高いです。
どっちかで迷ったら、どっちがおすすめ?
併用するアジングロッドにもよりますが、C2000番の方が汎用性が高いです。逆に、とことんアジングを楽しむのであれば、より繊細に、豆アジまで楽しめる1000番が良いでしょう。個人的にはC2000番が使いやすいのでおすすめですが、あとは読者のあなたが、どの程度アジングを楽しみたいか?によって決めると失敗しないと思います。
大型狙いなら2500番
30~40㎝級のアジを狙う方は2500番クラスのアジングリールもおすすめです。
私は8フィート台も使うけど?
という方にも2500番が丁度良く、シーバスやエギングにも併用できるといったメリットもあります。C2000番に比べて巻き上げ力も強いため、大きいアジでもファイトも楽しめるだけの余裕があります。
一番軽いのが500番
アジング上級者で、
5ft前後のアジングロッドを使うんだけど
という方であれば、500番も候補にあがります。
しかし、個人的には限られたシチュエーションでしか使えないので、おすすめ度は極端に低いです。また、筆者の経験上ではスプール径が小さいためか、糸がヨレやすいように感じました(エステルライン使用時)。ラインの知識が豊富で、状況を見てロッドを選択できる方は500番も良いかもしれません。
アジングリールの
『ギア比』について
一般的にはハイギアモデル
がおすすめですが、ローギアモデルもアジング上級者からは人気が高いです。
ギア比って、そもそも何?
ハンドルを一回転させて何回スプール(ローター)が回るか、というのが『ギア比』という数値です。『5.2:1』のような値で表示され、ハンドルを一回転させるとスプールが5.2回転するという意味になります。
そんなギア比、メーカーにも多少異なりますが
- 5以下 → ローギア
- 5~5.7 → ノーマル(スタンダードギア)
- 5.8以上 → ハイギア
- 6.2以上 → エクストラハイギア
というように呼ばれています。
よく分からない!
ギア比はどのくらいがオススメなの?
迷っている方はハイギアモデルを選ぶと失敗が少ないでしょう。手返し良く、幅広い範囲を探れる&微妙な巻き抵抗の変化を感じやすい、という点からもアジングではハイギアモデルがおすすめです。
しかし、ジグ単でのアジングは一定の速度で巻くことが重要です。ジグ単でのアジングがメインなのであれば、ゆっくり巻きやすいノーマル・ローギアも良いでしょう。ギア比に関しては一長一短。取捨選択をして決めましょう。
アジングリールの
『ドラグ機能』について
『魚の引き』に対応する
のがドラグ機能になります。この性能によって、魚が強く引っ張ったときにスプールが(逆)回転し、糸が切られてしまうコトを防ぎます。各リールによって『最大ドラグ力』というのが設定されていますが、それは『このくらいなら耐えられますよ~』という指標として捉えてくれればOKです。
最大ドラグ力はそこまで…
そこまで気にしなくて大丈夫です。
シマノやダイワであれば、1000番~C2000番の小型スピニングリールであっても最大ドラグ力は3㎏ほどはあります。ドラグ機能を活かせば、アジングで狙うような大抵の魚は釣り上げるコトができるので、特に気にしなくても大丈夫です。
『ドラグ性能』は重要
ドラグ性能は重要です。
とにかく飛距離を出したい!
というような方などで、細糸(エステル0.2号など)を使ってアジングを楽しむ方は注意。シビアな釣りが要求されます。安いスピニングリールはドラグ機能が悪く、スムーズに糸が放出されずにラインブレイクが多発します。
ダイワやシマノのような釣り具メーカーであれば、ハイエンドモデルのリールはドラグ性能は十分高いので心配不要。極細糸でも安心してアジングが楽しめるでしょう。
アジングリールの
『自重(軽さ)』について
『軽さ』は非常に重要
です。疲労感と直結するのがスピニングリールの自重。
じゃあできるだけ軽いモデルを選んだほうが良いじゃん!
ただ、軽量化に伴って価格が上昇する傾向があるので、そちらはお財布と相談しましょう。アジング中級者向けのミドルクラスなら、190gを切れば十分 軽い部類に入ります。
アジングリールの
『ライン(釣り糸)・巻き取り量』について
- ナイロン(lb-m) 3-150
- PE(号-m) 0.4-200
上のように、各スピニングリールによって『糸巻量』というのが決まっています。どのくらいの太さ(強度)が何m巻ける、という指標です。目的の釣りが出来るライン(釣り糸)を必要な分だけ巻けるかどうかも要チェックです。
アジングにはシャロースプールがおすすめ!
アジングではシャロースプールという、糸巻量が少ないモデルがおすすめです。
というのもアジングのようなライトゲームでは糸巻量は少なくても成立する場合が多く、また費用の節約にもなるためです。2000Sのように、番手の後ろにSがあるモデルがシャロースプールとなっています(ダイワ、シマノの場合)。
というわけで長々説明してまいりました。
以上のことを踏まえれば、快適に使えるアジングリールが選べると思います。
アジングリール(ハイエンドモデル)
おすすめランキング 8選
それでは、ハイエンドモデルのアジングリールをいくつかランキング形式で紹介していきます。
各種、さまざまなスペック(番手・仕様)があります。それぞれ商品リンクを辿るとサイズ選択ができるのでお試しくださいませ!
1位:シマノ(SHIMANO)
ヴァンキッシュ C2000S
公式アイテムページ | シマノ(SHIMANO) |
モデル | 2000S |
自重(g) | 145 |
各適合ライン 糸巻量(lb・号)-(m) |
ナイロン:3-125,4-100 PE:0.6-150,0.8-110 |
ギア比 | 5.1 |
ドラグ力(kg) | 2.0(実用)3.0(最大) |
おすすめ度 |
4.92
|
- とんでもなく自重が軽い
- クイックレスポンスシリーズ最高峰
- 安定した滑らかなドラグ性能を発揮させるリジッドサポートドラグ
- インフィニティテクノロジーによる、抜けるようなキャストフィール
強靱さの中にしなやかさを纏った真の軽さ、という2023年モデルのヴァンキッシュ。圧倒的に自重が軽いこともさることながら、新機能・新素材を使っており、全方向に圧倒的なポテンシャルを纏っています。とにかく繊細なアジングを快適に楽しみたい!という方はヴァンキッシュ(C2000S)を検討してみてください。
2位:ダイワ(DAIWA)
エアリティ LT2000S-P
公式アイテムページ | ダイワ(DAIWA) |
モデル | LT2000S-P |
自重(g) | 145 |
各適合ライン 糸巻量(lb/号)-(m) |
ナイロン:3lb-150m PE:0.4-200m |
ギア比 | 4.9 |
最大ドラグ力(kg) | 5kg |
おすすめ度 |
4.91
|
- とんでもなく自重が軽い
- 一体成型構造のモノコックボディ
- 滑らかで静かな回転を生み出すタフデジギア
- ハイレスポンスでスムーズな滑り出しを実現したATD TYPE-L
ダイワ史上最高レベルに軽い、と名高いエアリティです。2023年にモデルチェンジを施し、タックルとの一体感が得られる軽快な回転フィールと、持ち重りのない最適な重量バランスなど非常に高いレベルで仕上がっています。
アジングを極限まで、他のライトゲームもそこそこ楽しみたい!
という方で、予算に糸目をつけない方はエアリティを是非 検討してみてください。個人的にはフラッグシップモデルに比べて外れ機種が少ないというのもおすすめポイント。
3位:シマノ(SHIMANO)
ステラ 1000SSPG
公式アイテムページ | SHIMANO |
モデル | 1000SSPG |
自重(g) | 165 |
各適合ライン 糸巻量(号)-(m) |
ナイロン:2-115,2.5-100 PE:0.3-140,0.4-100 |
ギア比 | 4.4 |
最大ドラグ力(kg) | 3 |
おすすめ度 |
4.90
|
- シマノリールの最高峰
シマノの最新・最高技術が搭載されている『ステラ(STELLA)』です。スピニングリールの頂に挑み続けてきたステラが、3つのインフィニティ(無限大)を纏ってさらなる高みへと到達。スプール周りにおけるライントラブルを抑えるアンチツイストフィン、優れた耐摩耗性により滑らかなドラグ性能が持続するデュラクロスなど、細部に至るまで機能性を追求。最高峰の矜持がアングラーの手元で眩い輝きを放ちます。
ヴァンキッシュよりステラの方が良いのでは?
30㎝~40㎝の大アジが狙えるような良いポイントならステラの方が断然良いのですが、あくまでライトなアジングを楽しむのあればヴァンキッシュの方が適していると思い、この順位になりました。あしからず。
4位:ダイワ(DAIWA)
イグジスト SF1000S-P
公式アイテムページ | DAIWA |
モデル | SF1000S-P |
自重(g) | 135 |
各適合ライン 糸巻量(号)-(m) |
ナイロン:2.5-100 PE:0.3-200 |
ギア比 | 4.6 |
最大ドラグ力(kg) | 3 |
おすすめ度 |
4.90
|
- ダイワリールの最高峰
ダイワの最新・最高技術が搭載されている『イグジスト』です。"1gに満たないルアーでも高精度にキャストが決まる。ちょっとした水流の変化や、ボトムをタッチする感覚が手に取るようにわかる。"と名高いイグジストです。
コスパは高いの?低いの?
と疑問に思われる方は選ばない方が良いでしょう。釣りを極限まで楽しみたい方におすすめのフラッグシップモデルです。
5位:ダイワ(DAIWA)
ルビアス LT2000S-XH
公式アイテムページ | ダイワ(DAIWA) |
モデル | LT2000S-XH |
自重(g) | 150 |
各適合ライン 糸巻量(lb/号)-(m) |
ナイロン:3lb-150m PE:0.4-200m |
ギア比 | 6.1 |
最大ドラグ力(kg) | 5kg |
おすすめ度 |
4.88
|
- とんでもなく自重が軽い
- 比較的 価格が安く、性能が高い
- 2BBラインローラー/ツイストバスターII
- 「フィネスカスタム(FC)」が施されたモデル
価格的に安く、性能も非常に高い『ルビアス』です。巻き取りの速さを生かし、アジング・メバルゲームなどのライトソルトウォーターカテゴリーにもおすすめの1台。150gという軽さは、ライトルアーを使用した繊細な釣りにおいて大きなメリット。小型ボディを採用し、またオリジナルモデルではステンレスを使用したハンドルシャフトを、より軽量なアルミシャフトに変更。使用環境を慎重に見極めながら更に内部パーツの一部素材を変更する等、軽さと剛さの最適なバランスを追求し、妥協のないカスタマイズが完遂させられています。
6位:シマノ(SHIMANO)
ツインパワー C2000SHG
公式アイテムページ | シマノ(SHIMANO) |
モデル | C2000SHG |
自重(g) | 180 |
各適合ライン 糸巻量(lb/号)-(m) |
ナイロン:3-125,4-100,5-75 PE:0.6-150,0.8-110,1-80 |
ギア比 | 6.1 |
ドラグ力 | 2.0(実用)3.0(最大) |
おすすめ度 |
4.82
|
- 高剛性・高耐久
- 自重がめっちゃ軽い
- 価格が高いのに超人気
- デザインがカッコ良い(特にメタルボディの質感)
長い歴史を持つシマノの名作スピニングリールのツインパワーです。特に評判が高いの20ツインパワー(2020年モデル)であり、ボディもローターも金属。重心バランスにこだわるならツインパワーもおすすめです。
7位:アブガルシア
ゼノン 2000SH
公式アイテムページ | アブガルシア |
モデル | 2000SH |
自重(g) | 145 |
各適合ライン 糸巻量(lb/号)-(m) |
ナイロン:4lb-100m PE:0.6-100m |
ギア比 | 6.2 |
最大ドラグ力(kg) | 3kg |
おすすめ度 |
4.78
|
- 自重が非常に軽い
- 軽量ハイブリッド構造のAir-Fin spool
- 軽量化と低慣性モーメントを実現したC6 V-Rotor
アブガルシアのハイエンドスピニングリールの『ゼノン』、です。革新的な新形状が生み出した『超軽量・超高感度』スピニングリールのゼノン。自重がとても軽く、アブガルシア最先端のテクノロジーを搭載しています。同価格帯では圧倒的な軽さが特徴でしたが、2023年にヴァンキッシュがモデルチェンジしたことで同じくらいの自重になってしまいました。
8位:シマノ(SHIMANO)
ソアレ XR C2000SSHG
公式アイテムページ | SHIMANO |
モデル | C2000SSHG |
自重(g) | 155 |
各適合ライン 糸巻量(lb/号)-(m) |
ナイロン:2.5-140,3-100,4-90 PE:0.6-140,0.8-100,1-70 |
ギア比 | 6.1 |
ドラグ力(kg) | 2.5(実用)/3.0(最大) |
おすすめ度 |
4.77
|
- 見た目の高級感
- 巻き心地がとっても滑らか
- 自重がとても軽い(160g以下)
- S(シャロースプール)なのでライン巻き取り量が少なく済む
シマノのライトゲーム用スピニングリールの上位機種がソアレXRです。マイクロモジュールギアⅡとサイレントドライブで滑らかな巻き心地を実現し、細かい当たりにも集中できます。ロングストロークスプール採用により飛距離も平均で4%ほどアップ。ドラグには新たにハイレスポンスドラグを採用。ライトラインを使うアジング等では、これ以上のモデルはなかなかお目にかかれないでしょう。
総括:アジングリール(ハイエンドモデル)
選び方&おすすめランキング
以上、ハイエンドモデルのアジングリールおすすめランキングについてでした。
と聞かれたら、『シマノ ヴァンキッシュC2000SHG』を推します。
- エクセレントな巻き心地の良さ
- 持っていないように錯覚する"自重の軽さ"
- 見た目のカッコよさ・高級感!
という点でおすすめ度が高いです。コスパの高いハイエンドモデル、とも言われるヴァンキッシュであり、見た目の高級感もさることながら所有感も半端ないです。当たり前ですが、メンテナンスをすれば10年以上普通に使えるので、長い目で見たらお得かもしれません(10年以上は部品がないため、オーバーホールを断られる…)。
以上、アジングリールのハイエンドモデルについてでした。
それでは!
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