ベイトリール初心者に!
超おすすめなのがシマノのDCブレーキ搭載のリールでありまして。その中でも2万円前後でスペックがとても良く、歴史を含めてとても人気なのが「スコーピオン」という名作ベイトリールでした。
2万円クラスではコスパ最強とも言われていますが、
いや2万円もするならスペックも良いはずでしょうよ…
SLXの方が良いんじゃねーの?
あっちの方が安いし…
という方も少なくないと思います。というか、購入前の筆者がそうでした。2万円って、なかなか覚悟のいる価格だぞ。
というわけで今回は、実際に21スコーピオンDCにて実釣を重ねた筆者のインプレ評価をまとめていきます。特に使用感については詳しく後述していくので、悩まれている方は参考にしてみてくださいませ!
もくじ
そもそもどんなリール?
シマノ 21スコーピオンDC
スペックざっくりと
スコーピオンDC
公式アイテムページ | シマノ(SHIMANO) |
モデル(品番) | 150HG |
自重 | 215 |
ナイロン糸巻量(lb-m) | 12lb-130,14lb-110,16lb-100 |
スプール径(㎜)/幅(㎜) | 34/25 |
ギア比 | 7.4 |
おすすめ度 |
4.90
|
低慣性スプールでさらなる進化を遂げたフリースタイルDC
さまざまな釣りに対応するフリースタイルベイトリール。マグナムライトスプールへアップデートすることで、高いキャスト性能を実現しています。さらに深溝化してラインキャパシティを上げることにより、釣種のアジャスト幅を広げました。駆動中枢はパワフルで巻き上げノイズの少ないマイクロモジュールギア。I-DC5ブレーキは急にルアーが失速しても瞬時に適切なブレーキ力を得られます。ギア比も6.2のノーマルギア、7.4のHG(ハイギア)そして8.5のXG(エキストラハイギア)もラインナップし、バスをはじめ、シーバスやロックフィッシュまで楽しめる1台です。
21スコーピオンDC(150HG)
搭載テクノロジー
搭載テクノロジーは以下の通り。
HAGANEボディ&ギア
金属加工技術を生かして真に使い込める製品を作るシマノの設計思想です。
過酷な状況でも安心して使い続けられるタフに、感性を刺激する精緻な巻き心地と操作感を得られます。
I-DC5
バックラッシュを防ぐ
ために重要な役割を果たすのがI-DC5。
3モードの内部ダイヤルに加え、5段階の外部ダイヤルでセレクト。4極着磁リング磁石によりバックラッシュを抑え適切なブレーキを実現しました。
マグナムライトスプール
軽くて強い"飛ぶ"スプール
と名高いマグナムライトスプールが搭載されたスコーピオンDC。キャスティング性能を左右するスプールの慣性モーメント。開発ではその減少を目的にスプール胴径へのブランキングや薄肉化を行われたそうですが、第二世代マグナムライトスプールでは、これまで技術的に不可能とされてきたスプール側面への穴開けに成功。シマノ比で慣性モーメントの約10%ダウンを達成し、大幅な飛距離アップを実現しています。
マイクロモジュールギア
小型精密ギアが密にかみ合う新型駆動システム
のマイクロモジュールギアが搭載されており、巻き心地は抜群。かつて体験したことのない"シルキー"な巻きごこちとも形容されるような具合です。ちなみに従来のギアとの振動比較すると、振動レベルは半分以下(シマノ比)であり、またかみ合う歯数が増えたことにより従来ギアを凌ぐ強度も確保しているとのこと。滑らかなフィーリングと強さを両立したシマノ独自のギアシステムです。
外部のブレーキダイアル
手軽に5段階のブレーキ調整が可能
な外部ダイヤルが搭載。ちなみに内部ダイヤルではナイロン(N)、フロロカーボン(F)、PEライン(P)が可能です。
シンプルで洗練されたデザイン
性能とは別に、洗練されているデザインも21スコーピオンDCのおすすめポイント。
他のベイトリールに比べると落ち着いていて、表面の淡いラメ艶。見ているだけで心が穏やかになるような流麗なメタリックカラーに痺れます。
うーん、美しい。
スピニングリールとは全く異なるデザインが良いですね。
高い操作性と飛距離!
21スコーピオンDC 実釣インプレ
筆者の直感的にインプレ評価すると、新宝島です。
サカナクションは「バッハの旋律を~」とか「モノクロトウキョー」など色々な名曲があるけど、「新宝島」のように、コアなファン以外に超ウケたような感じ。これまでベイトリールを触ってこなかった人にもウケる性能を誇っている気がしました。
…は?
それでは実際にシマノ 21スコーピオンDCで実釣してみてのインプレ評価をまとめていきます。参考までにどうぞ。
普通にバックラッシュした!
PEを使う場合は注意!
多分、ベイトリール初めての場合は普通にバックラッシュします。
え、どこのインプレでもバックラッシュはしないって書いてあったんだけど…?
いや、したんだけど…。というかベイトリールの構造上、バックラッシュをしないなんてことは不可能です。どんな名リールでも設定があべこべだったらトラブります。まぁまず初心者の方はバックラッシュするでしょう。数回投げたら設定も分かると思いますが、あくまでPEラインを使う場合は、初心者の方は注意。
糸巻量はPE 1.5号(150m)
ちなみに使っているのはダイワのPEライン(デュラセンサー)1.5号。150mくらいでちょうど良さそうな具合でした。スコーピオン色に合わせてレッドを選びましたが、これまた良く合いました。
どの号数を、どのくらい巻けばいいのか分からないんだけど…?
その場合はシマノカスタマーページにある「糸巻量計算ツール」なんかを使うと良いですよ。
あ、ナイロンラインは大丈夫
ちなみにナイロンラインでもバックラッシュすんの?
皆無です。ナイロンとかならバックラッシュは皆無と言っても良いでしょう。あ、ちなみにPEでバックラッシュしても、修復不可能なくらいにはならなかったので安心してくれて大丈夫です。
高飛距離&爽快なキャスト音!
ミ"---ン!!!!!
というDCブレーキ搭載リール特有の音が気持ち良い21スコーピオンDC。スピニングリールをメインで使っている筆者としては楽しくて仕方ないです。投げるたびにミ”ーーーーン!ですからね。前作と違って音量は控えめですが、耳障りの良い感じに仕上がっていました。
また、15g~30gのルアーは安定して飛距離が出るように感じました。ちなみに上のヒラメが釣れたのはシマノの28gくらいのルアー。マジで使いにくくて釣れる気がしなかったけど、
まぁキャスト練習に丁度良いか…
と思って投げたら釣れました。飛距離に関しては、使っているうちにブレーキ設定にも慣れて良く飛ぶようになるでしょう。正直、筆者も最初「は?飛ばないじゃん…」と思ってたけど、ブレーキ調整に慣れてきたあたりから気持ちよいくらい飛ぶようになったぞ。
湾内シーバス攻略におすすめ!
夏以降のシーバスボイル
に最適なように感じた21スコーピオンDCでした。
スコーピオンXVと合わせ
上のようなハク~イナッコをバッコバコ喰っているシーバスを狙っていますが、これがまた丁度良い…。ロッドの短さも相まって、12g程度のミノーなら片手で、狙ったポイントにキャストできました。
大遠投するには短すぎますが、あくまで湾内のシーバスを狙うのであれば、スコーピオンDCに合わせるロッドとして「スコーピオンXV」もおすすめです。バスロッドですが、普通に使えますぜ。
ブレーキ設定は2~3が丁度良かった!
1→2→3→4→W
の順で外部ブレーキ設定が強くなる21スコーピオンDCですが、30g以上とか、とくに重いルアーを使うのでもなければ2で十分。飛距離が良く出ました。
暴風のときはWモードが良いんでしょ?
う~~ん、そもそも暴風のときは家でウマ育ててるので何とも言えませんが、普通に「風強いなぁ~」というときなら3くらいでも十分でした。4以上は個人的には必要な場面がなかったです。2~3で十分すぎる。
心配になるくらい巻き心地滑らか!
滑らかな巻き心地
が素晴らしい21スコーピオンDCでした。冗談抜きで、数年前の上位機種を上回ってるでしょこれ。
上の写真のような12g程度のルアーをキャストして引いてくると
あれ、高切れした…?
と、心配になるくらい巻き心地が静謐。滑らかすぎました。シンキングペンシルなど、ゆ~~っくりと巻くような釣りモノをする方はすぐに実感できるでしょう、その滑らかさ。
流石は「マイクロモジュールギアⅡ」を搭載モデル。
一般的には巻き出しが重いと評されるハイギアモデルですが、巻き出しも軽かったです。
価格(29500円)に見合ってる?
筆者にとって29500円(購入時の値段)は致死額です。
エネルギーを持て余したキッズ達の面倒を見る学童保育バイト×5日分。「先生はずっとマスクした方が良いよね」と無垢で純粋な言動に感情を上下左右に揺さぶられて得られる金額が29500円になります。楽天セールでポイントが10倍だったといえ、決して安くありません。
しかし、そんな29500円を
まぁ惜しくはないな…!
と思わせてくれるくらいには納得のコストパフォーマンスでした。
性能は本文で述べたように文句なしに上位機種仕様ですし、デザインもキラキラと心躍る具合でエクセレント。買って良かったと思える21スコーピオンDCでした。
シマノ 21スコーピオンDC
モデルの選び方
ラインナップが豊富なのも嬉しい21スコーピオンDCですが、執筆時現在、モデルが全部で6種類。
どれを選べばいいのか分からないんだけど……
という方もいらっしゃるでしょう。
かんたんに紹介させていただきますので、迷っている方は是非 参考にしてみてください。
ルアー釣りには!
21スコーピオンDC 150HG
モデル | 150HG |
ギア比 | 7.4 |
最大ドラグ力 | 5.5(㎏) |
自重 | 215g |
糸巻量(ナイロン) | 12-130, 14-110, 16-100 |
最大巻上長(cm/ハンドル1回転) |
79 |
- 汎用性がとっても高い150HG
です。ルアー釣りでは基本となるハイギアモデルであり、自重はノーマルギアモデル(150、151)と変わらず、ギア比が高く、最大巻き上げ量が13㎝程度多いです。淡水にしろ海水にしろ、ルアー釣りを楽しむのであれば是非、検討していただきたいのが150HGです。
※ちなみに151HGは左巻きです
青物も狙いたい方には!
21スコーピオンDC 150XG
モデル | 150XG |
ギア比 | 8.5 |
最大ドラグ力 | 5.5(㎏) |
自重 | 225g |
糸巻量(ナイロン) | 12-130, 14-110, 16-100 |
最大巻上長(cm/ハンドル1回転) |
91 |
- さらにギア比が高く、巻取り速度が速い
21スコーピオン150XGです。
150HGで十分なのでは?
う~~ん、好みなので正解はありませんが、青物などを狙う方はXGモデルを選ぶ傾向があります。ナブラが発生して、すぐに群れが去ってしまうようなキャスティングゲームでは手返しの良さが釣果に繋がることがあります。
しかし、巻き取り量が大きいということはそれだけエネルギー量が必要になるので、理論的にはハンドルを巻くときに力が必要になります。シーバスやヒラメ、根魚などを狙うのなら150HG、青物を狙うのであれば150XGを狙うと良いでしょう。
※ちなみに151XGは左巻きです
汎用性が高いベイトリール!
21スコーピオンDC インプレ総括
大満足!
の21スコーピオンDCでした。シマノの名作ベイトリール『スコーピオン』の最新モデルとあって、様々な最先端機能を搭載しており、初心者でも更に安心して釣りを楽しめるように仕上がっていました。
本文を総括すると、
- 心躍るデザイン
- 滑らかな巻き心地
- 色々な使い方が出来る汎用性
がオススメポイント。
長年使えるスペックの良いベイトリールを選びたい…
という方は是非!
それでは!
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