第67話 国境の村
いよいよ10巻も後半。
話は
アンカラを目指すスミスさん。
一度 野盗にラクダごと積み荷を盗まれるという出来事があったこともあって、以降は慎重になったのか商隊の列に加って目的地を目指していた。
あと少しでペルシアを抜けてオスマン帝国に入れるのだけど、、
天候が悪く、何日も足止めをされていた。
『怠けていたら尻から腐る』と言うほど働き者の彼なので、早速 村で仕事を見つけたようだった。
特技のようにスラスラと仕事を行うアリさん。
さて、その仕事とは……?
第68話 山道にて
顎髭が立派な彼はホーキンズさん。
彼こそがアンカラでスミスさんを待つ人で、なかなか街に着かないスミスさんを心配していた。
というのも作中ではクリミア戦争を終え、ロシアがトリキスタンなどのに侵攻を始めそうな雰囲気になっていた。
一方 スミスさんはというと
落ちれば終わり、険しい道を歩いていた。
道中 浮浪者のような男が商隊の前に現れる。
アリさんいわく
血の復讐、という字面からドロドロした掟から逃げた男らしい。
68話では、そんな逃亡者の男を巡ってアリさんがした行為が興味深かった。
なんというか、少しも考えることなくサラっと済ませたアリさんが興味深かった。
第69話 再会
いよいよアンカラに到着した2人。
再会、というのは
まずはホーキンズさんとの再会を果たしたスミスさん。
しかし、喜んだのも束の間、直ちに帰国するよう勧められる。
いよいよロシアをトリキスタンの戦争がはじまりそうな様子。
しかし、はいそうですかと帰れない理由がスミスさんにもあるらしく、、
話は平行線をたどる。
とまぁホーキンズさんとの再会のほかにも、嬉しい再会があった。
しかし、本人には色々な事情があるようで……
乙嫁語り 10巻の感想と考察
とまぁ、そんな10巻だった。
個人的に心に残ったのは66話『馬を見に』と69話『再会』。
66話はあえてまったく解説をしなかったけど、それはそれは素晴らしい話だった。年齢もそうだけど、まだ慎重差もあるようなカルルクとアミルさん。しかし、それでもお互いを尊重し合っていることがひしひしと伝わる良回。こう言っちゃなんだけど、お見合いとか、そういう感じで出会った夫婦が長続きする場合もあるからして、僕はお見合い的に結婚しても良いなぁ、と思った。日本ではすっかり廃れたけど、あこがれ始めた僕だった。
69話はね。もう本編で読んでほしい。まさかの〇〇〇さんだった。数巻 まったく姿を出さなかったので『あぁ、もうフェードアウトなのね…』と落ち込んだけど、まさかの再登場。それもかなりの覚悟でスミスさんを探し出した彼女だ。最高だ。次巻以降 どういう展開になるのか楽しみだ。
あらすじをマジで、超大雑把に紹介しただけなので是非 本編でキャラの交流や文化、森薫の緻密な絵、その他もろもろを心ゆくまで堪能してほしい。読む価値しかないぞ。