『諸悪の根源の諦念ヒゲがアズドラの旧友なわけないだろいい加減にしろ!』
という声が聞こえていそうだが、ヘルクを何周もした僕としては物語の随所にそう思わせるところがあった。
そんなワケで、今回はそちら。勇者ウリア=ラファエド説。
そもそもラファエドって?
では最初にラファエドについて簡単に説明させていただく。
ラファエドとは人間軍の首脳、大賢者ミカロスとタッグを組んで新世界化を進めた人物である。自身の剣術は戦闘レベル78のアンちゃんに簡単によけられる程度ではあるが、様々な駆け引きでヘルクを新世界側に引きずり込もうした。
諸悪の根源、ではあるものの最後は血縁関係のない愛娘シャルアミの護衛、そしてヘルクの戦闘を指導して世界の意思を打ち砕いた。忌々しいヒゲだけど、終わり良ければ総て良し、ということもあって最後の最後で『憎めないキャラ』として退場したヒゲである。ずるいよ、最後まで罵らせてくれよ…
そもそも何故 ミカロスと徒党を組めるのか?人間側でありながらも勇者化せずに自我を保ち続けているのかというと、ラファエドが覚醒者であるという点に由来していると考えられる。ヘルクは勇者、ミカロスは賢者として覚醒したが、ラファエドは
とあるように、“転生”という能力が生まれ、勇者としても活躍してきたそうな。
というわけで転生勇者としてラファエドは何世代も人間として生き、平和な時代を築き上げようと奔走する。しかし何度も過ちを繰り返し戦火を巻き上げる人間に心底絶望し、そのときに『世界の意思』に触れる。そうして新世界の誕生に、かすかな希望を見出してしまったのである。
そんな闇落ち系の転生勇者 ラファエド氏だけど、僕の個人的な見解では『勇者ウリアなのでは…?』と思うところがいくつかあったので、そちらを紹介したい。
根拠①:外見と最後が似てる
まず、こちらがアズドラ全盛期に狂戦士化した勇者ウリアの最後のシーン。
そしてこちらがラファエド最後のシーン。
似てない??
いや分かる。僕としても暴論だとは分かっているとも、根拠としては薄すぎるよな。
我ながらなんでこれを根拠①として紹介してしまったのか謎だけど、まぁサラっと読んだ人なんかは『アレ、なんか見覚えがあるような…』と思っちゃうようなラファエドの退場シーンだったと思う。
根拠②:勇者ウリアの子供
アズドラの勇者ウリア回想シーンは75話くらいしかなかったので、根拠として挙げるにはどうかと思うが、ここは僕のブログなのでそこはご容赦願いたい。
で、勇者ウリアの子供だけど
アズドラ回想シーンでは1コマしか映されなかったが、勇者ウリアには小さな子供がいたようだった。
そしてラファエドの愛娘 シャルアミ。
先述したようにシャルアミとラファエドの間に血縁関係はない。
シャルアミは魔物に村を襲われて、両親を失ってしまった孤児である。もとより孤児には我関せずなラファエドだったのだが、『シャルアミ』という名前は遠い昔、彼が唯一 心から愛した女性との間に設けた娘と同名だったことから面倒を見ることに決めたそうだ。
名前は定かではないが、勇者ウリアの娘、名前は『シャルアミ』だったんじゃないかなぁ…。画像を見比べると、やや子供の年齢差があるように見えるが、アズドラ幼少期の戦争においては戦いが長期化したので上の画像程度の大きさに育っていたことは考えられる範囲だと思う。
アズドラ幼少期となると、1000~1500年くらい前なので人間の寿命としては遥かに昔と感じられるだろうし、辻褄は合うと思う。
根拠③:狂戦士化タイミング
超覚醒エディル、アウギスのような自我が完全になくなった状態になったタイミングがアズドラ回想シーンにおける勇者ウリアと、ラファエドの言質が一致していると考えられる。
具体的にいつ、世界の意思に触れて狂戦士化したのかは定かではないが、狂戦士化してからすぐに殺されてしまった、と105話でラファエドが言っていた。これは
75話のアズドラ回想シーンにおいて、すぐにアズドラが勇者ウリア(狂戦士状態)と葬ったことと一致している。というか狂戦士状態の勇者を掠り傷も追わずに瞬殺って…アズドラ幼少期の強さが凄い。ヘルクでさえLv90前後のアウギスに若干 ダメージを与えられてたのに…
勇者ウリア=ラファエド(証明終わり)
というわけで『ラファエド、勇者ウリア説』の証明終わり。テストなら間違いなく落第だろう。我ながら杜撰な記事に仕上がった気がする。
まったく証明できなかったけど、何度読み返しても『やっぱりラファエド、勇者ウリアだったんじゃないの?』と疑問がふつふつ沸くので今回思い切って記事にしてみた。
納得できる人は少ないかもしれないが、まぁ連載が終了してからも未だに何周もHelckを読んでいる僕がいること、それだけHelckは名作だったことを知ってくれたら幸いだ。
以上!寝る!