シマノの名作ロッド
として頻繁に名を挙げられるのがディアルーナというロッドです。
シーバスロッドでしょ?
もちろんシーバスにも最適ですが、ディアルーナは汎用ロッド。ヒラメや青物など様々な魚種に対応できる万能ロッドとして非常に人気なのです。で、そんなディアルーナが2023年に4年ぶりのフルモデルチェンジ。物価高も相まってか、メーカー希望価格が30000円前後…。高い…。
が、買いました。
お年玉に硬貨渡そうとしてたのに?!
買いました。緑保留からの疑似2で全く期待してなかったんですけど幻闘SPからの50%引いてRUSH。無双連撃で一撃5000発で即撤退し、18000円程度儲かったので23ディアルーナの購入に踏み切りました(ちなみに後日 1000ハマりしました、2度と北斗無双は打たねぇ…)。
というワケで今回は23ディアルーナについて。実釣を重ねた筆者のインプレ評価をまとめていきます。特に使用感については詳しく後述していくので、悩まれている方は参考にしてみてくださいませ!
そもそもどんなロッド?
シマノ 23ディアルーナ
まずはざっくりと、23ディアルーナの性能&外見(デザイン)などについて紹介していきます。
スペックざっくりと!
シマノ 23ディアルーナ (S86ML)
ブランド(公式アイテムページ) | シマノ(SHIMANO) |
全長/フィート | 259㎝/8.6フィート |
継数/仕舞寸法 | 2/133.3㎝ |
自重 | 117 g |
竿の硬さ | ML |
適合プラグウェイト | 6~28 g |
おすすめ度 |
4.99
|
カーボンモノコックグリップ搭載
クラス超越、さらなる進化
アイテムは7ft台から10ftオーバー、軽量プラグからメタルジグやビッグベイトまで対応する幅広いレングスとパワーをラインナップ。フィールドは港湾、河川、汽水湖、防波堤、サーフや磯場など、近~遠距離戦のあらゆるシーンに適応。シーバスを代表にヒラメ、青物や回遊魚など多種多様なターゲットを攻略。
シマノ 23ディアルーナ
搭載テクノロジー・デザインなど
搭載テクノロジーは以下の通り。
カーボンモノコックグリップ
感度が上がる!
と評判のカーボンモノコックグリップです。
意味ない、って聞いたけど?
そちらについては後述させていただきます。
ハイパワーX
ネジレをさらに抑え込む強化構造
です。キャスト時やファイト時に発生するねじれを抑制。スパイラルXの最外層、あるいはカーボンシート縦横交差構造の上からカーボンテープをX状に締めあげていきます。これにより、ロッドの曲がりが釣り人の意図する方向性を保持し、ブランクスが持つ本来の性能がフルに発揮されるようです。
SiCガイドリング+ステンレスフレームガイド
超・放熱性
と、PEラインを使うルアーフィッシングにおいて信頼度の高いSicガイドになっています。ステンレスの1/3程度という自重の軽さも素晴らしく、長時間の実釣・長期間の使用にも耐えうるガイドでしょう。
パーフェクションリールシートXT
握りやすく軽量!
なパーフェクションシートXTです。段差をできるだけなくして軽い力でも握りやすい形状を追求したリールシートになっており高いホールド感を実現。握りやすさの他、自重の軽減にもつながっているそうです。
CI4+
カーボン繊維によって強化したシマノ独自の素材CI4をさらに進化させたCI4+。従来樹脂と比較してより軽量で高い強度を備えているのが特長です。
スパイラルX
ネジレとつぶれを克服しロッド性能を根幹から高める
スパイラルXを標準実装しています。前モデル(18ディアルーナ)では一部のモデルにしか搭載されていませんでしたが、23ディアルーナでは標準実装。ロッド縦繊維の内層と外層に、カーボンテープをそれぞれ逆方向斜めに密巻きした三層構造になっており、高いネジリ剛性とつぶれ剛性を実現されていあます。
実釣性能抜群!
23ディアルーナ 実釣インプレ
筆者が横浜西口店のパチ屋でゲロ負けしていた時期に愛用していたのが『14ディアルーナ』なので、超久しぶりのディアルーナです。たしかCR北斗の拳は『覇者』の時代。およそ10年振りのディアルーナです。あぁ、今思えば色々あった10年だった。。
そんなんは良いから。
25000円(購入時の値段)の価値はあった?
…それでは実釣インプレをまとめていきます。
とにかく軽い!!
ンめッちゃ軽い!
というのが23ディアルーナを実釣で初めて握った時の感想です。とにかく軽いので、全然疲れません。3時間ぶっ続けで竿を振っていても、手首が痛くならないのです。さすが25000円しただけあるぜ!
ちなみに合わせているのは『ミラベル』。
去年発売した軽さ重視のスピニングリールです。
デザインや光沢的にも23ディアルーナに良く合います。価格的にもお求めやすい(筆者が発売当初に買ったときは12500円だった、今はもっと安いっぽい)ので良ければ参考にしてみてください。
カーボンモノコックは…
そこまで期待しすぎないように
した方が良いです。
やっぱりカーボンモノコックグリップって意味ないでしょ?
うーん、少なくとも意味がないことはありません。先述したように、間違いなく自重の軽減には役立っているでしょう。とにかく軽い23ディアルーナです。
しかし、釣りの感度的なところで言うと、筆者はプロでも何でもないので他ロッド(21ムーンショットなど)と比較してもそこまで明確な差はありませんでした。
バチ抜けシーバスに役立った!
穂先が柔らかいMLモデル
を選んだので、バチ抜けシーバスにも役立った23ディアルーナS86MLです。
S86L-Sがバチ抜け用でしょ?
ショートバイト対策に有効かつ喰い込み性に優れたソリッドティップモデルは86L-Sですが、利根川ではMLモデルでも十分に使えました。
サイズこそ出ないものの、バチ抜けシーバス楽しかったです。
港湾、小~中規模河川などのシーンではLクラスが良いかもしれませんが、大規模河川では8.6フィート&MLクラス以上の23ディアルーナがおすすめです。
ゆ~~くりとしたデッドスローも快適に、バチ抜けのような吸い込みが弱いシーバスでも確実にヒットさせてくれた23ディアルーナでした。
確実…?
何本中 何本とれたの?
…6本中3本です。
いや釣果だけ見ると確実ではありませんが、筆者はシーバスが苦手です。高活性であっても半分はバラす自信があります。そんな中で、喰いが浅いバチパターンでも上記の実績は素晴らしい。野球選手でも3割打てばスゴイのですから、バチパターンでMLクラス5割は普通にスゴイのです。
色々な釣りに使える!!
シーバス以外にも使える!
というのも嬉しい23ディアルーナ。シーバスロッドとして紹介されることが非常に多いのですが、多種多様なターゲットを攻略できる汎用性の高さもおすすめポイント。
流石にメバリングは想定外ですが、プラグであれば6gから、ジグヘッドであれば(体感的に)4g程度は扱えました。メバリングアングラーが狙わなそうな遠いポイントを打てるので
中型以降の魚はキツイな…
メバルでも狙ってみるか…
と気分転換がてらに小物も狙えた23ディアルーナでした。
使っていて、楽しい!
良く曲がるので楽しい!
と、釣り初心者のように思わせてくれる23ディアルーナでした。
正直 季節的に86L-Sと迷ったのですが、MLクラスを購入して正解でした。筆者がする釣り(基本ヒラメ、根魚)に丁度良い軽さで、オールシーズン使っていける汎用性が魅力的です。
堤防ヒラメでめっちゃ使えた!
15gのジグ+ワームが超使いやすい!
ので、堤防ヒラメで大活躍。
12gもあれば明確に着底が分かるので、初心者でもリフト&フォールがしやすいでしょう。
ただ巻きは?リフト&フォールよりもただ巻き主体なんだけど?
もちろん可能です。ボトムを引きずっているときはキチンとノックしてる感触が竿先にビンビン伝わってくるので、あまり慣れていない方でもルアーがどのくらいの水深を泳いでいるかを想像しやすいでしょう。※釣れるときは釣れますが、少しはボトムから切った(50㎝ほど浮かせる)方が釣れる、というのが筆者の経験談です。
これからヒラメを狙ってみたい方には特にオススメできるディアルーナです。
価格(25000円)に見合ってる?
筆者にとって25000円は一か月の食費並みです。
めちゃくちゃ高いです。パチンコで大当たりしたとはいえ、迂闊に出せる値段ではありません。
農家バイトで自給800円。休日なのに6時に起きてビニールハウスの中、泣きながら10時間以上ピーマンの苗木を植えて得られるのが8000円。そんな休日バイトを3日こなして得られるのが25000円という金額です。筆者の年齢から考えるに、機会損失という観点からして25000円以上の価値があるのは間違いないです。
しかし、そんな血と汗と未来の25000円を
まぁ惜しくはないな…!
と思わせてくれるくらいには納得のコストパフォーマンスでした。頼むぞ23ディアルーナ。あと10年は使わせてもらうぞ…。
シマノ 23ディアルーナ
おすすめモデル
なんとディアルーナ、全部で30種類のモデルがあります。
という方もいらっしゃるでしょう。そんな方に向けて、おすすめモデルを4つに厳選させていただきました。迷っている方は是非 参考にしてみてください。
堤防釣り初心者に!
23ディアルーナ S86ML
モデル | S86ML |
全長/仕舞寸法 | 2.59(m)/133.4(㎝) |
自重 | 117(g) |
適合ルアーウェイト | MAX35/プラグ(g):6~28 |
おすすめ度 |
|
- 初心者でも扱いやすい
- 自重が軽く、疲れない
というのが23ディアルーナS86MLのおすすめポイント。
S86L-SとかS90Lと迷っているんだけど…
バチ抜け、マイクロベイトパターンのシーバスなどに絞るのであればS86L-SやS80L、90LなどのLクラスが最適です。しかし、それ以外のシーズンでも活用するとなると、飛距離という観点からしてS86MLに長所があります。あなたが使うポイントの規模、ルアーの重量などによって決めるのが一番 失敗が少ないでしょう。
釣り経験のある方には!
23ディアルーナ S96M
モデル | S96M |
全長/仕舞寸法 | 2.9(m)/148.6(㎝) |
自重 | 159(g) |
適合ルアーウェイト | MAX45/プラグ(g):7~38 |
おすすめ度 |
|
- 堤防釣りオススメモデル
- ルアーから餌釣りまで快適に楽しめる
- 後述するMHモデルよりも安い
のが23ディアルーナS96Mです。シーバスの他、特にフラットフィッシュ(ヒラメやマゴチ狙い)では個人的に一番使いやすいと感じるシマノのMクラスロッドというコトもあります。
S100Mとかでも良かったんじゃないの?
サーフや河口のような広大なポイントではMクラス、10フィート以上のモデルが一番おすすめです。しかし、そこまで飛距離に重点を置かなければ96Mクラスが最も扱いやすいでしょう。S90Mと比較して10gしか変わらないのもオススメポイントです。
遠投&剛性が期待できる!
23ディアルーナS100MH
モデル | S100MH |
全長/仕舞寸法 | 3.05(m)/155.9(㎝) |
自重 | 176(g) |
適合ルアーウェイト | MAX60 / プラグ(g):10~50 |
おすすめ度 |
|
- 遠投力とパワー!
- ショアジギングに最適!
というのが23ディアルーナのMH(ミディアムハード)モデルです。
S106MHの方が長いから飛距離も出るんじゃないの?
単純に考えればそうなのですが、人によって体格・腕力が違います。175㎝以下の方にはS106MHよりもS100MHの方が振りきれるので飛距離も出やすく、疲れないというインプレも少なくなかったです。選ぶときは自身の体格・腕力も良く検討しましょう。
シマノの名作ルアーロッド!
23ディアルーナ インプレ総括
覚悟を決めた釣り人にオススメ
と感じた23ディアルーナでした。
覚悟を決めた、とは?
いや25000円は高いだろ。
食パンにジャムとバターが塗れるような上級国民の筆者からしても25000円は高いです。昔のディアルーナはもっと安かったんじゃがのぉ、と老害ムーブを出してしまうほど25000円は高いです。
しかし、記事中にも述べた通り、それに見合う価値はありました。
- 格好良いデザイン
- 適合ルアーウェイトの豊富さ
- とにかく自重がとっっっっても軽い!
などは流石はディアルーナ。シマノの代表的ルアーロッドと呼ばれているだけあります。
という方は是非。
初めての一本にしては少し高いですが、これから釣りを極めていきたいという上昇意欲の高い方で、予算が許すのであれば23ディアルーナが超おすすめですぜ。
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