ファーム、やってる?腰、順調に壊してる?
私の腰はそろそろ限界です。カブルチャーでストロベリーファームやってます。井家です。
今回、私が書かせていただく記事は「優良ファームの見つけ方」改め「悪徳ファームに引っかからないためにすべきこと」です。
私の直感的には優良ファームの2倍3倍は悪徳ファームがあるような気がします。地域によって差はあるようですが、どこの地域であっても歩合レートが低かったりワーキングコンディションが悪かったりするような劣悪ファームの方が優良なファームよりも多いようです。なんということでしょう。
実際、私も過去に仕事場にトイレはおろか休憩所もなく、休憩もお昼のみ、それも10分間というとんでもファームで2日働いたことがあるが、あれは紛れもなく悪徳ファームでした。そもそもキャッシュインハンドジョブ(給料を手渡しで渡される仕事)でしたし。一緒に働いたヨーロピアンが「こんな素晴らしい仕事はオレにはもったいねーわ」と素晴らしい皮肉を吐き捨てて1日で止めていきました。
加えて、そういう悪徳ファームに限って働いている人のガラが悪く、大抵のボスとスーパーバイザーは常時Fワード(F〇ckですよ〇uck)を連呼しています。とても働く気分になれません。
そのような悪徳ファームに引っかからないために、どのようにしてファームを見つければいいのか、もとい気を付けることをまとめていきます。
もくじ
ファームの見つけ方
まずはどのようにファームを見つけるか、その際に気を付けるべきことについてまとめていきます。
ちなみに実際にファームを探し始めた人はご存知のことでしょうが、オーストラリアでファームを探すと言えば、大手のWebサイトでは以下の三つのサイトが挙げられます。
①Gumtree
言わずも知れたオーストラリアの何でもサイトGumtree。ファームも例外ではなく探すことが出来ます。しかし、ご用心。「オーストラリアのウェブサイトだから、そんなに悪徳ファームはないだろうな」と思っていたのですが、ちゃあんと悪徳ファームはあります。ただ、その割合はあまり多くはないようで、しっかりと給料や仕事内容、ファーム名を明記している広告も多いので個人的にはGumtreeがファームを探すうえでは最高のウェブサイトではないかと思っています。
サイトはこちらから→Gumtree
②日豪プレス
先述のGumtreeの説明で抜けてしまいましたが、Gumtreeはすべて英語表記です。そのため5か月前、英語にあまり慣れていなかった私は早々にサジをぶん投げてしまいました。そこでこの日豪プレス。なんと日本語表記です。そのためスラスラと求人情報を読めます。しかし、ほかのブログでもよく書かれていますが、悪徳ファームの広告がGumtreeに比べると結構多いように感じます。私も日豪プレスを使ってファームを調べていた時、「週1000ドル以上可!」という謳い文句に惹かれて、広告主と連絡を取り合ったのですが何を聞いてもテキストを返してくれず、すべて電話で済まそうとしてくる人が多く、ファーム初心者ながらに「こ…これは……」と悪徳な匂いを感じました。後述しますが、ファームに行く前にテキストで言質をもらうことも悪徳ファームに引っかからないために必要なことでしょう。
サイトはこちらから→日豪プレス
③ハーベストトレイル
私個人としては使ったことはないのですが、知り合いのファームに全てのオーストラリアのワーホリライフを費やしてるファームのプロが使っていたのがこちらのウェブサイト、ハーベストトレイル。オーストラリア政府が運用しているサイトなので数こそ少ないものの、信頼のおけるファームが多いそうです。
サイトはこちらから→ハーベストトレイル
④Facebookのコミュニティ
「Farm job in brisbane」なでで検索すると、その地域のFarmグループなどが検索に引っかかります。上記の大手ウェブサイトで広告を見るのと違い、実際に働いていた人から話を聞けたりするメリットがあります。ちなみに私は台湾人に勧められて、台湾人のファームコミュニティに潜伏しているのですが、常時なんらかのファーム仕事の求人が出ていますので仕事は探さずともタイムラインに流れてきたりします。連絡も簡単に取れますので結構お勧めなファームの探し方でもあります。
⑤友達からの紹介
もっとも手っ取り早く、なおかつ安心と言われるのがこちら。友達からの紹介。といってもですね、あの、そんな簡単に友達なんて出来ないんですよ実際。私自身、友達がいない状態でファームジョブ探しましたので、この項目については深くは言及しません。というか言及しようにも、紹介してもらった友達がいないので書けませんよ。は?
このブログでは基本的に一人でワーホリを頑張る私のような陰キャラ大志のあるワーキングホリデーメーカーを応援しております。決して嫉妬ではありません。あしからず。
ファームに行く前にできる悪徳ファームに予防策
つぎに実際にファームに行く前にできる悪徳ファームに引っかからないための予防策をまとめていきます。
ブログを見つけましょう
個人的に利用していたのが、こちらの手法。
先述の通り「友達からの情報が一番便りになるんだよ!本当に!」とTweetしているリア充的ワーホリメーカーをタイムライン上によく見ます。無論、それはそれで非常に信頼のできる情報ではあるのですが、実際に優良ファームに行けるかと言えば「運」としか言いようがありません。そしてよくあるのが、紹介してもらったのがよくある歩合制のファームで微妙なところだけれども、また友達に聞くのも悪いしめんどくさいし……ここに決めた!☆と言って安易にファームを決めてしまう人たち。もちろん、それで良いのだが待ってほしい。今は何世紀でしょうか。21世紀です。ネットがこれほどまでに浸透した時代であるのですから、もう少しネットを活用してみてください。
そこで誰かの書いたブログを見つけるのである。
もちろんガムツリーや日豪プレスで調べるのも良いのですが、そこであえて個人の書いたブログを探してみてほしいのです。地域名+ファームで結構な数の個人ブログが検索に引っかかってきます。執筆した日付が1年以内であれば是非、そのブログの管理人に尋ねてみてください。「おススメのファームはありますか?」と。どうかためらわないでほしい。
というのも私もブログをやっていて感じるのですが、自分の記事が誰かに読まれ、知りもしない人から質問がきたりするととても嬉しいんです。当たり前です。そもそも自分のためだけにブログをやってる人なんてそうそういないので、誰かしらに自分のブログが興味を持たれただけでもそのブログの管理人は有頂天になるのでしょう。私も先日、Twitterでファームに関する質問をいただき、質問された文の3倍の文量を返答を返してしまいました。きっと相手も「え…何コイツ……キモ……」と思ったことでしょう。本当はもっとテンション上げて「!」とか絵文字使って返答しようと思ったが、流石にキャラじゃないと感じ、思いとどまった。
以上のことからブログをやっている人なんて言うのは総じて貴方からのメッセージを待っているのです。それにブログをやっている手前、テキトーな情報でも伝えようものなら悪評がすぐに広まってしまうので、友達からの情報よりも多く、信頼できる場合も多いような気がします。
そんなことだから、場所の目安がついたら是非 ブログを探してみてください。
テキストで言質をもらいましょう
「テメー最初は週1000ドルは固いって言ってたじゃねぇか!なんだ時給8ドルって!」
言った言わないの水掛け論ほど無益な討論ってなくないですか?なぜなら証拠がないかですからね。まさか私も大の大人になって、そのような水掛け論が展開されているとは夢にも思っていませんでしたが、オーストラリアをファームジョブにおいて主にコントラクターと労働者の間で繰り広げられるのがこの種の水掛け論だ。不毛。そして証明しようにも英語ができなかったり、そもそも証拠がないので労働者側が折れることが多い。
そこでテキストで言質を貰うことを強くおススメする。
テキストを貰う媒体はLINEでもMessangerでもカカオトークでもいいが、とにかく証拠が残る言質をいただいてほしい。
のちのち非常に役に立つのがその言質になる。
私は、今いるカブルチャーに来る前にサンシャインコーストのワーキングホステルでファームジョブを斡旋してもらっていた。中国人コントラクターの労働者の管理が悪く、誰に仕事があるのか把握していなかったりして、人によっては2週間お休みを取らされてる人もいた。
そこで役に立ったのが、下記の写真にあるコントラクターから受け取ったメッセージである。
一週間の労働が38時間、給料が850ドル以下であった場合は家賃を125ドルにするというものです。Guaranteeというのが直訳で「保証」という意味合いとなります。何度かコントラクターが忘れていた(とボケていた?)ときにこのメッセージを見せれば「あぁオーケーオーケー!!ノーウォーリー!!」といって家賃を値引いてもらっていました。おそらく、言わなかったら従来の通りに165ドルというおよそシェアハウスに見合わないレントを払っていたことでしょう。
言質、とっときましょう。
実際に働き始めた後にできる悪徳ファーム判断方法
ファームに働いたらできる限り迅速にそのファームが悪徳かどうかを調べましょう。期間の決まっているワーキングホリデーで悪徳ファームで働くほど無意味なことはないですからね。
たまに「そんな悪い経験も後々 役に立つことがある!」なーんてことを人もいますが、しなくてよい苦労というのがこの世の中にはありますし、そのような苦労が悪徳ファームで働くことです。事実、先述した悪徳ファームで働いてるとき、シェアハウスの日本人に「ショウ君のファーム酷いねwwww悪徳じゃんwww」と思いっきり煽られたことがありましたが、とっさに出たのが「いや……後々 この苦労が役に立つし………」といった言葉です。惨め。完璧に負け惜しみです。
さて、すっかり本題からそれてしまいましたが、まとめていきたいと思います。
働いている人に聞いてみよう
ファームのボスやスーパーバイザーではなく、一従業員に労働環境や賃金などについて聞いてみましょう。
そのために働いた初日には片っ端の人に声をかけてみましょう。多少の恥ずかしさを伴いますが、ファームで働いている各国からきたワーホリメーカーというのは他の国の人と仲良くしたい、と思ってくれている人も少なくないので大抵の人が好意的にそのファームの情報をたくさん教えてくれます。とくに台湾人の方は親日的かつ友好的ですので、付近の優良ファームやより安いシェアハウスなど聞いた情報以上のことを教えてくれます。愛してるぜ台湾人。
台湾人は多いかどうか
台湾人に限らず中国語を話す方たちのコミュニティの大きさは以上ですので、彼等が多いファームは稼げたり労働環境の良いファームが多いです。それにしてもファーム関係にはいつも台湾人が絡んできますね。
しかし、台湾人によくいるのですが、既にワーキングホリデーの期間を終え、スチューデントビザでオーストラリアに滞在してファーム仕事をしている人もいます。スチューデントビザの場合、一週間の労働時間は20時間(?)と決まっているのですが、彼等の多くはそれ以上働いています。
そういう人の多いファームは要注意です。たいていの場合はキャッシュインハンドと呼ばれる給料手渡し式の賃金支払い体制をとっています。そのようなファームですと、労働者が違法で働いていることをいいことにファーム側が労働者に対して高圧的になっていたり、労働環境が劣悪であったりすることが多いです。
オージー、ヨーロピアンは多いか
文化の違いからかオーストラリア人、ヨーロピアンは不平不満は溜めず、すぐに言うように感じます。私がサンシャインコーストでストロベリーの仕事をしているときに、「レートが低い!労働環境が悪い!」といって何人ものヨーロピアンがファームに訪れては去っていきました。しっかりと最低賃金22.86ドルが貰えるような仕事であっても労働環境が気に食わなければやめていく人が多かった印象があります。
オーストラリア人も例外ではなく、今まで行ったファームで優良ファームと呼べるようなところには大抵はオーストラリア人かヨーロピアンがいました。もちろん、彼等がいなくても優良なファームがあるでしょうが、良いファームの一つの基準として彼等が多いのかを考えられるでしょう。
出戻り組は多いかどうか
これは先輩ワーホリメーカーのヒロトさんのブログからの引用だ。
出戻り組というのは、要するに昨年もそのファームで働いており、
翌年戻って来た人達を指します。今回のポイントは、 この出戻り組がそのファームにいるかどうか、 ここがカギになります。 仮にそのファームに出戻り組がいる場合、 そのファームは少なくとも悪徳ファームではなく、 かつ他のファームに比べ稼げるファームである確率が高いです。というのも、 彼らは常に稼ぎの良いファームを探しそちらに流れていくので、 そんな彼らがまたそのファームに戻ってきているということは、 他のファームと比べても稼ぎが良い可能性が高くなります。また、 仮に彼らが昨年そこでセカンドホリデービザを取ってまた戻って来たのであれば 、 そこのファームは確実にセカンドホリデービザが取れるという保証になるわけで す。 (中略)ということで、ポイント3をまとめると以下のようになります。 出戻り組がいる→セカンドが取れ、かつ給料も良い、 優良ファームの確率が高い。 出戻り組がいない→セカンドホリデービザも取れず、 給料もろくに貰えない悪徳ファームの可能性もあるが、 普通のファームの可能性もある。ただ、 確実に言えるのはあまり稼げるファームではないということ。 引用元:僕だけが知らぬ街「あなたのファームは大丈夫?悪徳ファームを見抜く方法【オーストラリア編】」
ちなみにヒロトさん、記事中に他にも気を付けることを述べられておりますので、気になった方は是非ご確認ください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
ちなみに今回の記事は、知り合いから「ファーム選びで気を付けるべきポイントまとめて。明後日までに。」なんて無理難題を言われたから結構気を使って事細かに書かせていただきました。富田さん、見てますか?今何時か分かりますか?午前2時だよテメー。明日も7時からサンシャインに照らされながら腰を折っての農作業だよ。感じろ罪の意識を。そろそろ松坂牛をご馳走になった御恩は忘れさせていただきますからね。次は浦和でウナギをお願いします。
まだ他にも気を付けるべき点はあるにはあるのですが、これだけ気を付ければまず間違いなく悪徳ファームを避け、時給制であったりワーキングコンディションが良いような優良ファームで働けることでしょうし、なにより7000字も書いて疲れたのでこの辺で。
以前の記事でも書きましたが、優良ファームで働いてお金を貯め、未来への選択肢を大幅に増やせる日本人ワーホリメーカーが増えることを願っております。
よいファームライフを!