あ、この度 日本に帰ってきました。井家です。この時期くらいしか落ち着いて釣りできない(最近はどこも人が多い)ので、一時はそのままオーストラリアでワーホリしようかと思ったけど、一旦 日本に帰ることに決めた。ので理由は表面的には『日本でしかできないタスクがあるんだ』と説明している。無論 みんなからの疑惑の目はひしひしと感じている。
そんなことはどうでもいいんだ。
この時期(1月)の磯崎港といえば、友人いわく夜のメバル釣りくらいだったらしいんだけど、この時期だからこそ堤防ヒラメだと思ったので、餌も持たずに磯崎港に向かった。みんなが狙わないからこそ狙うんだ、というのが私の師匠、浦賀師匠の格言である。
そういうわけで2020年の茨城県は磯崎港での実釣レポートをまとめていく。
磯崎港の実釣レポート
前回(去年)来た時はテトラポットの周辺で穴釣りしたりしてメバルやらカサゴやらをポンポン釣ったんだけど、なんとなく今回は小物ではなくて大物を釣りたかったので、今回はワームも4インチ以上のモノを使った。
磯崎港
実釣
房総半島からわざわざ釣りに来たというグラサンのとっつぁん坊や(40代くらいの男性)が
なんて聞かれたので条件反射で
『さっぱりですな』
と返してしまいつつも 感じの良さそうな人だったので自然と会話がスタート。よく磯崎港でアジを餌にカンパチなどの青物を狙っている常連らしかった。遠いだろ波崎漁港。。
話の流れで2週間前にはヒラメが釣れたというポイントに一緒に行くことになった。改めて思うんだけど、ここ数年の私のコミュ力の上昇が急すぎてコワイ。旅番組とかやれるんじゃなかろうか。
で、案内されたポイントに到着。何ら変哲のなさそうなところだったけれども、話を聞く分に岸から数十メートル先に駆け上がりがあるので、そこに魚が居着くらしい。
無論、最初はとっつぁん坊やの旦那からルアーを投げてもらう。私は近くの場所を歩き回ってルアーを投げてみる。20分くらい費やして漁港内の形状を探るもアタリすらなかったので、旦那の投げていたポイントに帰ってみると
旦那がお嫁さんに作ってもらったというお弁当をニコニコ、モグモグ食べていた。余談だが旦那は去年の12月に結婚したばかりの新婚旦那である。私は一人でいることを苦としない人間であるのだけれども、目の前で幸せそうに嫁の作った弁当を頬張る旦那が非常に羨ましくなった。結婚も良いものなのかもしれん。
で、そんな旦那に許可をもらって、一級ポイント(旦那談)で投げさせてもらう。
一投目。
駆け上がりのようなものは感じなかったが、ルアーをずるびいてくると ゴツゴツとした根のようなものがあることを発見した。
二投目。
一投目より右に45度くらいの角度でルアーを投げ、底から40㎝くらいをイメージして引いてくる。
くるくるくる
う~~ん、アタリすらないかな、、、と思い、旦那の方を振り返ろうとした瞬間
急に竿先が重く感じ、すぐさま
グイッグイッ!!!
という魚の引きを感じた。旦那に
『釣れたっぽいです!!やった!!』
と声をかけると、愛妻弁当を食べていた旦那が、
と、すっ飛んできてくれた。なんというか すごく頼もしかった。さすが結婚してる男は違うな とすら考えた。こんな頼もしい男になりたいとさえ思った。
思ったより岸から遠くで魚がかかったらしい。それに魚が大きいのか、なかなか岸によらず ドキドキしながらも竿をしならせつつ、リールを巻いた。
ようやく手前まで魚が寄ったらしく、竿を煽って魚を水面に浮かせようとするも思ったより魚が重く感じる。ここぞとばかりに魚もグングンと下に潜ろうとするので、なかなか浮かんでこない。今日の竿は10.6フィートのML(ミディアムライト)。リールも4000番台だし、道糸はPEの1.2号でリーダーは4号 フロロカーボン。60㎝のシーバスでも抜きあげられるような装備だが、慎重に慎重を重ねた。
魚を岸まで寄せてから1分くらいでようやっと魚が水面に。
茶色い。平べったい。。
しかも、結構 デカい。。。
興奮かつ緊張した私に旦那
と一声。結婚してる男って頼もしい。。
バシャバシャと水面を跳ね暴れる魚が無事、タモ網に入って水揚げ。
他の魚とは一線を画す独特なヒレ
鋭利な牙に狂暴な顔つき
良いサイズのヒラメ!!
57㎝!
持ち帰ろうと思ったが、刹那
ー旦那に恩返しがしたいー
という普通の私では考えられない発想が思い浮かんだ。
思い返してみると多分、旦那が『嫁に何か魚を持って帰ってあげたい』ということを漏らしていたからだと思う。旦那は小遣い制であるらしく、ルアーも満足に買えないし、その日はすでに3つも高いバイブレーションルアーを無くしていた。泣きそうな顔をしていた。
私は旦那のコトは今日 知り合ったばかりであるが、2時間ほど一緒に釣りを楽しみ、彼は私に場所を譲り、そこで魚をかけた私にタモアミまで出してくれたのである。感涙。なんて清々しい男なのだ旦那。そんな旦那が坊主で買えるのなんてオレが許さねぇよ。
ということで、きっと美味しいだろう寒ビラメは惜しいものの、旦那に差し上げることに決めた。
旦那に
『ストリンガーを忘れちゃったので、このヒラメは逃がそうと思うんですけど、良かったら持って帰りますか?』
と聞くと
と、何度か躊躇しつつも感激してヒラメを受け取ってくれた。
と、あそこまで感激してくれると、私もとても嬉しかった。
夜釣りではシーバス(30㎝~40㎝)が数匹釣れた。
最後、おそらくシーバスらしき魚がかかるも、リーダーが摩耗していたのかファイト中に糸を切られてしまい、1しかないサスペンドルアー『サイレントアサシン99F RH』を無くしてしまい、うなだれるほど落ち込んだが、旦那の嬉しそうな顔が見れたので、ダメージが少なかった、と思う。
まとめ
ということで2020年初冬の磯崎港での実釣レポートだった。
久々に日本で釣りをしたけど、お馴染みのヒラメが釣れて楽しかった。帰ってきた実感をひしひし味わった。
先述したように、この時期の磯崎港はアジなどの青物、メバル(尺も釣れる)などが定番だが、ヒラメも狙って釣れるような堤防だったりする。それに1月ともなると人もまばらなので、私としては非常に釣りやすい。
ただ、落ちたら死を覚悟するような気温・水温なので防寒対策はしっかりしていこうね。
タックル:シマノ(SHIMANO)6本継ぎ フリーゲーム XT S106M
リール:シマノ (SHIMANO) 14 エクスセンスBB 4000HGM
ライン:シマノ(SHIMANO) PEライン ピットブル 8本編み 200m 1.2号 スーパーブルー 27.0lb PL-M68R
釣果が良かったパワーシャッドには別途、記事を書いたのでワーム初心者の人、ヒラメを狙いたい人は是非 チェックしてみてくださいな!