【危険?!】初対面のフィリピン人家族の家に招待され、泥酔した話

そんなこんなで初対面の男にホイホイとついていき、彼等の家で夜ご飯をごちそうになり、稚拙な英語をふんだんに使って意思疎通に励んでいると、彼の親父さんが「お酒を飲もう」と言うので酒までごちそうになってしまった。さすがに至れり尽くせりなのでお金を払おうとしたら頑なに断られてしまった

 

 

 

 ふるまわれた酒はカシスリキュールとウォッカであり、ショットグラスでそのどちらかをまず一気飲みをして、そのあとマンゴージュースを飲むというなかなか奇妙な飲み方をしていた。ま、まぜないか、、、?

 

 

彼らの家でいう縁側で酒を飲みながら、和気あいあいと彼らの職業や趣味について話していると 

 仲間が来た(ヤバめ)。

 

 

見た目で判断するな、とはよく言われることだが言葉も思うように通じない今、外見以外に判断することはできず、あまりの衝撃に言葉を失っていると、彼の方から

 

 

「シャクラーーーギーーーーーー!!!!」

 

 

 と、とんでもない声でハイタッチを要求してきた。

 

 

何のことか分からない方も多いことだろう。私もよく分からずに、あまりの怖さに言葉を失う。多分は目は点になってたし、ヒザは生まれたての小鹿のように震えていた

 

 

その非常識なくらいの大声を聞き、そんなとき席を外していたジロが飛んできて、すぐに状況を察したジロは叫んだ彼が大人気バスケットボールマンガ、スラムダンクの大ファンであることを解説してくれて、ほどなくして彼とは普通に話せるようになった。彼の言う「シャクラギ」とは主人公である桜木をちょっと間違えたものだった。

それにしても初対面で「シャクラギ」、、。変わったコミュニケーション、、、

 

 

 

ジロが言うには、この人の英語は「良くない」そうだが、アニメの話に国境はなく、彼等の中でもっとも話が弾んだのは傑作アニメ”魔法少女まどかマギカ”まで知っていた彼だった。た、たしかに人は見ためじゃない、、のか、、?

 

お世話になった3人。

 

その後は腕相撲をしたり、手押し相撲をやったりと相撲をモチーフにしたレクレーションを楽しみ、大いに騒いだ。

といっても私は彼らの会話についていけなかったので誰かが唐突に

 

「シャクラーーギーー!!!」

 

と叫ぶので、それに

 

「yeahhhhhhhhhhhhhhhhhhhh !!!!」

 

と叫び返しハイタッチをしているだけ。それだけで喉を痛めるまで笑い、目が回るほど踊ったりしてた。

あまりに自由に叫んでいたので近所の人たちも集まってきてくれたが、その人たちもほとんどスラムダンクを知っていたので

 

「シャクラーギーーーー!!!!」

 

のほかに

 

「ゴォォォォォォォォォォリィィィィィィ!!!!」

 

というのもレパートリーに入った。

 

 

上の写真はほぼ泥酔状態になっている私の代わりにジロの親父さんが撮った写真。

いつ取ったのか全く分からないが、子供が寄り付いてるくらいだからまだ序盤だったんだろう。見事にピントもばっちり合っている。

 

 

 その後、ファビアンが仕事で使っているタクシーを使い、意識は辛うじてあるものの真っすぐ歩けない私を彼等三人で私の宿泊しているホテルに送ってくれた。

 

 

 

 

 

ビル氏にこのことを言ったら「このバカ 昨日あれほど言っただろう!」と叱られてしまった。

 

 「知らない人にはついていってはいけない」という教訓は私が子供のころに何度も言われたことであるし昨日ビルに言われたことでもあり大事ではあるが、それに従っていたならば彼等には会えなかっただろう。無論、従わなければならぬことは世の中には多々ある。しかし、言われたことに盲目的に従っていたら、それは思考停止に他ならないのだ。

 

すでに成人になり一人で生きていかなければならなくなった今、”常識”と言われてきたことや、”当然”とされていることを考え直し、一寸先は闇とされるこの世の中で、その底しれぬ闇の中から自分の益となることを過たず、つかみ取らねばならないのである。

 

 

家に歓迎してくれた人がいたのなら、その人を「知らない人」という分類で判断を下し、断っていてはせっかく海外に来ているのにあまりにもったいない。自分の目で判断し、少しの会話でその人物がどのようなものなのかを察し、ついて行くか行かないかを決めるのほうが”人物を見る目”は確実に養われるのである。多少の失敗今後の人生できっと役に立つはずなのだ。

 

 

上記のような御託ををエフレン氏に言ったところ、帰ってきた言葉は

 

 

 

「悪いが何を言ってるか分からない…」

 

 

 

当然うまく伝えられなかった。伝えるためにあの手この手を使い、日本語も折ませてみたりしたが全く伝えられなかった。

 

きっと伝われば彼の怒りも収まるか、「めんどくさっ…関わらんとこ…」と呆れられたのだろうが、伝わらないのではしょうがない。念のため文明の利器IPhone大先生を駆使して伝えてみようと試みたが上手くはいかずお手上げ

 

 

 

 

なんにせよ私は自分の目で見て、直接話し、その人物を判断したい。

 

 

そして一刻も早く英語で自分の考えていることを際限なく伝えられるように願い、今日は眠りにつく。

 

明日は町を歩こうかな

 

 

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