ベイトが小さい3~7月に活躍
するのが表題の通り「ガルバ スリム80S」です。従来のガルバに比べてほっそり、ヒョロっとしたデザインに仕上がっており、河口部ではイナッコパターンまでは大活躍。他の人がアレコレ投げてダメなのに、ガルバスリム80Sなら釣れることもままあります。
しかし、
普通のガルバでいいんじゃねーの?
という方もいらっしゃるでしょう。
というワケで今回はガルバ スリム80Sというルアーについて紹介していきます。実釣を踏まえてインプレ評価をまとめてみますので、良かったら参考にしてみてくださいませ。
もくじ
そもそもどんなルアー?
ガルバ スリム80S
まずはざっくりと、スペックについて紹介していきます。
どんなルアー?
ガルバ スリム80S
ブランド(公式アイテムページ) | DAIWA(ダイワ) |
ルアータイプ | シンキングペンシル |
サイズ | 80/110 ㎜ |
自重 | 10/22.5 g |
潜行水深 | 水面直下~20 ㎝ |
おすすめ度 |
4.87
|
重心移動システムと水面直下というレンジを武器に、小型ながら広範囲の魚をターゲットとすることが可能に。細身で小柄なシルエットで軽い引き心地に設定し、ピッチ速度の違いや水押しの違いでより緻密な攻め方が可能。ガルバ共通のトップレンジでアクションさせる使い方も効果的で、ただ巻きでは幅広いスピードに対応。
引用:ダイワ「ガルバ スリム」
飛距離について
そこまで期待しない方が良いです。
後述しますが、重心移動システムは搭載されているものの、やはり10g。オリジナルガルバの方が良く飛びます(12.8g&固定重心)。シンキングペンシルの中では飛距離は出る方ですが、10gの域は出ないです。9フィート・PE0.8号で55m程度の飛距離が平均です。
レンジ(潜行水深)について
表層~直下20㎝を泳いでくれます。
シンペンだからオールレンジ対応なのでは?
そりゃそうなのですが、80Sの場合は自重的にもそこまで沈めた使い方は出来ません。ボトム付近まで落として使いたいのであれば80Sではなく110Sを選ぶことをおすすめします。あくまで80Sは表層付近特化型です。
ガルバスリムの特徴
特徴は以下の通り。
小型ベイトパターンに最適!
スリムなシルエットであり、
早めのタイトウォブンロールというという泳ぎの組み合わせ。後述しますが、春先~夏頃までの小型ベイトパターンに最適であり、河川の明暗部やシャローエリアまで追い詰めてきたシーバス相手に過不足なく使えます。
表層をゆっくり巻けるシンペン!!
ガルバ最大の特徴がリップ付きシンキングペンシルというコトです。
従来のシンペンには存在しない小さいリップを設けることで、水を捉える面積がアップ。結果、レンジキープ力が上がり、潜りすぎず水面に飛び出さない絶妙な具合で表層付近をゆらゆら…と攻められます。
また、通常のシンキングペンシルにはないわずかな水の抵抗も感じられるため、ビギナーでも扱いやすいというのも素晴らしいです。
ガルバ スリム80S
実釣インプレ
それでは実釣インプレ。
実際にガルバ スリム80Sを使用してみての感想・評価をまとめていきます。釣り場は河口・海です。
ハク~イナッコに最適!
春~夏らへん!
のベイトパターンに最適だと思われるガルバ スリム80Sでした。河口部の船着き場では梅雨明けあたりでは上の写真のように4~7㎝程度の大きさまでにイナッコが成長しているのですが、そんな状況にベストマッチ。マッチザベイト。
バッコバコやっているシーバスに向かって色々投げても
釣れない…
と諦める方も多いと思いますが、そこで試してほしいのがガルバ スリム80S。
イナッコパターンまでなら「ちょっと大きいか?」くらいのサイズ感があり、うじゃうじゃいるイナッコ・ハクの群れの中に泳がせても十分 アピールしてくれます。
湾内のベイトうじゃうじゃパターンではゆっくり巻いてくるよりも、早く巻いてくるときにヒットすることが多かったです。
小場所で十分な飛距離!
扱いやすく、十分な飛距離!
が出せるのもガルバ スリム80Sのおすすめポイント。
マグネット式重心移動システムが採用されており、10gという軽さながらにも小場所では十分な飛距離を出してくれます。
ホントに初夏に湾内でベイトをバッコンバッコンと食い荒らしているようなシーバスに最適すぎるスペックでした。
従来のガルバと比べて…
普通のガルバよりも飛距離は出やすいの?
スリムな形状なので上のような疑問を持たれる方もいるかもですが、飛距離としては従来のガルバの方が気持ち良いくらいに出せます。あっちは固定重心+自重12~14gですからね。
ベイトパターンによって使い分けるためにあるガルバ80Sなので、もし読者のあなたが
まだそんなにルアーは持っていない…
という場合は、従来の元祖ガルバの方を選ぶことを強くオススメします。こちらはあくまでベイトパターンにこだわってまでも釣りたい方への特化モデル。ベイトパターンが良く分からないけど、とりあえず飛距離を出して広範囲を探るような探索シーバス釣りでは従来のガルバの方が強いです。
超簡単!
ガルバ スリム80Sの使い方
という方に向けて、ガルバスリムの使い方を紹介していきます。
使い方①:基本はただ巻き!
基本は巻いてくるだけ
です。ただ巻いてくるだけでも上の動画の通り「フラフラフラ!」と間隔の短い泳ぎをしてくれます(ハイピッチでタイトなスイングアクション)。ベイトを追っているような活性の高い~7月前後のシーズンまでは、変にジャークを入れたりする使い方をせずとも、ただ巻いているだけで普通に釣れます。
ボイルの起きている状況では…
下手にアクションを入れるよりは、ただゆっくりと巻いてくるのが良いでしょう。目に見えてボイルしているときの使い方注意点としては、ゆっくりさせ過ぎないようにすること。見切られてしまうのか、筆者の良く行くポイントでは泳いでるはずなのに、ゆっくり巻くと釣れず、多少は「早すぎないかな…?」と思うようなスピードで巻いてくると釣れました。
ゆっくりすぎない、とは?
もっと具体的に説明して!
う~~~ん。使ってるリールの巻取り量によっても違うのですが、個人的には1秒1回転ではなく、1.5回転くらいです。ナイトシーバスではゆっくり巻いてくるのが筆者的セオリーなのですが、そうではなく、ちょっと早いくらいのスピードで使うと湾内でボイルしまくってるシーバスには効果的でした。
使い方②:ドリフト!
置いて、流す
という釣り方の『ドリフト釣行』もおすすめです。流れと垂直に投げてそのまま巻いても、流れ方向にÙ字の軌跡を描かせたり、ラインスラッグの調整などをしながら流して生物感を出させたりする釣り方です。比較的 難しい釣り方だと思いますが(筆者は1年程度はまったく釣果が出なかったです)、上昇志向の高いアングラーは是非。
その他にも色々な使い方があると思いますが、専門的な話は置いといて、筆者としては以上の2点の使い方での釣果が高いです。
ダイワ ガルバスリム
おすすめカラー
カラーバリエーションが非常に豊富なのもガルバの特徴です。
という方には状況によるとしか言えませんが、筆者的なおすすめカラーについて紹介しておきます。良かったら参考にしてみてくださいね。
筆者おすすめ!
レモンソーダミント
背中はライムチャート系で視認性が良く、お尻に3本の蓄光線が入っています。どんなに信じてガルバを投げていても
と思うときがあります。そんなときに『とりあえず蓄光させてみるか…』と考えられるので、集中力が(若干)持続します。また、そうして投げた一投で釣れることもあるので筆者的には一番のおすすめカラーです。
筆者は好き!
不夜城炎上
筆者のお気に入りカラーです。
釣った後に写真撮影をする際、とてもテンションが上がります。シーバスのシンプルで洗練されたデザインの横に、ギラギラとした不夜城炎上カラー…。素晴らしいのです。
定番!!
ホロレッドヘッド
定番のレッドヘッドカラーもおすすめ。
ナイトゲームで使う場合、ヘッド部分の赤は黒に紛れるので白いボディが艶めかしくアピール。ただでさえ小さいガルバが、より一層小さく見えるのか釣果も良いようです。
春~夏シーバスに強い!
ガルバスリム80Sのインプレ総括
以上、ガルバスリム80Sについてのインプレ評価でした。
総括すると、
- 小場所で十分な飛距離
- 春~夏のベイトパターンに最適
- 表層付近をゆっくりと引いてこれる
という点がおすすめポイント。本文でも述べたように、明暗部やシャローエリアにまで追い迫ったシーバスが食べている10cm以下のイナッコ・ハクパターンで効果的。何を投げても釣れない、という状況でも一本出すことができた信頼できるルアーです。
いるのは分かってるんだけど釣れない…
と春~夏シーバスの攻略がイマイチ分からない方は是非 検討してみてくださいませ!
以上、ダイワ ガルバスリム80Sのインプレ評価についてでした。
それでは!
本文の通り、表層をゆったり通せるガルバですが、
と、シーバスが沈んだ状況では違うルアーを投げたいところ。
こちらも読まれてます