【オーストラリア ワーホリ】車を所有するメリット・デメリット

もうかれこれ私のワーキングホリデーも8か月目を迎えます。

当初の目標である語学学習は絶賛停滞中。なんということでしょう。

 

 

私もオーストラリアでは車を使ってそれなりに満喫している気がしなくもないのですが、SNSで毎日のようにリア充的な写真で一杯になるあたり、他のワーキングホリデーメーカーは私の何倍かはオーストラリアを満喫していることでしょう。いったいどうなってんだ他の奴等は。満喫しすぎやしませんか?そんなにきらきらした写真をアップしないでほしい。目が焼けちゃうだろうが。

 

 

さて、今回はオーストラリアのワーキングホリデーで車を持つことのメリットやデメリットを私が感じた限りを列挙していきたいと思います。独断と偏見です。あしからず。

 

 

まずは、持った方がいい人、持たない方がいい人についてまとめていこうと思います。

 

 

 

車を持ったほうがいい人

車を持った方がいい人には2つのタイプがあります。パリピ(パーティーピーポー)とファームに行く予定のある人です。あっ、パリピというのはパーティピーポーの略称で、楽しいこととエロいこと以外には興味の無いような人のことです。オレも混ぜてくれ酒飲めないし踊れないけども。

 

 

まずパリピの人についてですが、彼等の「オーストラリアをできるだけ楽しんでやろう!」というエンジョイ欲求は異常です。もはやエンジョイハラスメント。すこし休日があるものなら50キロ、100キロ離れた離島やシティーなどに平気で行きます。すごい行動力。

そしてサーフィンをやっている人が多いです。別に公共の交通機関を使ってもサーフィンのポイントにはいけるそうなのですが、知り合いの上級パリピの人は「毎回 あのバカでかいサーフボード持って移動するのはしんどい」と言っていましたので、サーフィンに限らず、誰も知らないようなローカルな場所をめぐるのには車を持つことは非常に魅力的です。

 

 

そしてファームに行く人。後々 詳しく書かせていただきますが、車を持っているということは数多ある悪徳ファームに引っかからず、優良ファームで働ける可能性が上がります。また、ファームではピックアップフィーといって車を持たない人は他の車所有者にファームの農場に連れて行ってもらう際に一日5ドルほど運賃として払うのですが、それらを払わずに他の車を持たない人からピックアップフィーを貰えます。

 

 

車を持たない方がいい人

対して車を持たない方がいい人というのは、メルボルンやゴールドコーストなどのシティーを転々しようと考えてる人です。

 

勿論、車は会った方が良いのですが、このようなシティーでは交通の面でもトラムなどが発達しているので、別に車を持たなくても十分生活はできます。休日にどこかに遠出をしたいのであればレンタカー屋さんもたくさんあるので、そちらで車を借りれば悠々自適にオーストラリアを満喫できると思います。

 

「えっ車を持っていてもシティーを転々とできるじゃん。むしろ時間に縛られないし楽じゃん?」とお思いの方もいらっしゃると思いますが、そうは簡単ではないのです。

 

まずゴールドコーストからメルボルンまで何キロメートルあるかご存知でしょうか?約1700キロメートルです。ピンとくる人がいないでしょう。日本でいうところ北海道の帯広から大阪くらいの距離です。ちなみに、無謀にもゴールドコーストからメルボルンに車で移動した場合、ずっと運転すると仮定しても17時間30分かかります。まず間違いなく途中で一泊すると思いますので、少なく見積もっても2日間はかかります。

 

続いてLCCなどの飛行機でゴールドコーストからメルボルンに行く場合。何時間くらいかかると思いますか?思っているよりも格段に速いので各自 何時間くらいか思い思いに想像してくださって構いませんよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんと2時間20分ほどです。すごいですね飛行機。間違いなく一日で到着します。

 

 

ちなみに安く買った中古車でこのロングトリップを敢行した場合、たいていの人は路肩からカンガルーが飛び出してきたり、タイヤがバーストしたり、エンジンがオーバーヒートしたりと何らかのトラブルに巻き込まれます。そもそも第一にガソリン代だけでも航空券と同等かそれ以上の金額になることが予想されます。いや確実に航空券以上の金額になります。基本的に中古車 燃費悪いですしね。「オーストラリアを車でラウンドしてやるんだ!」という見上げた気概を持つ方以外は挑戦しない方が賢明です。

 

 

 

メリット

 

移動しやすい

数あるメリットの中でも頂きに君臨するメリットがこちら。移動がしやすい、です。

 

みなさん。オーストラリアってどのくらい広いか知っていますか?なんと世界で6番目に広いらしいですよ。日本と比較すると20倍以上の国土を持っているらしいです。そんな大きな国土を所有するにも関わらず人口はカリフォルニア州以下なんですよ。とんだ疎外国家ですよ。

 

想像してみればお分かりだと思うのですが、そんな土地で電車やバスをはじめとする陸での交通手段が発達すると思いますか?思いませんよね。ゴーストタウンとも揶揄される北海道の夕張駅から千歳までの便が一時間に何通あるか知ってますか?ないんですよ。一時間に一本もない時間帯もあるんですよ。一日 5通ですよ(追分行きも含める)。ヤバくないですか夕張。

 

 

オーストラリアの過疎地域は夕張の比になりません。人がいないと言われる土地には人は本当にいません。カンガルーとでっかいトカゲがいます。なのでもしもあなたがオーストラリア人を怒らせて、そのような土地で車から降ろされたら餓死は必須、よくてカンガルーからのリンチ死といったところでしょう。怒らせたら逃げましょう。ちなみに私は一度 仕事で上司を激怒させています。

 

 

 

あっ、本文中に夕張を悪く言っているとも取れる文がありましたが、誤解しないでください私は夕張が大好きです。ミヤマクワガタとか捕まえられるしメロン美味しいし。

 

 

ファームが選び放題

当然、移動範囲が広がると同時にアプライ(申請)や面接にうかがえるファームがとてつもなく増えます。

車を持たない人はワーキングホステルやバックパッカー宿に泊まり、他の人にピックアップを頼んでファームの農場に向かうことがほとんどなのですが、車を持っていればそのような割に合わないレントのワーキングホステルなどにお金を払うことなく直でファームに迎えるので大変 節約になります。

 

ファームでよくあるのですが、そのファームがワーキングホステルやバックパッカー宿と提携しており、労働者を紹介してもらう代わりにそれらの宿舎に少なくない金額を払っていたりします。そのため自分でファームに直接交渉をしにいくと以外と簡単に仕事を貰えることが多いです。

 

 

ちなみに私が住んでいた最高に最低なワーキングホステルのレントの高さ(165ドル/1週間)にうんざりした日本人の方がある朝、私の働いていたファームに付いてきて経営者と直接交渉して即決で働くことになっていました。このような例もチラホラ聞きます。

 

以上のことからファームに行かれる方は是非、車の購入をご検討してみてはいかがでしょうか。

 

 

悪徳ファームからの脱出が簡単

よく聞きますよね。悪徳ファームに引っかかってしまったぁ~、っていう話。

 

そんな悪徳ファームに引っかからないための策としてよく上がっているのが、友達からの情報を頼るというもの。まぁ懸命な手段ですな。ウソをつかれる心配がほぼない。ただそんな友達連中も悪徳ファームに引っかかってしまっている例を何件か見ています。まぁ悪徳ファームも星の数ほどありますからね。珍しくない話です。

 

 

というか、そもそも友達 知り合いのできなかった私のようなド陰キャラはいったいどうすればよいのでしょうか。

 

 

 

そうです。車を買うのです。

 

その点、私は非常に賢かったですよ。己の陰キャラ具合を冷静に判断し、未来に起こるだろうトラブルを予測し回避したのです。陰キャラ陰キャラ自分で言ってて悲しくなってきました。

 

車があることによって悪徳ファームのオーナーに「こっちがその気になればいつでも辞められるんだぞ?」という見えない銃をちらつかせることが出来るのです。

とはいっても、よくある歩合レートの極端に低いファームにて、働いている労働者が多いような場合は、レートを上げることは不可能に近いですが、貴方はそのような地獄のような悪徳ファームからは確実に脱出できます。

 

 

劣悪なシェアハウスからも脱出可能

ファームと似たようなことですが、シェアハウス間の移動も当然 可能になります。

 

ケアンズをはじめとするオーストラリアの北の方には韓国人がオーナーをしているバナナファームが結構数あります。そして、そんなファームでよくあるのが、ファームで働くなら指定されたシェアハウスに住む、という条件を交わされることです。しかも、そのようなシェアハウスはわけのわからないほどレント(家賃)が高いのです。実家の近所にあったラーメン屋を思い出す。くっそ不味い美味しくないのに一杯850円もしやがる。殿様商売であることを隠そうとする気配がない。あんなもん近所に一蘭でも開店したら半日もたないぞ。

 

そんなわけでもちろんレント(家賃)に見合うくらいのシェアハウスはあまりないそうです。

 

しかし、そんな場合でも車を持っていれば安心!脱出できます。

 

知り合った日本人の方で、そのようなバナナファームで働いているとき、シェアハウスの韓国人達に指示されて3週間ほど彼等の食器を洗うことやトイレ、洗面器やシャワー室の掃除を義務付けられていたらしいのですが、我慢できず脱出してきたそうです。

 

 

ちなみに私も、サンシャインコーストでワーストワーキングホステルと名高いところに住んでいましたが、そこでも車を持っていることによってコントラクターからの扱いが他の車を持たない人に比べて良かったりしました。具体的に言うと優先的に仕事が回ってきたり、一週間の勤務時間が一定時間以下であったときの値引きの額が大きかったり。

 

まぁ車を持っていることでワーキングホステルとかでは他の労働者のピックアップとかを頼まれるので、車所有者は優遇されるのでしょう。

 

ちなみにそのワーキングホステルはあまりにも汚かったので長居せずに移動しました。

 

 

知り合い、友達ができる

車を持っていることによって友達ができます。

これは、正直 他のワーホリメーカーは全員 「はぁ?」と首をかしげていることでしょう。しかし、私の場合は、車を持っていることによって数人の現地に住まうオーストラリア人と知り合うきっかけをいただいてます。

 

 

 

 

というのも、私は車のことをほぼ何も知らなかったアホであり、たびたび車を路肩に止めてボンネットを開けて点検していました。

そんなことをしていると30分もしないうちに誰かしら止まってくれて、一緒に点検をしてくれました。その方法で今まで6人のオーストラリア人と知り合いました(こういう風に書くと意図的にやっているように聞こえますが、本当にアホだったんです)。

 

そして「日本から来たんだ」というと、たいていの人が「コニチワー!」と言ってくれました。日本のイメージを良くしてくれた先人達には頭が上がりません。

 

ちなみに6人中5人は家に招待してくれて、一緒にお酒を飲んだりしました。うち一人とは同じ家に住みました。まぁ2週間で出ていくことになりましたが。

 

 

そんなことから、私は今現在はオーストラリア人と知り合い、友達になる方法で一番有効な手段は、車を路肩に止めてボンネットを開けて点検してるように装うことだと思ってます。知り合いになるために大事なことはきっかけをつくることだと小学校のときの校長が言っていたので間違いないはずです。

 

 

デメリット

次にデメリットについてまとめさせていただきます。

私の思いつく限り、車を所有するにあたってのデメリットは以下の2つが挙げられます。

 

 

お金がかかる

当然のことながら、車を買うにはお金がいります。

 

相場は分かりませんが、安くて1000ドルほどのものから高くて5000ドルほどでしょうか。勿論、もっと高い中古車もありますが、ワーキングホリデーメーカーが買う中古車の値段としては2000~4000ドルが相場でしょう。今現在の日本円では17~33万円ほどです。

 

そして、車を買った後にはオーストラリアの一般道を走るためのREGO(レジストレーション)と呼ばれるものを買う必要があります。車によってREGOの金額は違いますが、私の車の場合ですと半月(6か月)で462ドルほどでした。RACQと呼ばれる保険に加入するにも年間で190ドルほどかかったりします。どんどんお金が減ります。

 

ちなみに2500ドル以下の車を買った人は軒並み車が故障しています。中には1500ドルの車を買い、修理費で2000ドルほど支払っている人もいました。安物買いの銭失い、というコトワザが如実に出るのがオーストラリアの中古車です。皆さんも購入する際は試乗したり過去にどのようなトラブルがあったかなどを聞きましょう。

 

 

長距離の移動はしづらい

序章の”車を持たない人のメリット”、の項で触れましたが、長距離間の移動はジェットスターなどの格安航空を使った方が安く、早く、なおかつ安全に移動ができます。もちろん、道中に誰も知らないような景色が見れたり、寄り道ができたりしますが道中で車が故障したりすれば一気に気持ちが沈みますし、慣れない英語でレッカー車を手配したり、泊まるはずではなかった辺境で宿を借りたりしてお金と時間が結構かかります。

 

そのため、行く都市が大体決まっている人は車が必要ないどころか、車を持っていると余計な心配事が増えます。

 

 

 

お金がもったいないように感じる人へ

述べさせていただいた通り、メリットはたくさんあるのですが勿論デメリットも存在し、中古車とはいえ少なくないお金がかかるのですから購入に踏み切れない人も多いことと思います。

 

ただ、ファームに行く予定がある人は特に車は購入するべきだと思います。

たしかに購入時はお金が結構かかってしまいますが、先述したようにそれを補って余るほどのメリットがあります。

 

 

お金の話をします。

 

まずピックアップ費。これは距離にもよりますが、平均して5ドルほどでしょう。私の車は5つ席がありましたので、私以外に4人をピックアップした場合、一日20ドルがピックアップ費としていただけます。一週間に5日働くと仮定した場合、ピックアップ費で一週間に100ドルが稼げます。そしてピックアップされずに済んだので、私が車を持っていないときに払うべきだった25ドルも節約できます。何週間ファームをする予定なのかは人に寄りますが、私の知り合いでピックアップ費だけで車の購入金額を稼いだ人がいるのも事実です。ファームを6か月もしている人でしたが、ファームの稼ぎの良さに魅了されてそれ以上にファームをする人も少なくないですよ。

 

 

 

そして、私が車を購入した唯一の理由の、時間の短縮です

 

私は期間の決まっているワーキングホリデーではお金よりも時間を尊重して考えています。そのため食料などの買い出しは一週間に何度もスーパーなどには行きたくないので一度にたくさんの物をまとめて買います。車がないとそれができませんし、たくさんのものを背負って自転車を漕ぐのは多大な労力を費やします。私の場合、スーパーからシェアハウスの距離が遠かったので、帰宅後は疲れて昼寝してしまうことも多々ありました。なんと無駄な労力と時間だったのでしょうか。

そのため、当初は車は購入するつもりはありませんでしたが、3か月もしないうちに購入していました。

 

時は金なり」というコトワザがあります。よく聞くコトワザですよね。とくにワーキングホリデーではこのコトワザを考えると決断が早くできます。皆さんはワーキングホリデーのビザを取得するときにお金を払いましたよね。そんなに大きな金額ではなかったと思いますが、見方を買えればお金で時間を買っていることになります。そんな時間なんですから大事に使わなければいけません。

 

 

また、この記事で何度も触れましたがファームについてです。悪徳ファームにつかまるということは、これ以上ないお金と時間の無駄だと考えています。悪徳ファーム以外のファームで働いていたならもっと稼げていますからね。悪徳ファームからどう抜け出すか、つぎはどこのファームに行くべきか、なんて思い悩むのも時間がもったいないです。車を持っていることで「私は好きな時にどこにだって行けるんだ」という意識が持てることはファームをする上では非常にアドバンテージと言えるでしょう。

 

 

 

筆者の意見

誰も望んでいないと思いますが、最後に私の意見を述べさせていただきたいと思います。

 

まず、率直に言うと、私はオーストラリアでワーキングホリデーをするなら車は持っていた方が良いと思います。

 

車を購入して間もなくトラブルの嵐に見舞われたときはときには「はぁーーーあ!!買うんじゃなかったよこんなボロ車!!どこの海に捨ててやろうかしら!!」と落胆して、車を購入したことを後悔しました。しかし修理を終えてからはスムーズに走るようになり、最近ではファーム仕事終わりに高速道路にて音楽を聞きながら夕焼けに照らされた広大な土地を見ながら帰る時が一番「あぁ私は今オーストラリアにいるんだなぁ」と思えています。

 

もちろん、車を買わなくてもそのような景色は見れるでしょうが、好きな時に好きなところに行ける、というのはこの広大なオーストラリアでワーキングホリデーをする上ではこれ以上ない贅沢だと思います。また、先輩のワーキングホリデーメーカーさん達のブログを見る限り、車を買って後悔した人がいないどころか車を購入することを勧めている人が多いあたり、やはり車を購入することで見られる景色、得られる機会などが格段に増えるのでしょう。

 

 

 

最後になりますが、車を購入したいとお思いの方がいらっしゃれば、是非私にお声をかけてください。私は8月の中旬にオーストラリアを離れますので、ご都合がよろしい方は是非 試乗に来てください。お待ちしております。

 

 

え、いきなりマーケティングするなって?お言葉ですが、わたくし最初からそれが目的でした。でなかったらこんなにこと細かくは書いていなかったでしょう。そんなわけですから、どうぞよしなに。

 追記→譲りました

 

 

それではこれにて8000字にも及ぶ「オーストラリア ワーキングホリデーで車を持つことのメリットとデメリット」の記事を終わらせていただきます。

メリットデメリットうんぬんかんぬんは忘れていただいて構いませんので、現在 善良な青年のワタクシが車を売り出していることは覚えて帰ってください。

 

 

それでは。 

 

 

 

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