THE ヒラメ用ジグ
と名高いのが表題の通り「シマノ スピンビーム」です。僕の実釣経験から言うと、ヒラメ100%。釣れた魚にヒラメ以外はいませんでした(スレがかりのボラを除く!)。
しかし、
ジグ単ワームでいいんじゃねーの?
という方もいらっしゃるでしょう。まぁ否定はしませんが、圧倒的な飛距離はやはりメタルジグの専売特許。そして、シマノがヒラメ相手にマジで設計したのが「スピンビーム」なのであります。
というワケで今回はシマノ スピンビームというルアーについて紹介していきます。実釣を踏まえてインプレ評価をまとめてみますので、良かったら参考にしてみてくださいませ。
もくじ
そもそもどんなルアー?
シマノ スピンビーム
まずはざっくりと、スペックについて紹介していきます。
どんなルアー?
シマノ スピンビーム
ブランド(公式アイテムページ) | シマノ(SHIMANO) |
ルアータイプ | メタルジグ |
サイズ | 67㎜ |
自重 | 32 g |
フックサイズ | フロント#8、リア#6 |
おすすめ度 |
4.85
|
ヒラメハンターのノウハウが詰まったヒラメ専用メタルジグ!
流れの中でも底取り性がよい。リトリーブで泳いでちゃんとアピールする。頭から喰いに行くヒラメを確実にフッキングさせるフックセッティング。どれも基本のようで、でもヒラメ専用にいちから設計された物はなかなか見当たらないメタルジグ。だからスピンビームが開発されたのです。
引用:シマノ「スピンビーム」
シマノ スピンビームの特徴
特徴は以下の通り。
後方重心による飛距離!
まず第一に’熱砂スピンビームの特徴は、その圧倒的な飛距離を生み出す後方重心であること。
写真を見てすぐに分かる通り、ルアーボディの後方に自重が偏っており、これが素晴らしい飛距離を生み出すんです。自重が重いルアーはデカめが多いですが、熱砂スピンビームは67㎜。コンパクトであるのもイイんです。
狂鱗ボディ!
マジのリアリズムを追い求め開発されたシマノオリジナル鱗模様のホログラムです。売り場でキラキラ輝いてたので筆者がリアクションバイトしてしまいました(釣り人の使い古された定型文)。
シマノ スピンビーム
実釣インプレ
それでは実釣インプレ。
実際にシマノ スピンビームを使用してみての感想・評価をまとめていきます。
ジグ単にないアピール力と飛距離!
時間:18時~20時
潮位の変位:小潮
師匠いわく、最近では餌釣り師もいるくらいヒラメが接岸している様子。意気揚々と堤防に到着するも、すでに撤収する釣り師多数。そして、その横には数枚のヒラメの姿が…。
良い場所は他のルアーマンが投げ倒してるし…。
ジグ単を数投してみるも、反応はなく…
しょうがないからダメ元でスピンビームを投げてみると、とんでもない飛距離。先述したように、後方重心のためか素晴らしい飛距離が出るようでした。心配になるくらいの飛距離。
で
ククグイッ!!!!
と竿がしなる。
間髪入れずにアワせると、魚の引き。
慎重に巻いてくると、案外するする寄ってくる。
が、ここからが長かった。
あ?動かなくなった?
と思うくらい、底にべったり。
あちゃ~
エイっぽいぞコレ……
と思ってると、急激に暴れる。
冗談抜きに3分程度、硬直状態が続く。
どうせエイだから無理やり巻くか…
時間もったいないし…
と、ドラグを締めて巻いてみると、あら案外 浮いてくるじゃないの…と。
あれ、凶悪な顔してる…
ヒラメじゃん!
と、思わず口走る。しかも結構デカい。
で、タモ入れ。
しかし、この時に限ってタモ網が悪い。激安だったから購入したサンライクのタモ網が役足らずすぎる。タモの柄がしなりすぎるし、網の深さが足りなさすぎる。総じて、使いにくい…!
で、かけたときには夕暮れ直後だったのに、気が付いたら真っ暗手前。
ようやく上がってきたのは…
このデカさ!
フィッシュグリップがギリギリなデカさ!
座布団ヒラメでした。
サイズは80㎝くらいのメモリアルフィッシュでした。
ジグ単が届かない距離に、ジグ単とは違ったアピール力のメタルジグを投げる価値はありそうです。
フォールで釣れる!
フォールでガバッと喰ってくる
ことが非常に多かったシマノ スピンビーム。
購入時は良く見てませんでしたが、どうやら左右非対称設計になっているそうで、フォールの際にはヒラヒラ~と、独特のアピールをしているようです。
じゃあ着水させたらテンションかけずに落とした方が良いな!
おっと、そうするとラインにフックが絡むので注意。あくまでテンションフォールの話です。
糸を張った状態でフォールさせましょう。まぁ使えば分かると思いますが、フリーフォールはマジでラインにフックが絡んで使えたもんじゃないですよ。
超簡単!
シマノ スピンビームの使い方
という方に向けて、スピンビームの使い方を紹介していきます。
使い方①:ただ巻き(ストップ&ゴー)
基本は巻いてくるだけ
でOKです。ただ巻いてくるだけでも上の動画の通り「テラテラテラ!」と、テールを振りながらしっかり泳ぎます。
ただ巻いてるだけでいいの?
なんか手元にゴンゴン来るんだけど…
あ、底から50㎝~1mほど浮かして泳がせるようにしましょう。
どうやって?
スピンビームの着底を確認したら、リールを等速で巻きます。手元にゴンゴンくるようなら、底を叩いちゃっているのでもっと早く巻きましょう。
で、リールのハンドルを数回転させたらピタリと止めて、着底までのカウントを取りましょう。着底までの時間が一秒以内なら50㎝くらい、単純計算で2秒程度なら1mくらいだと思って僕は使っています。
巻いてきてる時よりも、フォールさせてるときに喰ってくることが多いです。堤防なら特に、フォールを主体に使ってみてください。そこにヒラメがいれば、きっと釣れますよ。
使い方②:ジャーク&フォール
ただ巻きして反応がなければ、ジャーク&フォールを試してみましょう。
なんか難しそうな横文字出た…
わかる。
が、別に難しいコトでも何でもなくって、竿をシャッと立てて、スピンビームを落とすことです。普通に巻いているだけでも十分アピールになるのですが、そのように巻く瞬間に竿をギュンと立て、余ったラインを回収してテンションをかけつつフォール…、を繰り返すことによってヒラメにもアピールできます。
その他にも色々な使い方があると思いますが、専門的な話は置いといて、筆者としては以上の2点の使い方がメイン。一度ただ巻きして釣れなければジャーク&フォール、それでも釣れなければ場所移動、という具合です。
もっと色々試さないの?
んー、まぁヒラメは捕食が下手でもないし、やる気があればすぐ喰ってくるからね。やる気のないヒラメを釣るよりも、新しい場所でやる気のあるヒラメを狙った方が良い、というのが筆者のホーム堤防です。
シマノ スピンビーム
各モデル紹介(TG・ハイアピール)
モデルが豊富なのもスピンビームの特徴です。
スピンビームTG
TGという名前の通り、タングステン素材が使われているモデルです。
意味あんの?
飛距離が段違いで出ます。
いや、42gあるなら、そりゃ飛ぶでしょ…
ぐうの音も出ねぇよ。ホントだよな。しかし、従来の32gに比べて潮の流れが早い時、水深がある時になどで有効と評価が高いです。少し価格が高いですが、少しでも釣果を上げたい方は一つ持っておいても損はないでしょう。
スピンビーム ハイアピール
スイミングパフォーマンスを意識して作られたハイアピールです。
まぁた横文字!!!
まぁ単純にアピール力が更に強いスピンビームだと思ってください。従来のスピンビームに比べてボディのシルエットが大きくなっており、存在感やフラッシング効果、フォールまでの時間が少し長い、といったメリットがあります。
こちらも従来のスピンビームに比べて価格が少し高いですが、TGモデルほどでありません。試す価値あり。
シマノ スピンビーム
おすすめカラー
という方には状況によるとしか言えませんが、筆者的なおすすめカラーについても紹介しておきます。良かったら参考にしてみてくださいね。
おすすめカラー①:
ゴールド系カラー
ヒラメ釣りの定番おすすめカラーが金色系です。
一見
釣れるのか…?
と疑いたくなるような不自然なカラーですが、どうやら金色が肝。サーフなどの広大な場所で、広範囲に届くカラーとして、他のルアーでもヒラメ・マゴチに実績の高いカラーです。
おすすめカラー②:
ホロレッドヘッド
定番のレッドヘッドカラーもおすすめ。
なんとなく白系が強い!的な記事を鵜呑みにして使っているカラーですが、当記事の通り、普通に釣れています。夕暮れ時でも比較的 視認性が高いのもグッド。
シーバスルアーだと人気が高いのですが、ヒラメルアーだとそうでもないようで、他カラーよりも安く買えたりする筆者の超おすすめカラーです。
ジグ単にはないアピール力と飛距離!
スピンビームのインプレ総括
以上、スピンビームについてのインプレ評価でした。
総括すると、
- 圧倒的な飛距離
- 使い方が超単純!
という点がおすすめポイント。
本文でも述べたように、筆者のメモリアルフィッシュ(記憶に残る魚)を釣らせてくれた思い入れのあるスピンビームです。ルアーマンが超多い熾烈な釣り場では圧倒的な飛距離は素晴らしく強い武器になります。
ジグ単で十分でしょ…
と思っている方こそ使ってほしいスピンビームです。お財布的にはもちろん、気持ちに余裕のある方は是非 検討してみてください!
それでは!
どれを選べばいいのか分からん…
という方は以下の記事で詳しく説明していますので、よろしければ是非。