コスパ最高・最強リール
と、そこかしこで評判の高いシマノのリールがアルテグラの2021年モデル「21アルテグラ」でしょう。後述しますが、シマノ独自のテクノロジーが盛り盛り。数年前には8万円台のハイエンドモデルに搭載していたような機能が搭載されちゃったりします。デザインもスタイリッシュに進化。
しかし、価格は14000円前後。
など、疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。1万円台で『安い!!』となるのは釣りキチだけ。安くありません。普通に考えたら決して安くありませんとも。。。
そこで今回は、実際に身銭を切って21アルテグラを購入。何十回も実釣を重ね、2024年で丸3年間使い込んだ筆者が使用感・インプレ評価をまとめていきます。特に使用感については詳しく後述していくので、悩まれている方は参考にしてみてくださいませ!
(追記)2024年6月の今でも超使えてます!
巻き心地も依然、快調!やっぱコスパ最強だわアルテグラ!
もくじ
そもそもどんなリール?
21アルテグラの機能的インプレ
まずはざっくりと、21アルテグラの性能&外見(デザイン)について紹介していきます。
スペックざっくりと!
21 アルテグラ
モデル | 2500SHG |
自重(g) | 220 |
各適合ライン 糸巻量(号)-(m) |
ナイロン:5-110、6-95 フロロ:4-130、5-100 PE:0.8-150、1-120 |
ギア比 | 6.0 |
ドラグ力(kg) | 2.5(実用)/4.0(最大) |
伝統のモデルが大幅進化
巻き、キャスト、耐久性、基本性能が段違い。 18STELLAに採用されているマイクロモジュールギアⅡをはじめ 、ロングストロークスプール、サイレントドライブ、Xプロテクトなど最上位機種から受け継いだ最新機構を惜しみなく搭載。巻き、キャスト、耐久性といった基本性能の大幅な向上により、今までの釣りを一つ上のステージへ引き上げてくれる。是非この進化を体感してほしい。。
21アルテグラ
搭載テクノロジー
搭載している機能は以下の通りです。
サイレントドライブ
部品間で起こるノイズを排除してくれる機能です。
SHIMANOによると、改善の対象箇所はドライブギア、ウォームシャフト、ウォームシャフトピン、ウォームシャフトギア 、摺動子ギア など多種に渡ります。そんなサイレントドライブによって、新たな次元での滑らかな回転性能、静粛性を伴った巻き心地の良さが実現されています。
HAGANEボディ&ギア
金属加工技術を生かして真に使い込める製品を作るシマノの設計思想です。
過酷な状況でも安心して使い続けられるほどタフに、感性を刺激する精緻な巻き心地と操作感を得られます。
X-SHIP
ハンドルを回す力を効率よく伝達してくれるギアシステムのことです。
ドライブギアの大径化、ピニオンとドライブ両ギアの最適配置、ピニオンギアのベアリングによる2点サポート。これら頑強なギアの噛み合わせが、負荷に強い軽快なリーリングを保持。軽い力で大物ともやり取りできる、というワケです。
G-フリーボディ
ロッドとの一体感を向上させる重心配置です。
スプールを前後運動させるためのウォームシャフトの位置をロッド側に配置することでリールの重心を手元に近づけられています。Gフリーボディによって、実際のリールの自重よりも軽量に感じることができ、キャストによる疲労軽減やロッドの操作性の向上に繋がるというワケです。
ワンピースベール!
17アルテグラでは下位モデルと同じベール部品が分割された2ピースベールでしたが、この21アルテグラではワンピースベールに進化。ベールとラインローラーに段差が継ぎ目ない一体型となっており、ライントラブルがガクンと減ります。
その他色々…!
軽量かつ剛性に富んだカーボン素材『CI4+』
内蔵ギアは『HAGANEギア』
塩ガミを大幅に減少させる『S A-RB』
鳴りの低減、滑らかなギアフィーリングの向上させる『マイクロモジュールギアⅡ』等、ちょっと多すぎてアレなので、実釣インプレに移行したいと思います。
実釣性能抜群!
21アルテグラ 実釣インプレ
端的に言うと、
上位モデルに匹敵する実釣性能!
という感じの21アルテグラ。
静かで滑らかな巻き心地が素晴らしく、夜釣りではTohubeats『水星』と一緒に気持ちよく釣りをさせてもらってます。まぁ何を言ってるか分からないと思うので、実釣インプレ(感想評価)をまとめていきます。
デザインが格好良い!
デザインが非常に格好良い!
21アルテグラだと思います。節々までにメタリックボディが輝いており、写真が一際 映える気すらします。
スプールが単純な黒ではなく、限りなく黒に近いグレーという感じがグッド。ボディの青みがかった光沢感もオリジナリティがあってナイス。
余談ではありますが、
と逐一格好良く撮れた写真をインスタに挙げていたら元カノからのフォローが外れてました。因果は分かりませんが、筆者の所有欲を著しく満たしてくれる21アルテグラということで…。皆さんも気をつけてくださいませ。
ドラグ性能が良い!
ギリギリの勝負も楽しめる!
21アルテグラでもあるでしょう。
先述したように、ワンピースベールを採用しているためライントラブルを心配する必要もないので気が楽。急に魚に走ったりしたときにもドラグが間髪入れずに機能するのでラインブレイクを防止してくれます。段差のない一体型とは良く行ったもので、特に
という方でも安心して魚とのファイトが楽しめるでしょう。
あ、お金に余裕がある方は替えスプールも是非。
非常に細かいところではありますが、ラインによって比重が違ったりするのでアジやメバル釣りなどの繊細な釣りモノでは結構 効果が高いと思います。
リールの回転が滑らか!
滑らかな巻き心地
だって、上位モデルに負けていない21アルテグラです。
ヒラメやマゴチなどのフラットフィッシュ、底をゆ~~っくりと巻くような釣りモノをする方は実感できると思います、その滑らかさ。18ステラなどに搭載されてた「マイクロモジュールギアⅡ」を搭載していることもあるのでしょう。筆者が愛用しているハイギアモデルですが、巻き出しも軽いのです。
番手は違いますが、同じくハイギアモデルの22年サハラよりも巻き出しが軽く、滑らかにリールを巻くことができました。
自重が軽い!
自重が軽い
というのもおすすめポイントの21アルテグラ。
番手が同じなら、価格が5千円以上高い19ストラディックと同じくらい軽量に仕上がっています。餌釣りはともかく、ルアーフィッシングをされる方の疲労を軽減してくれる『G-フリーボディ』も相まって、あと一投、が永遠に出来てしまうくらい軽く、持っていて疲れません。
日中まっッたく釣れなくて『今日はダメかもしれん…』と意気消沈。残ったのは誰も打たないような閑散としたポイントでも、
という気になって…
思いもよらない大物を釣らせてくれた思い出も相まって、自重以上に軽く感じる21アルテグラでした。
17アルテグラよりも格段に進化してる!
17アルテグラでも十分に『買うべき』だったのですが、それよりも更に進化している印象がありました。4年間を経てのモデルチェンジはデザインは勿論、性能も確実に底上げしていたのでしょう。
長くお世話になった17アルテグラ。
しかし、オーバーホールに出したら予想以上に高かったので、21アルテグラを購入すると同時に手放すことに決めました。
価格以上(13800円)!
筆者にとって13800円(購入時の値段)は高額です。
農家バイトで自給800円。炎天下ビニールハウスの中で滝のように汗を流し、蚊にボコボコ喰われ、泣きながらピーマンを10時間以上もぎって得られるのが13800円。安くありません。断固、安くはありませんとも。。
で、そんな13800円に見合っているかというと…
価格以上!
というレベルで満足しています。
性能は本文で述べたように十分すぎる次第でしたし、特にデザインが緻密で格好良いんです。17アルテグラの可愛らしいデザインも良かったのですが、21モデルの艶感はホント手に取って確認してほしいレベル。実釣性能&デザインを兼ねそろえた素晴らしいリールです。
シマノ 21アルテグラ
おすすめモデル
ラインナップが豊富なのも嬉しい21アルテグラですが、執筆時現在、モデルが全部で11種類。
という方もいらっしゃるでしょう。そんな方に向けて、おすすめモデルを3つに厳選させていただきました。迷っている方は是非 参考にしてみてください。
とにかく万能!
21アルテグラ 2500SHG
モデル | 2500SHG |
ギア比 | 6 |
実用ドラグ力/最大ドラグ力 | 2.5/4(㎏) |
自重 | 220g |
おすすめ対象魚 | バス・アジ・メバル・シーバス等 |
多種多様な釣りモノに対応できるのが21アルテグラ2500SHGです。万能ロッドと名高い8.6フィート前後の竿に合わせるリールとしてピッタリのサイズ感。これ以上ないくらい汎用性に富んだモデルでしょう。浅溝スプールとなっていることもあり、必要十分なラインだけで済むのもおすすめポイント。
シーバスメインなら!
21アルテグラ C3000XG
モデル | C3000XG |
ギア比 | 6.4 |
実用ドラグ力/最大ドラグ力 | 3.5/9(㎏) |
自重 | 225g |
おすすめ対象魚 | エギング・シーバス等 |
- ドラグ力が強い
- ハンドル一回転のライン巻き取り量が多い
ということからシーバス釣りには最適なモデルだと思うC3000XG。コンパクトタイプ(C)なのでスプール径などは変わりませんが、ドラグ力が強く、ランカーシーバスにも余裕をもって対応できるでしょう。ハンドル一回転のライン巻き取り量が多いので、幅広い範囲に手返し良くルアーを通せるのもおすすめポイント。
9.6フィート以上のロッドに最適!
21アルテグラ 4000XG
モデル | 4000XG |
ギア比 | 6.2 |
実用ドラグ力/最大ドラグ力 | 6/11(㎏) |
自重 | 270g |
おすすめ対象魚 | シーバス・ヒラメ・青物等 |
一時期 在庫がなくなって買えなくなるくらい人気だった21アルテグラ4000XGです。飛距離が出る9.6フィート以上の竿にジャストフィット。ドラグ力も強力で、障害物があるポイントでも多少 強引に魚を寄せるコトができる頼もしさです。
シマノ 21アルテグラ
価格的に近いモデルとの比較
21アルテグラと値段的に近いモデルとの比較をしてみます。
本文の通り、性能・デザインともに素晴らしい21アルテグラですが、後悔しないためにも同じくらいの値段で以下のモデルが検討されがちなことを知っておきましょう。
21アルテグラよりちょっと上?
『21カルディア』との比較
21カルディア2500S-XH | 21アルテグラ2500SHG | |
ギア比 | 6.2 | 6 |
実用ドラグ力(㎏) | - | 2.5 |
最大ドラグ力(㎏) | 5 | 4 |
自重(g) | 190 | 220 |
- 正直 実釣性能は21カルディアの方が上
です。価格が結構違うので当然ですが、自重が軽いコトをはじめ、実際に使ってみると21カルディアの方がルアーフィッシング(特にシーバス)には適していると思います。最近のロッドは黒×金というデザインが多いので、合わせやすいのも◎。
しかし、コスパを考えると21アルテグラも最高レベルであることは明らかです。『予算』と『好み』にもよるでしょう。詳しくは以下の記事で。
21アルテグラの1つ下
『21ナスキー』との比較
21ナスキー 2500SHG | 21アルテグラ2500SHG | |
ギア比 | 6.2 | 6 |
実用ドラグ力(㎏) | 2.5 | 2.5 |
最大ドラグ力(㎏) | 4 | 4 |
スプール径(㎜) | 46.5/14.5 | 47/17 |
自重(g) | 240 | 220 |
- 断然 21アルテグラの方が良い
です。特に自重が20gも違うため、長くロッドを操作するルアーフィッシングでは疲労度が違うことでしょう。実際に使ってみても、やはり差は明確。マイクロモジュールギアⅡにワンピースベールなど21ナスキーにはないテクノロジーも超搭載。
しかし、銀ピカなデザインが格好良いのも確かな21ナスキーです。詳しくは以下の記事で。
21アルテグラの1つ上
『23ストラディック』との比較
23ストラディック2500SHG | 21アルテグラ2500SHG | |
ギア比 | 5.8 | 6 |
実用ドラグ力(㎏) | 2.5 | 2.5 |
最大ドラグ力(㎏) | 4 | 4 |
スプール径(㎜) | 47/17 | 47/17 |
自重(g) | 220 | 220 |
銀と薄青を基調としている
のがストラディックの最新モデル『23ストラディック』。
巻き心地も最高に良く、自重も軽いです。コスパを求めるなら21アルテグラで良いと思いますが、もう少し予算が出せて、性能を求めるならストラディックも半端なく良いです。詳しくは以下の記事でも解説してるので、気になったらストラディックも検討してみてください。
コスパ最高レベル!
21アルテグラ インプレ総括
最高レベルのコスパ
であることは間違いない21アルテグラだったと思います。
- 格好良いデザイン
- 滑らかなリールの巻き心地
- 上位機種で装備されていた機能盛り沢山
などなど、価格以上に素晴らしいリールです。
という方は是非。防水性にしてもシマノが誇る鉄壁の『Xプロテクト』なども搭載しているので安心。色々な釣りを快適に、タフに使い込んでいける傑作スピニングリールですので是非。
それでは!
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