「ピットブル8+ 切れる」
という検索サジェストが出ているようなので、数年使っている身からすると、『そんなことねぇよ…』という一心から当記事を書くに至りました。最安値のピットブル4ですら全く切れないっていうのに、さらに上のグレードの8+で切れるワケがない。
しかし、その他
あっちでも十分だろ?
と心配になられる方もいるかもしれません。
というワケで今回は、シマノの中級PEライン「ピットブル 8+」について1年程度 実釣を重ねてみてのインプレ所感・評価をまとめていきたいと思います。
もくじ
スペックざっくりと!
シマノ ピットブル 8+
公式アイテムページ | シマノ(SHIMANO) |
号数 | 0.4 ~ 2 号 |
強度 lb.(kg) | 9.3~43lb.(4.2~19.5kg) |
長さ | 150,200m |
編み数 | 8 |
カラー | トレーサブルピンク マルチカラー |
糸が滑らか&強い!『VT工法』
逆方向にヨリを掛けながら編み込む『VT工法』が採用されているピットブル8+。
上の通り、糸を均一に編み込んでいけるのでPEライン自体の構造が安定。強さが均一になると共に、表面が滑らかに仕上がっています。直線強度の安定だけでなく、ガイドノイズの低減や飛距離アップ、水キレといった操作性の面も大きく向上しているようです。
でも切れやすい?
Googleの検索サジェストに『切れやすい』とあるのでギョッとするかもしれませんが、そんなことはありません。筆者が各サイト・Youtubeの検証結果を見る限り最大強度の60~80%はしっかりと出ているので安心して良いと思います。
というか
ギリギリの細さで勝負したい!
という方でなければ、まず切れません。
後述しますが、障害物がないオープンエリアで0.8号もあれば、ほとんどの魚は取れます。
シマノの中級PEライン!
ピットブル 8+の実釣インプレ
端的に実釣インプレ評価をまとめるとスピッツです。
ピットブル8+=スピッツ。これまでいろいろなモデル(号数)のピットブル8+を使ってみましたが、そのどれも抜群の強度を発揮してくれました。外れの曲がない、的な安心感はスピッツ。イエス。ピットブル8+はスピッツなのです。
もっと具体的に説明しろや!
それでは実際にピットブル 8+を使用してみての実釣インプレ評価をまとめていきます。
ちゃんと細い(号数通り)!
当然ですが、
号数表記にピッタリ
な細さのピットブル8+でした。
激安PEラインにありがちな
表記よりも太くねぇか??
ということが皆無なピットブル8+。
号数表記に対してラインの細さはピッタリ。リールのラインキャパシティ通りキッチリとスプールに収まるので気持ち良いです。
超おすすめ!0.8号!
個人的に超おすすめ!
なのがピットブル8+の0.8号です。
堤防ルアー釣りでは最高に使い勝手が良く、極端にデカい青物なんかでもなければ十分すぎる強度です。ベイトリールはともかくとして、スピニングリールならドラグ機能などを活かせば0.8号で十分でしょう。1号を使っても良いですが、少しでも飛距離を出したいのであれば0.8号がベスト。
60㎝アップのヒラメでもなんら心配いりません。
最近ではメインにFGノット、リーダー(フロロ)3号にしていますが、根掛かりのときは大抵リーダーとスナップ結束部で切れてくれます。3000番程度のスピニングリールであれば、大抵の場合ドラグ性能の方が先に根を上げるので、強度はホント心配いらないと思います。
色落ちが少ない(気がする)
色落ちも控えめ
に感じたピットブル8+。
筆者は最近、船釣りにハマっています。
知り合いのプレジャーボートを手配して、波飛沫を浴びながら釣りをしています。そんなタフな状況で使用しているため、並みのPEライン(弾丸ブレイドとか)だと1回の釣行で超色落ちします。が、ピットブル8+
どうでしょう、このパキッとした色。
別に色落ちしようが実釣性能が落ちてなければ良いのですが、いつまでも新品のように気持ちよく使える、という点でもピットブル8+を選ぶ理由になるでしょう。
切れるの?
切れません!
切れるワケがありまえん。切れるとしたら、
- 釣りモノに号数が合っていない
- ラインが摩耗している
という、製品そのものではない要因があると思います。
が、実は一回だけ
ん?なんでだ…?
と、良く分からないままラインが切れたことがあります。おそらく、そのときは直前に素人の知人にキャストさせており、堤防のヘチとかにラインをザリザリ擦っていたことが考えられます。
ライトゲームでは0.4号を使用しますが、そのような極細ラインを扱うときはリーダーの結び目なんかも気を付けましょう。製品どうこうではなく、細いラインは少しでも結び目が玉になると、そこからプツン…と切れまっせ。
バイト感が明確に分かる?
分かりません!
というかそれ、そこまで変わるものなのか…?
PEラインとナイロンなら若干は分かりますが、筆者は釣りプロでもありません。ので、正直 他PEラインと比較して、そこまでバイトが鮮烈に分かるといったコトはありませんでした。
カラーが良いよね…!
トレーサブルピンク
というカラーが特に気に入っています。これまでの写真の通り、パリッとしたカラーで実釣時のテンションが上がるのです。
釣りは趣味です。
楽しさが第一です。別にトレーサブルピンク以外でも良いのですが、シマノのピットブル8+の色味はとても鮮やかなので、
カラーはどうしよっかなぁ…
と迷える子羊は是非 検討してみてください。視認性はやっぱりライムグリーン系が良いですが、トレーサブルピンクもそれに負けず劣らずといったところでしたよん。
シマノ ピットブル8+
おすすめモデル
0.4号~2号が選べるピットブル8+ですが、
どれが良いんだろうか…?
という方もいらっしゃるでしょう。
簡単に、筆者的な選び方・おすすめスペックを紹介していきます。よければ参考にしてみてくださいませ。
堤防釣りで大活躍!
ピットブル 8+ 0.8号
先述したように、一番のオススメは0.8号です。
堤防釣りで多用されるルアーの飛距離を出して、なおかつどんな魚がかかっても勝負できる強さを誇ります(最大強度8.4㎏)。40g以上のメタルジグなど重量級のルアーをフルキャストするには不安が残りますが、そんなの滅多に使わないよ、という一般的な堤防アングラーには0.8号がおすすめ。
ライトゲームに最適!
ピットブル 8+ 0.6号
アジングやメバリングなど、一般的なライトゲームでは0.6号が最適でしょう。初心者でも扱いやすく、尺メバルやギガアジでも対応可能。最大強度は6.7㎏もあるので、スペック的には抜き上げも可能です(筆者は25㎝以上の場合はタモ網を使っていますが…)。
0.4号が良い、って聞いたけど…?
そこまでサイズが大きくないorライトゲーム中級者以上の方なら0.4号でも良いのですが、初心者にはおすすめできません。筆者としては0.4号にもなるとリーダーを結ぶ際に困難を極めることが多く、ラインブレイクも多発するので、最初は0.6号から試されることをおすすめします。
サーフ・磯で大物を狙うなら!
ピットブル 8+ 1.2~1.5号
40g以上のルアーをフルキャストするならピットブル8+の1.5号モデルがおすすめです。
根掛かりの心配のないサーフなら0.8号の方が飛距離が出るから良いのでは…?
やってみれば分かると思いますが、サーフなどで使うルアーの自重を考えると、0.8号と1.2号じゃそこまで変わりませんよ(もちろん、少しは変わりますが)。また0.8号で40gをフルキャストすると高切れの心配があります。その点からも、サーフで使うのなら1.2号以上のPEラインがおすすめです。
8本編みでも安心感アップ!
シマノ ピットブル8+ 総括
強度が高くて安心
に感じたシマノ ピットブル8+でした。
釣りが上手くなっていくにつれて『羽毛立ちが…』『エアノットが…』『直結力が…』とイチイチ気になっていくもんですが、釣り素人~中級者なら、まぁ間違いなく不満は出ないPEラインだと思います。同じくシマノのピットブル4も良かったのですが、より強度を求めるなら8+がおすすめ。
以上、シマノのピットブル8+についてでした。
迷っている方は検討してみてくださいませ。
それでは!
価格重視?!
とにかく安いPEラインが良い!
という方は、同じくシマノの「ピットブル4」を検討してみてください。ピットブル8+には及びませんが、コスパを考えるとどっこいどっこい。初心者が、とにかく安さ&ブランド信頼度を重視するならピットブル4も素晴らしく良いPEラインですぜ。
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