春先のベイトパターンとして狙いたいアミパターン。
ということで、今回はアミパターンのシーバスゲームについて。
- アミパターンの基礎知識
- ルアーの選び方
- アミパターンおすすめルアーランキング
の順番に紹介させていただきます。
アミパターンとは
上の動画でも分かるように、アミパターンとは1㎝以下の小エビや動物性プランクトンを食べているシーバスを狙うパターンのことです。
遊泳力が弱いので、産卵を終えた体力の少ないアフターシーバスでも簡単に捕食出来るのがアミというベイトです。1年中 汽水域で確認できるアミですが、アミパターンとして攻略が出来るのは春先の、ベイトが少ない時期でしょう。秋でもアミはいますが、その季節になるとコノシロやら落ち鮎やらに夢中なシーバスです。
アミパターンの時期
春先~梅雨前くらいの季節がアミパターンを狙う上ではおすすめです。
先述したように1年中見られるアミですが、他のベイトが少ない時期に成立するのがアミパターンです。2月下旬から5月下旬が特に良いでしょう。それ以降は他のベイトパターンの方が攻略簡単だと思います。
アミパターンの狙い方
基本はナイトゲーム(夜)、明暗を攻めるのが良いでしょう。
光に集まるというのもアミの習性の一つです。橋脚周りの明暗などでは表層付近を漂っていることの多いアミなので、ルアーは表層系を一番先に投げたいところ。もちろん、アミが中層以下で沈んでいることもあるので、臨機応変にシーバスが捕食しているレンジを見極めましょう。
アクションは特に入れず、一定の水深をゆ~~っくりと巻くことが重要です。
日中は居着きを狙って岸際!
アミは年中いるベイトですが、春先はまだシーバスの個体数が少ないです。
そんなときは、岸際やストラクチャー周りを探りましょう。案外 遠くに飛ばさなくとも足元や、ストラクチャー周りをスレスレで通すことによって簡単に釣れたりします。事項で説明しますが、ルアーはバイブレーションやスピンテールジグが素早く探れるのでおすすめです。
アミパターンで活躍する!
ルアーの選び方
それではアミパターンにおすすめなルアーの選び方を紹介していきます。
ルアーの選び方としては
- 一定水深を泳いでくれる『レンジキープ』
- 違和感を与えない弱めの『アピール力』
がアミパターンを攻略する上では重要だと思います。
それぞれ、簡単に解説していきます。よければ参考にしてみてください。
アミパターンのルアーの選び方①:
おすすめの『ルアータイプ』
出来れば
- 表層をゆっくり巻けるタイプ
- 底付近まで探れるタイプ
を2つ以上持っておくことをおすすめします。基本的には表層をゆっくりと巻いてこれるルアーが最も簡単ですが、シンキングペンシルのように、少しレンジ(水深)を入れたいときに活躍するルアーも汎用性が抜群です。
アミパターンで良く使用されるルアーについて、簡単に解説していきます。
表層をゆっくり巻ける!:フローティングミノー
- 表層をゆっくり引くことが可能
- 根掛かりが他ルアーに比べて極端に少ない
- 引き抵抗があるので初心者でも分かりやすい
ということからシーバス初心者には非常におすすめのフローティングミノーです。潜行水深に目安があるので初心者でもレンジコントロールが簡単。表層に浮いているアミを捕食しているシーバスを狙うにうってつけのルアーです。
万能ルアー!:シンキングペンシル
- アピール力が絶妙なスラローム系アクション
- 空気抵抗が少ないので飛距離も抜群に出る
- レンジ(水深)コントロールが自在
ということで汎用性が非常に高いシンキングペンシルもアミパターンではおすすめ。着水後にカウントダウンをすることでレンジコントロールが出来るので、日中・夜間問わずシーバスのレンジに合わせて泳がせることが可能です。
アピール力が強い:バイブレーション
一定のレンジを泳がせるのはやや難しいですが、
- テンポよく広範囲を探れる
- シーバスの活性が高いときにはリフト&フォールで釣れやすい
という点から、バイブレーション系のルアーもおすすめです。空気抵抗が極端に少ないので、小さいシルエットで素晴らしい飛距離が出せるのもポイント。アミパターンではブレードと呼ばれるヒラヒラ板のついた『スピンテールジグ』の実績が高いです。
アミパターンのルアーの選び方②:
おすすめの『サイズ』
間違ってはいませんが、別にそこまでサイズにはこだわらなくて良いでしょう。アミは1㎝以下のベイトです。サイズにこだわると飛距離が出なかったりするのでサイズは無視してかまいません。
とはいえ12㎝以上のルアーを使っている釣りプロが少ないということもあります。よって、アミパターンで使うルアーのサイズとしては5㎝~10㎝程度がおすすめです。
アミパターンのルアーの選び方③:
おすすめの『カラー』
特にありません。
おすすめはありませんが、ナイトゲームのアミパターンでは上の画像のような『クリアカラー』が良く使用されているイメージがあります。シーバスがルアーを見上げた時に、クリアカラーだと輪郭がボヤけるため、アミが密集しているような視覚的効果が期待できるそうです。
春のシーバスルアー!
おすすめランキング
それではシーバスルアー、その中でも特にアミパターンで活躍してくれるルアーを紹介していきます。
各種 公式サイトのアイテムページやアイテムリンクを載せています。そちらから使用者のレビューも確認出来たりしますので、合わせてご活用くださいませ!
1位:メジャークラフト
ジグパラ スピン7g
ブランド(公式アイテムページ) | メジャークラフト |
ルアータイプ | スピンテールジグ |
サイズ | ㎜ |
自重 | 7 g |
潜行水深 | ー |
おすすめ度 |
|
- シルエットが小さい&飛距離が出る&アピール力が強い(特にブレード)
- 日中・夜間を問わずに使える汎用性の高さ
- 価格が非常に安い!!!
日中・夜間問わず高い実績を誇るスピンテールジグ『ジグパラスピン』です。ボディもさながら、お尻のブレードがヒラヒラと微振動かつフラッシングすることによってアミパターンのシーバスにも効果的にアピールしてくれます。
2位:ダイワ(DAIWA)
モアザン ガルバ 73S
ブランド(公式アイテムページ) | DAIWA(ダイワ) |
ルアータイプ | シンキングペンシル |
サイズ | 73 ㎜ |
自重 | 12.8 g |
ターゲットレンジ(水深) | 水面直下~20 ㎝ |
おすすめ度 |
|
- 水面直下をゆっくり引けるシンキングペンシル
- 12gで70㎜程度とシンキングペンシルとしては非常にサイズが小さく、飛距離も良い
- 豊富なカラーバリエーション
小粒だけどシッカリ飛び、オートマチックに表層を泳がせられるDAIWAのガルバ。小粒でありながらも自重があるため飛距離が出せます。水面直下を狙えるように細かく設計されているシンキングペンシルで、汎用性が抜群に高いのも魅力的。従来のシンキングペンシルの弱点を克服。アミパターン以外にも、多くのベイトパターンで大活躍するルアーです。
スリムタイプも!
更に細身でスリムも春シーバスにはおすすめです。従来のガルバよりもピッチ数が早く、より小型ベイトに近く設計されているようです。
3位:ダイワ(DAIWA)
モアザン ソラリア 70F
ブランド(公式アイテムページ) | ダイワ(DAIWA) |
ルアータイプ | フローティングミノー |
サイズ | 70/85/100 ㎜ |
自重 | 8.4/11.3/16.4 g |
潜行水深 | 0~50 ㎝ |
おすすめ度 |
|
- 根掛かりの少ないフローティングミノー
表層をゆっくりと巻くことが非常に簡単! - 小粒なフローティングミノーにしては飛距離に優れている
ガルバにはない重心移動システムが搭載されている - サイズバリエーション豊富
ガルバよりも飛距離は落ちますが、足元のスーパーシャローを攻めやすくなったソラリアです(それでもサイズ70で平均飛距離は50m近くありますが…)。体高のあるボディは流れの変化を敏感にキャッチし、アクションバランスを半自動的に崩すことでシーバスの意識を捕食モードへと駆り立てます。超低速~中速の流れが得意で、アミパターンのルアーローテとして持っておきたいおすすめルアーです。
4位:タックルハウス(TackleHouse)
ローリングベイトRB77
ブランド(公式アイテムページ) | タックルハウス(TackleHouse) |
ルアータイプ | バイブレーション(?) |
サイズ | 66/77/89/99 ㎜ |
自重 | 12/15/24/30g |
潜行水深 | - |
おすすめ度 |
|
- 独自のアクション
- サイズバリエーションが豊富
- 20年以上の歴史がある大御所ルアー
ミノーでもジグでもバイブレーションでもない、独自のアクションが特徴のローリングベイトです。リトリーブ時のロッドに伝わる感触はバイブレーションプラグほどの抵抗はなく、泳ぎ自体は「ローリング」主体。ただ巻きでも良いですがストップアンドゴーなどのアクションをつけても面白いでしょう。港湾や、河川エリアのシーバスをメインに、2001年の発売当初から今日まで第一線で活躍する古参ルアー。アミパターンでシーバスが浮き上がっていない状況で使用したいルアーです。
5位:Jackson(ジャクソン)
鉄板バイブ
ブランド(公式アイテムページ) | Jackson(ジャクソン) |
ルアータイプ | バイブレーション |
サイズ | 48/55/63/72㎜ |
自重 | 9/14/20/26g |
潜行水深 | - |
おすすめ度 |
|
- コンパクトなシルエットで風の抵抗が少ない
遠投性能に優れ、小シーバスにもアピール可能 - コスパ最高レベル
根掛かりを恐れずに、ボトム(海底)付近までしっかり攻められる - 汎用性が高い!
日中は手返し良く広範囲を探れる&厳寒期、アミが中層以下を漂っているときにも底付近まで攻められるので便利
他のメタルバイブに比べて安い、という実用的で非常におすすめな鉄板バイブです。数年前よりは若干 根上がった印象がありますが、それでも安いです。根掛かりを恐れずに攻められる、という点から初心者に超おすすめのバイブレーションです。価格だけではなく性能も遠投性、レスポンス、強波動など、メタルバイブに求められる要素が高次元で融合されています。アミパターンでは表層を攻めやすい14g以下が特におすすめです。
6位:バレーヒル(ValleyHill)
邪道 グラバー Hi 68S
ブランド(公式アイテムページ) | バレーヒル(ValleyHill) |
ルアータイプ | シンキングペンシル |
サイズ | 68 ㎜ |
自重 | 11 g |
潜行水深 | 水面直下~60 ㎝ |
おすすめ度 |
|
- 速度を上げるにしたがって軌道がズレる脱軌道系アクション
- 小粒ながら飛距離が出る
ハク等のスモールベイトが機敏に逃げ惑う様を再現できるシンキングペンシルです。また、激流の中でも抜群の安定感で泳ぎきり、小型ミノーの新境地を切り開きます。ファストリトリーブ時は、シャローレンジ攻略が可能で、水面直下からおよそ60cmまでをカバー。小粒ながら11g程度あるので飛距離も出ます。
7位:ダイワ(DAIWA)
モアザン スイッチヒッター
ブランド(公式アイテムページ) | ダイワ(DAIWA) |
ルアータイプ | シンキングペンシル |
サイズ | 65/85/105 ㎜ |
自重 | 13.4/20/21.2g |
潜行水深 | - |
おすすめ度 |
|
- 飛距離が出せる(65Sでも平均飛距離は65mほど)
- サイズバリエーションが豊富
- 風の抵抗を受けにくいシンキングペンシル
- ミノーにはないスラローム系アクション
- コノシロ・落ち鮎・イワシ・イナッコ・ハタハタ等様々なパターンに対応
圧倒的な飛距離が特徴のシンキングペンシルです。リップレスなので向かい風や横風、爆風時にも風の抵抗を受けづらく、遠投がしやすいです。ミノーでは届かない遠くのボイルや潮目も射程範囲内。浮き上がりも早く、大河川、サーフ、干潟、磯、河口等の水面直下やシャローエリアを昼夜問わず攻略してくれます。春シーバスには85サイズがおすすめです。
8位:アムズデザイン(ima)
コモモⅡ 65
ブランド(公式アイテムページ) | アムズデザイン(ima) |
ルアータイプ | フローティングミノー |
サイズ | 65 ㎜ |
自重 | 6 g |
潜行水深 | 水面直下~20 ㎝ |
おすすめ度 |
|
- 小さなシルエットでゆっくりと引ける
- 周りのマイクロベイトから孤立させてアピールさせやすい強波動・ウォブリング・ロールアクション
- カラー・サイズバリエーション豊富!
シルエットが小さいながらもアピール力に長けている『コモモⅡ65』です。公式サイトでも明言されているように、様々なマイクロベイトパターンで抜群に釣れるように設計されています。射程距離内でボイルが起きているときに一投してみたいルアーです。その他にもいくつかサイズはありますが、ベイトのサイズが小さい状況では65㎜がおすすめです。
9位:マングローブスタジオ
マリブ68
ブランド(公式アイテムページ) | マングローブスタジオ |
ルアータイプ | シンキングペンシル |
サイズ | 68 ㎜ |
自重 | 9.2 g |
潜行水深 | 水面直下~20 ㎝ |
おすすめ度 |
|
- 伝説とも称される名作ルアー
- 控えめなS字系スラロームアクション
- 同サイズのルアーに比べて飛距離が出る
- 巻き抵抗があるので初心者でも使いやすいシンキングペンシル
ミノーのようなシンキングペンシルとも称される、2タイプルアーを総括したような名作ルアーです。泳ぐ姿勢も素晴らしく、水平姿勢を保つのでスレたシーバスにも見切られにくいです。なかなか買えませんし、ネットでは高値に吊り上がっていますが、それでも筆者が購入してしまうほどの実力と信頼度。サイズは68の他2タイプありますが、春のベイトパターンには68がおすすめです。
10位:シマノ(SHIMANO)
エクスセンス トライデント 60S
ブランド | シマノ(SHIMANO) |
ルアータイプ | シンキングペンシル |
サイズ | 60 ㎜ |
自重 | 8 g |
潜行水深 | - |
おすすめ度 |
|
- 低比重&高強度の『ボーン素材』仕様
- 小粒なので、マイクロベイト全般に対応
- JETブースト搭載による飛距離!
激浅ポイントにも対応するシンキングペンシルです。アミの他にもバチ(ゴカイ類)、イカ、チアユ、カタクチ、トウゴロウ、ハクやイナッコなど春の小型ベイトパターンにマッチ。スリムな60mmなのに飛距離は平均51m超え。アクションはスローリトリーブからしっかり動くクイック系のワイドロール設定。フォールは水平姿勢で小刻みなフォーリングバイブレーションで喰わせの間を演出します。
11位:MARS(マーズ)
R-32 (ヒルクライム)
ブランド(公式アイテムページ) | MARS(マーズ) |
ルアータイプ | ワーム |
サイズ | 3.2/4インチ |
個数 | 6個 |
潜行水深 | ー |
おすすめ度 |
|
- 転売が横行するほど人気
- 10年以上の歴史があるロングセラーワーム
- プラグで喰わせられないときに使う最終手段
どうにもプラグでは喰わせられないときに使うと案外 一発でリアクションを得られるのがワームです。ナチュラルな微弱ロールとリブから発する水流が微波動を生み出しているらしく、タフコンディションでも実績のあるR32です。ジグヘッドは5g~11g程度がおすすめです(3.2インチの場合)。
アミパターンで活躍!
おすすめルアー:総括
以上、アミパターンのおすすめルアーについてでした。
と聞かれたら、『ジグパラスピン』、いや『DAIWA ガルバ』をおすすめします。初心者でも引き抵抗があって分かりやすいのがジグパラスピンですが、
- オールシーズンで使える汎用性の高さ
- 小粒なのに素晴らしく飛ぶ!
- 表層をゆっくり巻けるスラロームアクション
という点から、多少ルアー経験のある方にはガルバが良いでしょう。リップがあるので水噛みが良く、強風時でも浮き上がることなく一定のレンジ(水深)をキープすることが簡単ということもおすすめポイントです。
今回の記事で、アミパターン攻略に役立つルアーを紹介できていれば幸甚に尽きます。
それでは!
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