1~7話 | 1巻 | 20~25話 | 4巻 |
8~13話 | 2巻 | ||
14~19話 | 3巻 |
以前 天国大魔境については記事を書いた。
今回は、その1巻のレビュー・感想記事。
まだ天国大魔境を読んだことのない人には面白さを損なわない程度に、そして興味をかきたてるように、さらには魅力が十二分に伝わるように記事を書いてく所存。
ネタバレを含む、とあるけど、そこまで詳細なネタバレをするつもりはない。
一言一句 説明しているネタバレサイトもあるが、それは僕の基準ではネタバレというレベルではないのでな。漫画村とさして変わらんだろ。そういったものをご所望の方には申し訳ないがご期待には添えかねるぞ。
天国大魔境 1巻
美しい壁に囲まれた世界で暮らす子供たち。少年・トキオはある日、「外の外に行きたいですか?」というメッセージを受け取る。一方、外では、マルとおねえちゃんがサバイバル生活をしながら、天国を求めて、魔境となった世界を旅している。未来の日本を「あね散歩」。二つの世界を縦横無尽に行き来する、超才・石黒正数最新作、極大スケールでスタート!!
引用:Amazon
それでは、まとめていくよ。
何度も言うように、ネタバレ&画バレを含むので、真っ白な状態で読みたいって方はここでブラウザバックね。最終忠告ぞ!
1話 トキオ
話はある施設から。
天井まで壁で覆われたシェルターのような施設で暮らす子供達。
ロボットが先生の代わりをしていたりと、やや近未来的にも見える。
数学テストを受けたとき、『トキオ』はある設問を見る。
『外の世界に行きたいですか?』
問題の意味が分からず先生に質問してみるも、そのときにはスッと設問は消えてしまっていた。
他の生徒には見えていないようだった。
外の世界。
どうやらトキオ達は施設の外に出たことがないそうだ。
外の世界。
クラスメートのミミヒメから聞いたこともあって、夜 寝付けないトキオは庭園をウロウロしていた。
すると園長先生と側近達に見つかる。
トキオは思ったまま『外の世界』の存在について尋ねてみる。
やや動揺を見せた側近達だったが、園長先生は『あります』と一言。
そして
と繰り返すのだった。
外の世界。
予知的な言動をするクラスメートは『外の世界にはトキオと同じ顔の人がいて、その人がクラスメートを助けに施設にやってくる』という。
はたして…。
最近の石黒作品としては異質の、まったく道筋の見えない不穏な状態で始まった天国大魔境。
2話 マル
2話は『マル』という、施設の外で暮らす少年の話から。いや分かる。『は?』って言いたいんだろ。大丈夫、僕もそうだった。が、無理やりにでも納得して読み進めてくれ。『トキオ』と似た、というかほぼ同じ顔の少年が『マル』なのだ。
施設の中とは打って変わって、退廃的な都市で暮らすマル。建物はガラスが割れ、野猿などが暮らすようになった街。標識を見るに東京と思われる。自然災害か戦争か何一つ語られていないが、どうやら日本社会は経済的にも地理的にも崩壊したといってもいい様相。
そんな荒廃した東京でマルは『キルコ』という女性と一緒に行動していた。
こちらが『キルコ』。どこかのサイトで作者 石黒正数が『ド好みの女』と言っていた外見のキルコ。
見渡せど荒れ果てている東京。そんな不毛な地で2人はどう暮らしているかというと…
住居に侵入して食料を漁ったりしてた。
施設はロボットなどが面倒を見てくれて、食事まで提供してくれるというのに『外の世界』というのはすっかり荒廃してしまっている様子。
当然 風呂なんてない。
トイレも基本的には外で、トイレットペーパーは貴重品のような扱いを受けている。
『少女終末旅行』のような、2人が荒れ果てた都市を探索するようなホンワカ探検記かと思いきや…
盗賊A、B、Cが現れた!
おもむろに銃を取り出すキルコ。
どうなるマル&キルコ…!的な第2話だった。
3話 キルコ
そんなこんなでマルとキルコは盗賊達のアジトに向かうことに。
2人の目的はというと…
『天国』。そう呼ばれる場所について聞きたいようだ。
キルコはマルのボディーガードとして同行している。
そしてマルは『天国』と呼ばれる場所に行くことが旅の目的。
話は変わって『施設』の中。
『外の世界』について興味が湧いたトキオ。人に聞いたりしてみると、そもそも施設自体が分からないことだらけなことを発見した。
しかし、『外の世界』だけではなく、最近、施設内でもトキオの知らないことを度々 目撃するようになっており…
4話 ヒルコ① & 5話 ヒルコ②
外の世界のマルとキルコ。
目的地『天国』に向けて歩くもキルコの体力は限界を迎えているようだった。
そんなとき、なんと営業している旅館を発見!
『天国だーッ!』と温泉で叫ぶマル。
あんなにも退廃的であった東京では考えられないような設備の充実っぷりを誇る旅館に感動していた。
しかし、
どうやら夜間、旅館の周りには『ヒルコ(人食い)』と呼ばれる怪物が出歩くらしい。
そして夜。
異変を感じたキルコが起きると窓から得体のしれない何かがこちらを凝視しており…
という4話+5話だった。
石黒正数のバトルシーンなんて未知数なところがあったが、思いのほか しっかりと緊迫感のある戦闘が描かれていた。
6話 タカ
話は『施設』の中から。
人並外れた運動神経を持つタカ。
そんな彼が面白いことを思い付いたようで…
すまん、この話はどうまとめていいのか分からん。
敢えて言うなら施設の中で暮らす少年達の、人間離れした能力について知ることができた6話だった。
7話 トマト天国
3話で盗賊たちから『トマト天国』と呼ばれる場所があることを聞き出したマルとキルコ。
そんな『トマト天国』に向けて旅をしていた。
しばらくすると、
どうやら、それらしき集落が見えてきた。
住民の話を聞くと、ここが『トマト天国』と呼ばれる場所で間違いないっぽい。
昼は畑を耕し、夜は大麻を吸って愉快に暮たしているように見えるトマト天国。
しかし、あることが引っかかる。それが
ということだった。
マルは典型的な災害孤児、という人らしく、どこから来たのか定かではない。
が、目的ははっきりしているようで『同じ顔をした人を見つけて、薬の入った注射を打つ』ということを保護者としてマルをキルコに預けた『ミクラさん』という女性に言われていたそうだ。
ようやくトマト天国にはたどり着いた2人だが、ここは目的地ではなかったようだ。
そう落胆しかけたとき、あるモノが目に飛び込んできた。
ミクラさんがキルコに渡した光線銃の紋章と、トマト天国にあった段ボールに烙印されていた紋章が同じ…
果たして、それの意味することは…
天国大魔境 1巻 感想と考察
というわけで、天国大魔境の1巻について各話の展開を大雑把にネタバレしすぎない程度にまとめた。書き始めてすぐ『あれ、思うように筆が進まないぞ…』と感じたのは、天国大魔境の1巻が
- 先が全く見えない
- 『施設の中』と『外の世界』が交互に描かれている
- 謎の種をひたすら植えてる展開
ということだったからだと思う。
正直なところ、面白さは感じるものの、もし石黒正数が著者でなかったら1巻だけお試しで買うことはなかったと思う。ミステリ好きな作者の描くSFということで、結構 複雑に思えた。結構 好みの分かれる作風だと思う。Amazonのレビューも結構辛辣なコメント書かれてたしな。
が、先述したように面白かったのだ。僕は2巻まとめて読んだが、2巻の途中まで読んで『おぉ…?』と謎がはっきりした感じがあってハマった。砂山作ってトンネル開通させるとき、両手の先が触れ合ったときのような、かすかだけで気持ちの良い読み心地があった。
石黒正数の作品が好きな人は買わない方が良いと思う。
というのは著者の代表作『それ町』、「木曜日のフルット」などの日常的モノとは180度違う作風だからだ。
天国大魔境はミステリ好き、というかなんというか王道っぽいんだけど少し捻ったような、ハンターハンターとか好きな読者にはおススメできるだろう。
まだ天国大魔境を読んでいないって方はネタバレサイトなんかで読んだ気にならないで、是非 天国大魔境が全巻配信されてるU-NEXTでページの隅々まで見渡せる最高の状態でじっくり読んでみよう。何気ない1コマ、やり取りが重要な伏線になる石黒正数の漫画だからな。
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