関東の船釣りで最も難しい
釣りの一つとも言われる湾フグです。
竿の感度(スペック)によって釣果がガラリと変わることも多い繊細な釣りでもあり、現在、様々なメーカーから専用竿などもラインナップされています。
ど、どう選べばいいのか分からないんだけど…?
という方も多いでしょう。
そこで今回は、
- そもそも湾フグに適した竿って?
- 湾フグロッドの選び方
- おすすめロッド紹介
の順に解説していきます。
もくじ
- 完全ガイド 湾フグに適したロッドについて
- 初心者でも安心! 湾フグ竿の選び方
- 湾フグに適したロッド
おすすめランキング
- 1位:アブガルシア 黒船 wanfugu (ワンフグ)
- 2位:シマノ(SHIMANO) ベイゲーム フグ(ワンフグ 180)
- 3位:ダイワ(DAIWA) 湾フグX (180・R)
- 4位:ダイワ(DAIWA) メタリア 湾フグ(175)
- 5位:ダイワ(DAIWA) アナリスター 湾フグ(195)
- 6位:アルファタックル(Alpha Tackle) 海人 湾フグ(165S)
- 7位:アルファタックル(Alpha Tackle) 湾フグFT(170M)
- 8位:宇崎日新 極技 湾フグ メタルソリッド
- 9位:ゴクスペ(Gokuspe) Gokuevolution FUGU Stick (フグスティック) 湾フグ170
- 10位:ダイワ(DAIWA) 極鋭 湾フグ(178)
- 11位:ダイワ(DAIWA) 極鋭 コンセプト ゲーム(MC 180AGS)
- 12位:OGK(オージーケー) 湾内ふぐ (WF150)
- 総括:湾フグ用ロッドの 選び方&おすすめランキング
完全ガイド
湾フグに適したロッドについて
まずはフグの船釣りで使われるロッドがどんなものなのか、簡単に紹介しておきます。
湾フグの
理想的なロッドの特徴とは?
そもそもどんなロッドがフグで使われてるの?
という方もいらっしゃると思います。
大まかに言うと、
- 1.8m前後の長さ
- 8:2もしくは7:3調子
- 15号以下の錘が快適に使える硬さ
のロッドが湾フグには適していると言えるでしょう。詳しくは後述させていただきます。
湾フグの
代用ロッドについて
お金がないから、手持ちのロッドで代用したいんだけど…
という方もいらっしゃると思います。
結論から言うと、先述したような性質を持つロッドなら問題なく湾フグでも代用できます。フグは青物のように強烈な引きでもないので、結構 色々な船ロッドとも代用できます。特に有名なのがカワハギ釣りの竿でしょう。
ルアー竿でも代用できる?
ぶっちゃけ可能です。
湾フグでは先述した通り、15号程度と船釣りにしては軽いオモリが使われます。そのため、MからMHクラスのルアーロッドであってもまぁ、使えないことは決してないでしょう。
しかし、ロッドの長さや調子によってはルアー竿ではまったく湾フグに役立たないこともあります。快適に楽しめて、確実に釣果を伸ばしたいのであれば、やはり専用ロッドがおすすめです。船用カワハギ・キスロッドを代用するのとルアーロッドを代用するのはワケが違いますよ(経験者は語る)。
初心者でも安心!
湾フグ竿の選び方
それでは簡単に、湾フグに使われるロッドの仕様について紹介していきます。
湾フグ
竿の『長さ』について
一般的に、
1.8メートル前後が最適
とされています。
2.7mとかのじゃダメなの?
湾フグの基本は手持ちです。また、長くても取り回しが面倒だったり感度を損なうだけなので、専門に狙う方の竿は1.8m以下という短さに至るそうです。単純に短い方は操作性が良く、アタリが伝わりやすいというメリットがあります。湾フグを専門に楽しむのであれば1.8m以下の竿を選んでみてくださいませ。
湾フグ
竿の『硬さ』について
正解はありませんが、
何号のオモリを使うか?
によって決めると良いでしょう。
一般的には15号前後のオモリが使用されるので、
錘負荷(号):5~15
というような感じで表記されているロッドを選ぶと失敗が少ないです。間違っても60号以上をメインで扱うような硬い竿は使わないように。アタリのアの字も感じられませんよ。
湾フグ
竿の『軽さ』について
疲労感に直結する
のがロッドの自重、軽さです。一般的に軽量なロッドは長時間の釣りでも疲れにくい利点があります。また、湾フグ釣りでは軽さが感度に直結することも多いです。
シマノやダイワなどの一部メーカーでは、軽量さを目指すうえでロッドの素材や仕様に工夫を凝らしています。釣りの快適さや効率を向上させるためにも是非、軽さについても意識して選んでみるとよいでしょう。
湾フグ
竿の『調子』について
- 先調子の8:2
- オールマイティな7:3
といった具合で、8:2もしくは7:3の調子がフグではオススメです。人によっては9:1という超先調子を選ばれる方もいらっしゃいますが、各メーカーの湾フグ竿といえば、上記の2タイプがメインです。
調子って何?
どういう見方なの?
竿の調子は一般的に比率で表記され、7:3であれば竿の先3割が曲がりやすい特性を持ちます。湾フグ用ロッドの調子は、釣りのスタイルや好みによって選ぶべき要素です。
操作性重視の8:2
8:2調子の竿は錘を海底につけたり小突いたりして、根魚などを誘い出すのに向いている設計になっています。ダイワでは湾フグでも7:3のロッドが多かったのですが、他メーカーは8:2が圧倒的に多かったです。
オールマイティに色々できる7:3
7:3調子は操作性を重視する方に人気であり、疲労感が少ないことから手持ちで楽しむライトゲームなどで多く使われています。
どちらの調子を選ぶかは、釣りの好みや状況により異なります。どちらが正解ということはないので、読者のあなたの好みやスタイルに合わせて、最適な調子の湾フグ用ロッドを選ぶことが重要です。
湾フグ
竿の『おすすめブランド』について
釣り初心者の方は、
- シマノ(SHIMANO)
- ダイワ(DAIWA)
のブランドが出しているロッドがおすすめです。
そのほかにもアルファタックルやプロックス、アブガルシアなどの釣り具メーカーもコスパが高いですが、やはり釣り具ブランドの安心感と信頼度は突出して高く、満足度も違います。迷われたら是非、検討してみてください。
湾フグに適したロッド
おすすめランキング
それでは湾フグ竿について、おすすめアイテムを紹介していきます。
なお各種、さまざまなスペックがあります。
それぞれリンクを辿ると公式アイテムページ、サイズ選択、使っている人のインプレ(レビュー)が確認できるようになっているのでお試しくださいませ。
1位:アブガルシア
黒船 wanfugu (ワンフグ)
公式アイテムページ | アブガルシア (Abu Garcia) |
全長(フィート) | 180㎝ |
継数/仕舞寸法 | 2/93 ㎝ |
標準自重 | 110 g |
調子 | 8:2 調子 |
オモリ負荷(号) | 5-15 |
おすすめ度 |
4.89
|
- リーズナブルな価格ながら、軽量化を徹底追及
- 掛かり易さとバレにくさを両立したライトフグロッド
コスパ最強格となるアブガルシアの船竿「黒船」シリーズのフグモデルです。リーズナブルな価格ながら、軽量化、感度・操作性の最適バランスを徹底追及。浅場から深場まで、定番の釣り方から最新のメソッドまでを網羅出来る専用ロッドです。モデルについては2タイプあります。今回は湾フグ特化モデル(WANFUGU)を選択しましたが、カットウフグなどで25号程度のオモリを使うのであればカットウモデルが最適です。
2位:シマノ(SHIMANO)
ベイゲーム フグ(ワンフグ 180)
公式アイテムページ | シマノ(SHIMANO) |
全長(フィート) | 180 ㎝ |
継数/仕舞寸法 | 2/94.5 ㎝ |
標準自重 | 100 g |
調子 | 先調子 |
オモリ負荷(号) | 5-15 |
おすすめ度 |
4.88
|
- コスパ最高格
- 繊細なグラスソリッド採用
- 適度な硬さと感度を備え、喰い込みが良く、小さなアタリも弾きにくい
エサ取り名人であるフグの触れるような微細なアタリを取りやすくするために、非常に柔軟なグラスソリッド穂先を採用。調子特性上、非常に柔軟な穂先仕様のため、仕掛けの巻き込みや糸ガラミ、魚の抜き上げには注意が必要ですが、巻き込みトラブル等で穂先を破損した場合も穂先ソリッド部のみ交換可能になっています。
3位:ダイワ(DAIWA)
湾フグX (180・R)
公式アイテムページ | ダイワ(DAIWA) |
全長(フィート) | 190㎝ |
継数/仕舞寸法 | 3/94 ㎝ |
標準自重 | 95 g |
調子 | 7:3調子 |
オモリ負荷(号) | 5-15 |
おすすめ度 |
4.87
|
- 軽い錘を使って小さなアタリをだすため繊細な穂先
- コストパフォーマンスに優れたライト湾フグ専用モデル
- 食い込みとコントロール性能を両立する専用7:3調子の追求
最適な調子を追求した湾フグ専用モデルとなるライトフグXです。東京湾では冷凍のアルゼンチンアカエビやアマエビを使って軽い10号錘のカットウ仕掛けで小さなアタリをとって合わせる釣り方をしています。底がとれ、オマツリがしなければ6号、8号とより軽い錘でより繊細な釣りも可能。人によってはよりアタリを取り易くするため穂先のソリッドを紙やすり等で削る方もいるそうです(当然 自己責任!)。
4位:ダイワ(DAIWA)
メタリア 湾フグ(175)
公式アイテムページ | ダイワ(DAIWA) |
全長(フィート) | 175㎝ |
継数/仕舞寸法 | 2/91 ㎝ |
標準自重 | 77 g |
調子 | 8:2調子 |
オモリ負荷(号) | 5-15 |
おすすめ度 |
4.83
|
- 軽さと剛性の両立により感度に優れたエアセンサーリールシート
- カラーは繊細なアタリが見やすいオレンジカラー
- メタルトップに加えて穂先部には『AGS(エアガイドシステム)』を搭載
メタルトップならではの繊細な穂先となっており、わずかなモタレも捉えられるメタリア湾フグです。食い込みと目感度に優れたしなやかな穂先は小さなエサ取りのアタリも捉え、フグに違和感無く食わせることが可能になります。オールラウンダーのフグロッドとしては175がおすすめなのですが、潮がきかず居食いしている状況ならS-175が良いでしょう。
5位:ダイワ(DAIWA)
アナリスター 湾フグ(195)
公式アイテムページ | ダイワ(DAIWA) |
全長(フィート) | 195㎝ |
継数/仕舞寸法 | 3/92 ㎝ |
標準自重 | 91 g |
調子 | 8:2調子 |
オモリ負荷(号) | 6-10 |
おすすめ度 |
4.80
|
- 「湾フグ名人」でもある林良一のお墨付き
- 軽くて操作性が高く、誘いやアワセがしやすい調子
- 微細なアタリも目感度アタリとして伝えてくれる柔軟なティップ
アタリからアワセまでのタイムラグほとんど感じられない湾フグ専用ロッドです。ただ繊細なだけではなく、大型アカメフグの暴力的とも言える引きにも硬さと粘りを兼ね備えているベリーからバット部で無理なく海面まで浮かせることができ、その硬い皮にカットウを楽々と貫通させるパワーも持ち合わせています。
6位:アルファタックル(Alpha Tackle)
海人 湾フグ(165S)
公式アイテムページ | アルファタックル(Alpha Tackle) |
全長(フィート) | 210 ㎝ |
継数/仕舞寸法 | 2/108.5 ㎝ |
標準自重 | 136 g |
調子 | 7:3 |
オモリ負荷(号) | 30-80 |
おすすめ度 |
4.78
|
- 湾フグ専用モデル
- 抜群の目感度
2022年発売、クラス最高レベルの目感度を発揮する極軟調穂先モデルとなる湾フグ専用ロッドです。ごく微かな穂先の変化でしか現れない湾フグのアタリ。その変化を確実に表現するためにHFGS(ハイフレックス・グラスソリッド)穂先を極軟調に仕上げ、抜群の目感度を実現。165cmというやや短めなロッドレングスは操作性だけでなく目感度アップの面でも有効に働く。
7位:アルファタックル(Alpha Tackle)
湾フグFT(170M)
公式アイテムページ | アルファタックル(Alpha Tackle) |
全長(フィート) | 170 ㎝ |
継数/仕舞寸法 | 2/89 ㎝ |
標準自重 | 110 g |
調子 | 8:2 |
オモリ負荷(号) | 8-15 |
おすすめ度 |
4.78
|
- 汎用船竿
- 自重が軽い
誘いと掛け重視の8:2先調子であり湾フグに最適なロッドです。エビ餌と10号程度の小型カットウによる通称 “湾フグ “専用ロッド。誘いやすさと感度をあわせ持ち、キャストもしやすい軽快な1.7m仕様です。
8位:宇崎日新
極技 湾フグ メタルソリッド
公式アイテムページ | 宇崎日新 |
全長(フィート) | 175 ㎝ |
継数/仕舞寸法 | 2/91 ㎝ |
標準自重 | 80 g |
調子 | 7:3 |
オモリ負荷(号) | 5-15 |
おすすめ度 |
4.78
|
- メタルティップ
- 視認性の良いカラー穂先(ピンク)
- 滑りにくく握り易いEVA仕様
繊細なアタリを敏感なメタルソリッドの極技 湾フグ。穂先部にメタル素材[金属]を使用し、目感度ではもちろん手感度にも優れた仕様でありながら、バットは強靭な肉厚設計。大型アカメにも負けないパワーも持ち合わせた一です。
9位:ゴクスペ(Gokuspe)
Gokuevolution FUGU Stick (フグスティック) 湾フグ170
公式アイテムページ | ゴクスペ(Gokuspe) |
全長(フィート) | 170.5 ㎝ |
継数/仕舞寸法 | 2/88 ㎝ |
標準自重 | 90 g |
調子 | 8:2 調子 |
オモリ負荷(号) | 5-20 |
おすすめ度 |
4.80
|
- 湾フグ専用ロッド
フグ独特の繊細なアタリをしっかりと見極めて掛け合わせることに特化したゴクスペの湾フグ専用竿です。安定性と柔軟性を重視。風やウネリの影響がある中で穂先を注視し、微妙な変化を察知してヒットの持ち込めます。状況によっては繊細に誘わなければ食わせきれない場面も少なくない中で、高い操作性を誇るこの竿ならテクニカルな釣りを展開することが可能になり、中級者以上の方にもご満足いただける1本となっています。
10位:ダイワ(DAIWA)
極鋭 湾フグ(178)
公式アイテムページ | ダイワ(DAIWA) |
全長(フィート) | 178㎝ |
継数/仕舞寸法 | 2/143 ㎝ |
標準自重 | 68 g |
調子 | 8:2調子 |
オモリ負荷(号) | 5-15 |
おすすめ度 |
4.71
|
- 自重がとっても軽い
- 軽量・高感度を実現する『AGS』
- 感性領域設計システム ESS 採用
- 微細なアタリを大きく表現するため超柔軟
- 大型のフグのコントロールを容易にするバットパワーを生み出すX45
タックルが軽量なほどアタリがハッキリと出る湾フグなので、とことん軽量になっている湾フグ専用ロッドです。柔軟ながらもSMT+AGSならではの手感度も実現。誘い下げ時、カットウが最初に着底する挙動が分かる繊細さを持たせ、張りのある穂持ちによってシャープなフッキング性能を追求。大型のフグのコントロールを容易にするバットパワーも◎。
11位:ダイワ(DAIWA)
極鋭 コンセプト ゲーム(MC 180AGS)
公式アイテムページ | ダイワ(DAIWA) |
全長(フィート) | 180 ㎝ |
継数/仕舞寸法 | 2/109 ㎝ |
標準自重 | 75 g |
オモリ負荷(号) | 5-40 |
おすすめ度 |
4.71
|
- デザインの高級感
- 自重が圧倒的に軽い
- ダイワのハイエンドロッド
ダイワの高級汎用ライトロッドが極鋭のコンセプトゲームです。ライプとしてはL(ライト)、P(パワー)、MC(マイクロセンシティブ)、F(極先調子)があり、方向性を明確化。湾フグには目感度と食い込みに特化したMCモデルが最適でしょう。
12位:OGK(オージーケー)
湾内ふぐ (WF150)
公式アイテムページ | OGK(大阪漁具) |
全長(フィート) | 150 ㎝ |
継数/仕舞寸法 | 2/79 ㎝ |
標準自重 | 99 g |
調子 | 9:1 調子 |
オモリ負荷(号) | 15-40 |
おすすめ度 |
3.69
|
- 価格が安い
- 鋭く掛ける極先9:1調子
- 粘りあるグラスソリッドティップ
近海専用のふぐ専用ロッドがOGKの湾内ふぐ。
とにかく価格を抑えたい方におすすめかもしれません。個人的にはおすすめしません。
総括:湾フグ用ロッドの
選び方&おすすめランキング
以上、湾フグに最適な、おすすめロッドについてでした。
と聞かれたら、『アブガルシア 黒船(湾フグ)』を推します。
- 湾フグ専用設計
- アタリが感じやすい先調子
- お手頃な価格&抜群の実釣性能
という点でおすすめ度が高いです。数え切れない対象魚が存在する船釣りにおいて、より良い釣果を出すにはやはり専用竿の威力は大きいです。価格としてもお手頃なので、迷われたら是非、検討してみてくださいませ。
今回の記事で、皆様の湾フグを快適に楽しませてくれるロッドを紹介できていれば幸甚に尽きます。
それでは!
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