立春を迎えた日本だけど、皆さんいかがお過ごしでしょうか。まったく春じゃないよね。
私はいよいよ日本を離れる日が目前に迫っているにもかかわらず、図書館でダラダラと『この先 こんな知識が役立つのだろうか、、』というような本でも手当たり次第に読み漁っている。当然、荷造りなんてしていない。流石にチケットは取った。
この日本語で溢れた夢のような環境ともしばらくおさらば、となるとかなり悲しいが仕方ない。悲しみが多いほど幸せが一層 倖せに感じるものである。それにしても、読みたいものを何の苦労もなく読めるのは素晴らしいコトだ。もっと読みたいのに時間が足りない。
今回も『サルでも分かる音楽理論』を読んでいたら、良い時間になったので釣りに行ってきた。
今回は茨城県は最南端、利根川河口の目の前に位置する波崎新港・波崎漁港で釣り。
ところで皆さん。忘れられない釣りの思い出、的なものはありますか。とんでもなく大きな魚を釣ったり、希少な魚を釣ったり、素晴らしい景色のところで釣りをしたり。。長く釣りをしている人ならいくつもあることでしょう。
今回の波崎漁港での釣りは、私にとって『思い出の釣り』の1つになった。
それではまとめていく。
2020年 冬 波崎新港・波崎漁港
寒い寒いといいながらも、この冬は波崎漁港に何度も行った。
波崎漁港での実釣レポートは何度か書いたので、よろしければ目を通してみてくださいませ。
波崎新港・波崎漁港
実釣レポート
宇野君からもらったコマセが香ばしい匂いをさせてきたので、まずはそれを消費するべくサビキ釣り。
仕掛けを作っているうちにどんどん風が強くなっていった。これぞ2月。毎度のことながら寒すぎる。
なんとかサビキ仕掛けが完成したので、投げる。
全然 釣れねぇ、、
浮きがうんともすんとも言わないので、『そろそろ上げるか』と思ってサビキを回収すると
なんか小さい魚が付いていた。多分、カタクチイワシだと思うんだけど、釣り人の皆さんどうですか。
もうサビキなんてやめようと思っていたものの、この一匹でやる気を取り戻した。再度、サビキカゴにコマセを入れて、チョイ投げ。
また、浮きが全く動かない。
しばらく時間をおいて回収する。
今度は何も釣れていない。。
というのを何回も繰り返す。
たまに
訳の分からない小さい魚が釣れたが、釣れてるか釣れていないか分からないような釣りに飽きてきた。
サビキを片付けてルアー釣りをすることに。今日は、もう2本 竿を持ってきていたのだった。
最初の一匹を釣るまでに結構な時間がかかったが、、、
そこは流石の私。魚を無事、かけることに成功。
今回は、パワーシャッドをストップ&ゴーをさせたのが功を奏した。
冬だからか、あまり魚の活性を感じずに、ただただ重さを感じる。。
ようやくバシャバシャと魚が水面に浮かんできたのでエイヤっと抜き上げ
パワーシャッド(4インチ)を丸のみ!
茶色くて平べったいこの魚は
ヒラメだった。寒ビラメらしく、体が分厚い。
結構なサイズに見えるコイツは、、、
45㎝のアベレージヒラメだった。
なんか違和感を感じてワームのパワーシャッドを確認したところ、上下 逆に付けていたことが判明(キラキラしたほうを下にするのが正しい付け方)。
パワーシャッドすごい。上下逆でも投げてれば釣れるっぽい。
そして、事件は起きた
夜になり、流石に4インチのパワーシャッドではアタリが遠のいてしまったので、Sサイズのグラスミノーを使いはじめてみた。
しばらくして、
イシモチ。冬でも釣れるんだなぁ、と思ったが、この1匹だけだった。はぐれイシモチだった模様。
もう一本の竿を出さないのも勿体ない気がしたので適当に電気ウキをつけ、パワーイソメをぶら下げて放置しておいた。
これが完全に間違いだった。
流石に冬なのでテンポよくは釣れない。しかしメバルや小さいカサゴが釣れてくれるので楽しんでいた。すると、私から10メートルくらい離れていた電気ウキ竿のところから
カタカタ、、カシャンッ!
という音が聞こえてきた。
まさか!、と思って竿のところに小走りで向かうものの、もうそこには竿はなかった・・・
竿は別に、この際 良かった(まぁ、良くないが、、)。スペックはいいものの、値段は破格に安かったからだ(4500円)。この竿ね。
問題はリールだ。
リールは私が最高のデザインだと思っている、ヴァンキッシュだったからだ。Shimanoのリールの中でも随一の格調高いモデルだと思っているヴァンキッシュ。金とか黒でギラギラさせずに、あれほど優雅なデザインはヴァンキッシュ以外にないと思っている。それに値段も、とんでもなく高いのだ。買った当時で45000円はした。竿の10倍程度の値段だ。シマノのリールの中でもNo.2に高いモデルなのである。ステラはよく話題になって、結構 色んな人が持っているけど、ヴァンキッシュを持っている人とはこれまで会ったことがないのも、私がヴァンキッシュを好きなポイントだった。
もう一度言っておこう!
そんなヴァンキッシュが海の中に消えてしまったのある!
これは、もう悲しみに暮れるしかなかった。
『電気ウキなので、どこかに光っているはずだ。』
そうすれば、どうにかルアーのフックに糸をかけて、たぐり寄せようとも考えたが、海は真っ暗であった。
『デカい魚が、既に岸まで持っていってしまったのか。。。』
『まぁ、魚に竿ごとひったくられたのなら釣り人として言い訳にもなるか、、、』
と、なんとか自分を納得させようと努力するが、まったく効果がなかった。流石に値段が値段であるし、そもそも私の不注意だったからして。。
電気ウキは相変わらず、浮いてこない。
考えていても仕方ない。ルアー釣りを再開するも、まったく身が入らずに魚もまったく釣れない。
もう帰ろうかな、、
と、落胆しつつ、最後に一投して、クルクルリールを巻きつつも、周囲を見渡してみると
岸から数メートルのところが、若干 ポワ~っと赤みがかっているのに気が付いた。
そして、すぐにそれが電気ウキの光だと気が付いた。
すぐに、グラスミノーを回収して、フックが三つ付いているメタルジグを飛ばして、赤みがかっているところ周辺にキャスト。底まで落として、あとは凄い勢いで引いてくる。
それを何度か繰り返した。ついに糸をキャッチ!!!
それを手繰り寄せてくると、魚の引きを感じたが、一旦 そっちは無視。逆側の意図をたぐり寄せると水面からジー、っというドラグが鳴る音が聞こえた。戦場から帰ってきた息子を見たときの母親の心境がごとく、安堵して膝から崩れ落ち、あわや泣きそうになった。
これまで出番のなかったタモアミですくい、ついにリール(竿も)が手元に戻ってきた。
感動したと同時に、『一体 なんの魚がこんなことしやがったんだ。許せん。』と、自分の不注意は棚に上げて怒りが湧いてきた。
塗れ濡れになった竿を調整して、リールを怒りの形相で巻く。
ようやく、上がってきたの35㎝くらいのシーバスだった。
普通は逃がしてあげるサイズだったが、ここまで魚にしてやられることはなかったので持って帰ることに決めた。いつもより丁寧に、骨まで出汁をとって食べることにした。
リールが海水に水没してしまったので、急いで対処せねば、と思い、納竿。
まぁ、今回はリールと竿が帰ってきただけでも十分なくらい嬉しい釣行だった。
まとめ
というわけで、はじめて竿を水没させた波崎漁港の実釣レポートでした。
諸君らも注意してほしい。
電気ウキの竿を出すときは、逐一 電気ウキがどうなっているか確認しなきゃダメらしいわ。私のように、ラインを張った状態で放置なんてもってのほかだよ。せめてドラグをゆるゆるにしようね。
波崎漁港の実釣レポートそしては、サビキで子魚が釣れたが、ルアーは流石にもう厳しいっぽい。小さいメバル、アベレージサイズのシーバスならどうにかなるかもしれないけど、ヒラメやアイナメはもう厳しいっぽい。
人が行かない分、釣れるかもしれないけど。オレはもう、やめておくよ。
ということで2020年 波崎漁港の実釣レポートでした。
これからも釣りに行くという奇特な釣り人は、寒さ対策はしっかりとしていくように。