
1 ~ 9話 | 1巻 | 61 ~ 68話 | 7巻 |
10 ~ 18話 | 2巻 | 69 ~ 76話 | 8巻 |
19 ~ 30話 | 3巻 | 77 ~ 83話 | 9巻 |
31 ~ 41話 | 4巻 | 84 ~ 90話 | 10巻 |
42 ~ 52話 | 5巻 | 91 ~ 97話 | 11巻 |
53 ~ 60話 | 6巻 | 98 ~ 105話 | 12巻 |
ネタバレ・画バレを含むから、まだHelck 最終巻を読んでいない人は有無を言わずにブラウザバックしようね!!!!!
ネタバレ・画バレを含むから、まだHelck 最終巻を読んでいない人は有無を言わずにブラウザバックしようね!!!!!
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もうすでに記事を書き終えて、この冒頭部分をまとめているが、そこまでネタバレはないように気を付けたけど、やっぱりちょい画像を使ったりしているので感の良い人ならどんな感じで終わったのかを推測できちゃうと思う。ので、何度も言うように、まだHelck 最終巻を読んでない人はブラウザバックだ。なんならオレの12巻を読ませてやるから家に来い。
それでは12巻、傑作・殿堂入りファンタジーとして名高いHelckの最終巻、さわりだけちょろっと紹介していくぞ。
Helck 12巻(最終巻) あらすじ
【ネタ・画バレ含む】
この冒険を忘れない。
“人間の王”との闘いに勝利したヘルクたち。
しかし、術士・ミカロスが翼の兵士の命を代償に、究極の召喚術を発動してしまう!敵の猛攻にヴァミリオたちが力尽きそうなその時、皆を守るためヘルクが力を解放し――!?
ヘルクとヴァミリオの旅が終わり、ふたりの想いが伝わる…感動の最終巻!!
引用:Amazon
ヘルクの暴走とアンちゃんの絶望・葛藤

ミカロスの最終手段、『禁呪』によって戦況は一変。
圧倒的窮地に立たされてしまった帝国軍と、最前線で戦うアンちゃん&ヘルク。これしか手段がない、と思ったのかヘルクはアウギス戦で観られたような黒い力、“新世界の力”を使い始めてしまった。

まだ自我はあるものの時間の問題。どんなに強い精神力をも蝕む力と知っているアンちゃんは止めるように命令するが、、

これ以外に手はない様子。

孤軍奮闘どころか個人で四天王クラスの敵を何体も相手にするヘルク。最初は半身ほどであった黒変が徐々に全身を覆い始める。
これにアンちゃん。

既に魔力は枯渇してしまっていたが、寿命を削ってでもヘルクが力に頼ることを阻止しようと尽力。戦いの決着よりも、ヘルク自身の未来を考えて、自分一人で敵の殲滅を決意。

奮闘空しく、無限に湧き続ける覚醒戦士。
悟ったような表情のヘルク、奮闘するアンちゃんに近づき、あるものを手渡す。

折れた刀身、勇者殺し。

…………

必死に言葉を遮ろうとするアンちゃんにヘルクはあることを告げて、再び戦場に向かってしまった。

ヘルクの意思は固かったが、それでもアンちゃんは諦めない。ヘルクの頼みなんで聞いてやるもんかと再び魔力を使って敵と戦おうとするものの

体力、魔力の限界。
地に伏せてしまい、一歩も動けなくなってしまった。

どんどん暴走するヘルク。

もはや誰一人、アンちゃんの言葉ですら届かない様子。

………

いままで一度たりとも弱弱しい言葉、表情を見せなかったアンちゃん。ついに何の解決にもならない、自身の思いを振り絞るように、必死でヘルクに呼びかけるが状況は絶望的。もうね、読んでるこっちが辛すぎた。

そんな中、現れたのが………
もうあらすじをまとめるのは無理だ!
無理!
切実に無理だ!
これ以上 何を書こうとも読者にとってはとんでもないネタバレ、というか悪質なネタバラシになってしまうだろうので、これ以上のネタバレは控えさせていただく。そんでもって個人的感想に入らせていただく。
まず述べたいのは、Helckは最終巻によって確実に名作・殿堂入りファンタジーの1つに名を残したということ。僕は感情的な人間なので、読み終えてから勢いで『これは超名作!読まないとか人生丸ごと損してるぞ!』的な感想を述べることも多々あるのだが、Helckに関してはそんな勢いを100%殺しても、間違いなく“超名作”の部類にはいるファンタジー漫画になったことは確か。
だってな、そもそも連載終了してから3年間も経っているし、個人的には既に数十回はHelckを読み返しているのにパラっと読んだら続きが気になって最終巻まで読むし、読んだら読んだで感想を誰かと分かち合いたくってTwitterで『Helck』って検索してるんだぞわしゃ。僕が第一志望に落っこちたのはHelckという漫画に出会ったことも少なからず影響してるとすら思うほどだ。やる気と勇気は存分に貰えたけど、それ以上に現実世界の時間を奪っていったよ連載時のHelckは。それくらい僕自身の人生に大きく影響力をもたらした作品だよHelck。
連載終了して久しい2020年の9月でも、僕のようなHelck愛で一杯な読者がいることは作者七尾ナナキの最新作『異剣伝説ヴェルンディオ』のコメント欄でも明らかだ。

イイね順の上位10コメントの内6コメントがHelck関係とか…。気持ちは非常に分かる。僕も七尾ナナキの新作って見たときは心がダンスっちまっていたし、即刻記事書いた。徹夜で上手く働かない頭と興奮で打ち間違える指が相まってブログ開始以来の誤字脱字の嵐となったけど、それでも嬉しすぎて嬉しすぎて……
それほどまでに大衆を強く魅了したのは、やっぱりHelckが読んでいて心が晴れたり、健やかに笑える素晴らしい漫画だったからだと思う。作者特有の間と楽観的キャラによって繰り出されるギャグ、困難であっても諦めず 共に手を取り合って前に進んでいくキャラ達。どう読んでも嫌味の感じられないのがHelckだ。
ちょっと前までは『異世界系』のマンガがそこら中を跋扈、黙れドン太郎など辟易するくらい『なろう系』と呼ばれるマンガが生まれた。では最近はどうだろう、と考えたときにパッと浮かんだのは『復讐系』だ。
コミックシーモアなんかで良く見かけるCMやら広告は『胸糞系』、もしくは『エロ系』など良く言えば刺激的、悪く言えば違法ドラッグのように人の好奇心や嫌悪感だったりを強引に煽るようなマンガ()が増えた。それ以外にも女が職場の嫌な女に仕返しをして痛快!、みたいな『勧善懲悪系』マンガだったりとかね。いや、水戸黄門とか必殺仕事人のような王道として勧善懲悪が昔から人気なのは知ってるけど、漫画ですらイヤなヤツをわざわざ探して『痛い目にあってほしい』ってのは相当不健全な思考だと思うぞ。
そういうわけで、人の感情を良くも悪くも煽るようなマンガが増えた中、七尾ナナキの『Helck』はまったく別の、少年漫画のお手本として紹介していいほど読み心地の良い漫画だった。
特に印象的だったのが、本作の主人公『Helck』とヒロイン的(僕の中では間違いなくヒロイン)女の子 ヴァミリオがまったく恋仲に発展しなかったという点だ。男 + 女 → という化学反応式があったら、皆さんは答案に何と書くか。ほぼ全ての人が『恋』とか書くんじゃなかろうか。そして作中で数巻に渡って描かれた『旅』という触媒を加えたら、これ間違いなく『恋(愛)』に結びついてしまうと考える僕のような読者も当初はいたことだろう。
だがしかし、ヘルクとヴァミリオ 2人の間に生まれたのは性別、種族を超えた『絆』や『信頼』。ある意味では恋愛感情よりも芽生えることが難しいものが生まれ、育まれた。ヘルクが帝国を訪れた当初、誰よりも疑っていたヴァミリオの最終話付近での表情を見よ。

……
いかん涙が………
もう僕が何を言うこともなく、Helckがハッピーエンドだったということは分かるだろう。

最初はヴァミリオちゃんが主人公かつヒロインだと思ってたけど、タイトルにあるように『Helck』はヘルクの物語だった。頑張れば頑張るほど、足掻けば足掻くほど辛い選択を強いられる人間の勇者ヘルク。そんな彼が最後まで、ヴァミリオに導かれながら精一杯 力の限り前に進む姿には感涙を堪えられなかった。

これ以上ないハッピーエンドだった。広げ過ぎたかに思えた風呂敷もしっかりと畳んで、スッキリと幕を引いた。立つ鳥後を濁さずっていうけど、その通り なにも濁さずに終了してしまって悲しさすら感じるくらい綺麗に終わった。
以上、Helck最終巻だった。
12巻で終わるには惜しい、もっと続くべきだった!といつかの記事で書いたけど、むしろ12巻で終わったことにヘルクの名作たる所以があるのかもしれない。決して伏線をそのままにしたり、読了感に不足を感じる出来ではなかったことは確かだ。それでも、まだHelckが見たいよ…と思う読者がわんさかいることが何よりもHelckが傑作ファンタジーだったことを物語っている。
そんな感じ!
言葉はいつも心に足らないもんで、どんだけ感想を書き、魅力を説いても未読の人には届かないことだろうので、切実に一読することをおススメする。対象年齢とか性別とか、そういうは一切気にしないで、手放しでおススメできるのが『Helck』という漫画だ。
まだhelck(ヘルク)を読んでいないって方はネタバレサイトなんかで読んだ気にならないで、是非 helckが全巻配信されてるU-NEXTでページの隅々まで見渡せる最高の状態でじっくり読んでほしい。絵の迫力と感動がネタバレサイトに落ちてる画像、表現なんかとは比べ物にならないくらい素晴らしいぞ。おまけマンガなども豊富で、とにかく“ちゃんとしたところ”で読んでほしい。
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最後に