安いのに十分すぎる性能
と名高いのがダイワの「レガリス」シリーズです。
しかし、この前までは18レガリス(2018年モデル)を
コスパがええのぉ…!
コスパが最強じゃのぉ…!
といって愛でていた人達が、23レガリス(2023年モデル)になっても相変わらず、
コスパが素晴らしいのぉ…!
コスパが最高じゃのぉ…!
と言っているので「メーカーの差し金か…?」と疑問を抱く方もいるでしょう。
というわけで今回は、実際に23レガリスを使い込んでみての実釣インプレ評価をまとめていきます。特に使用感については詳しく後述していくので、悩まれている方は参考にしてみてくださいませ!
もくじ
そもそもどんなリール?
ダイワ 23レガリス
2023年発売のニューモデルレガリスです。
まずはざっくりと、23レガリスの性能&外見(デザイン)などについて紹介していきます。
スペックざっくりと!
23レガリス (LT3000-CXH)
公式アイテムページ | DAIWA |
モデル | LT3000-CXH |
自重(g) | 200 |
各適合ライン 糸巻量(号)-(m) |
ナイロン:8-150 PE:1-200 |
ギア比 | 6.2 |
最大ドラグ力(kg) | 10.0 |
おすすめ度 |
4.97
|
AIRDRIVE DESIGN & ZAION V採用
ベストセラースピニングリール「LEGALIS」がフルモデルチェンジ!
AIRDRIVE DESIGN & ZAION Vで大幅な進化。
新たにボディ&ローターにZAION Vを採用し、剛性と軽量性が大幅UP
(LT2500S-XHで、前モデル比▲20g軽量化)
ZAION V製AIRDRIVE ROTORでより軽快な「巻く」「止める」操作が可能。
※SLPW・RCSハンドル、SLPW・RCSハンドルノブ(S)交換可
引用:ダイワ「23レガリス」
ダイワ 23レガリス
搭載テクノロジー
全体的にエアドライブデザインとなっている23レガリス。
主な搭載テクノロジーは以下の通り。
AIRDRIVE ROTOR(エアドライブローター)
美しい球体のような新形状のエアローター。
ダイワ独自の理論より、球体からそのまま切り出したかのような新形状を導き出したらしいです。カッコイイというか、美しい23レガリスです。不要な肉を徹底的に削ぎ落し、剛性を維持したまま大幅な軽量化にも成功。操作性、感度の向上に繋がる巻き出しの軽さが飛躍的に向上することに繋がってるっぽいよ。
AIRDRIVE BAIL(エアドライブベール)
ダイワにしてはめずらしく細軸のベール
になっている23レガリス。
ダイワといえば太いベールなのですが、今回のモデルではワイヤータイプとも呼ばれるエアドライブベールを採用しており、実釣時における必要強度を維持したまま大幅軽量化に一役買ってるらしい。ベールを含むローターユニットの軽量化により、回転慣性の大幅低減にも寄与。回転レスポンスに磨きをかけ、操作性も向上。
タフデジギア
滑らかな回転がより長く続く「タフデジギア」です。
歯面拡大と大径化による強度向上で1サイズ分上(約2倍)の耐久性と強度を実現。過酷な環境に耐え抜く、強靭な心臓部をも持っている23レガリスであり、長期間に渡って初期性能を維持してくれる要点になります。
ザイオンV
『もっと軽く、強く』
を目的に開発されたカーボンハイブリッド樹脂が、ザイオン V(ブイ)。ハイブリッドするカーボン量を緻密にコントロールすることで、金属を凌駕する軽量性と金属に比肩するほどの強度をハイレベルで実現。さらには多くのリールに搭載可能なバーサタイル性をあわせ持たせました。カーボンハイブリッド樹脂のMAXスペックともいえるザイオンのエッセンスを受け継いでいます。
ATD TYPE-L
次世代のドラグシステムです。
魚の引きに滑らかに追従しながらジリジリとラインが放出されるATD。23レガリスではさらに初動レスポンスを向上されているのがATD TYPE-Lです。従来よりも滑り出しがスムーズなためラインブレイクしにくく魚に違和感を与えにくいため無駄に暴れさせることが少ないのは当然として、ラインの負荷を低減することにも繋がっているようです。
その他 色々!
ちょっと横文字が多すぎて疲れました。
もっと詳細に(パーフェクトラインストッパーやロングキャスト-ABとかも)知りたい方は公式ページを参考にしてみましょう。いったん搭載テクノロジーについての説明は割愛させていただきまして、実際に使用感についてレビューさせていただきます。
安いのにめっちゃ軽い!
ダイワ 23レガリスの実釣インプレ
曲で言うとChildish Gambinoの「This Is America」。色々 衝撃的だった。これが「レガリス」なのか…と…。
……………
もっとこう、実際の釣りでの感想を知りたいんだけど…
それでは実際にダイワ 23レガリスを使ってみてのインプレ(感想評価)をまとめていきます。
自重が軽い!
疲労感を軽減してくれる
のに一役買っているのが23レガリスの自重の軽さ。
もともと「安いのに超軽い」と評判が高かったレガリスシリーズの最新モデルとあって、前モデル(2018年モデル)比で最大20gほどの軽量化に成功しているようで、筆者の購入したLT3000-CXHモデルであっても自重は200gピッタリ。120円の缶コーヒー1本くらいです。
個人的にはライトゲームには2500番までが適していると思ってるんですけど、
普通にアジングが出来るレベルで軽くて操作性が良いです。
先述したように、ザイオンV製のボディ+ローターになっている23レガリス。あと一投、が永遠に出来てしまうくらい軽く、持っていて疲れません。流石は『新型のボディ&エアドライブローター』。ボディの軽量化だけじゃなくて、球体からそのまま切り出したかのような新形状のエアドライブローターによって操作性、感度の向上に繋がる巻きはじめの軽さを飛躍的に向上させてくれてました。
アジングやメバリングの他、ライトロックフィッシュのような小物相手のルアー釣りで有益で、長時間の釣りであっても持ち疲れしにくいので集中力長続き。
さすが軽量にこだわった『レガリス』シリーズ。
自重はともかく、2023年モデルになって一層 操作性が良くなった気がします。
ライントラブルが皆無!
今のところ、
ライントラブルが一切ない!
のも23レガリスのおすすめポイント。ラインローラー部が上の写真のような感じになっているのが関係してるのかな?
なんにせよ、これまで以上に安心して大物とのファイトが期待できそうな具合でした。
安いのにスゴイ!
マジで1万円以下では最強コスパ
になりうる23レガリスでしょう。
筆者の経験上、1~2万円程度のスピニングリールが「性能」・「デザイン」・「価格に対するパフォーマンス」の3峰が共に優れているコトが多いのですが、1万円以下で、性能面を重視すると23レガリスは最強格に分類されます。
ロッドも買わないとだから、リールは1万円以下じゃないと無理…
という方で、特にルアー釣りに興味がある方は23レガリス一択。レブロスやらサハラなど、もう少し下のモデルでも候補がありますが、筆者の実釣におけるインプレでは23レガリスが圧倒的にがオススメです。
ヒラメやシーバスといった、海釣りの人気ターゲットのあらゆる釣り方に対応していました(番手にもよりますが…)。やっぱりスピニングリールにおいて「自重の軽さ」は大きな強みになります。
ロッドが重くても、
まぁなんとかなるだろ
適当にリフト&フォールやってれば…
とクルクル巻いて止めて、を繰り返してたら普通に釣れます。右も左も分からないような初心者でも、後述しますが狙う魚種に合ったモデルの23レガリスを選んでおけば失敗しないでしょう。モデルバリエーションも超豊富ですよ。
デザインが素晴らしく良い!
ブラック×ゴールドの洗練された
デザインも素晴らしく良かった23レガリスでした。
色味がパキッとしており、分かりやすくも派手過ぎない。シンプルながらに洗練されたように感じるデザインがグッド。黒&金を基調としたロッドが多いダイワなので、
ルアーニストや、
シーバスハンターなど、同価格帯のロッドとの相性が抜群に良いでしょう。エアドライブデザインも相まって、価格以上の高級感を味わえますよ~。
滑らかな静かな『巻き心地』!
巻き心地も「良い」
のも23レガリスのおすすめポイント。
現在、よく使っているのがシマノの「23ストラディック(2万円くらい)」なんですけど、正直 巻き心地は変わりません。もちろん、初期性能の維持がどれくらい続くのか等 厳密には色々違うんですけど、釣り初心者なら絶対に分からないレベル。僕が分かってないんだからな。
筆者の感度が鈍いのでは…?
まぁそれは否めんが、とにかく巻き性能は素晴らしく良いよ。ゆ~っくり巻いてみればきっと分かる。
デイゲームの早巻きからナイトゲームのデッドスローまで、快適に巻いてこれました。特に負荷のかかるようなシチュエーションであっても、異音なくスルスル巻き取れるので超ヒラメゲームが楽しかったです。
剛性・耐久力も!
思わぬ大物相手でも
壊れる・たわむコトなく、高い耐久力・剛性も備えているでしょう。上のは3㎏超のタコ。狙ってなかったので水面に見えたときは焦りまくって、岸壁に張り付かれないように高負荷が掛かっている時でもゴリゴリとハンドルを回しましたがモーマンタイ。全く問題なかったです。
タコじゃん。
大型青物で使ってみてよ…
そんな大型の青物なんて滅多に釣れないのでアレですが、ブリとかヒラマサとかでもないなら3000番でも十分使えるでしょう。もちろん、大型をメインにする方なら4000番以上のモデルが良いですが、できるだけ自重も軽く、ヒラメやシーバス、根魚などを快適に楽しむなら是非、3000番を検討してみてください。
2018年モデルと比較して…
まだ価格が落ち着いていない
ようにも感じた23レガリス。そりゃ筆者は釣りが大好きなので単純に好奇心が止められなかったし、ブログをやってるので、
良いネタになるから買っちゃえ!
と考えて購入に踏み切りましたが、価格は確か10800円とかでした(LT3000-CXH)。多分、まだ高いよコレ。最終的には1万円を切って、8000円くらいで落ち着くはずです。もしも同じモデルで
2018年モデルは7000円くらいで買えるのに、
2023年モデルは10000円するんだけど…
と悩む方がいたら、2018年モデルがオススメです。
そりゃ性能やらデザインは2023年モデルの方が色々と進歩していますが、2018年モデルでも実釣性能は十分すぎます。コスパ、を考えるのであれば、価格に2000円以上も差があるなら2018年モデルがオススメです。
というワケで、ダイワの23レガリスについての実釣インプレでした。
ダイワ 23レガリス
タックル例
本当に初心者だから、ロッド(釣り竿)とかライン(釣り糸)についても簡単に知っておきたい!
という方に向けて、筆者が実際に23レガリス(3000番台)と併用して使っているロッド、ライン、ルアーなどについて紹介しておきます。
8.6~9.6フィート台のM~MLクラス
23レガリスLT3000-CXHと併用するなら、9フィート前後のM、またはMLクラスのダイワ製ロッドがおすすめです。先述しましたが、価格的にはルアーニスト・シーバスハンター、シーバスフラットXあたりが丁度良いと思われます。
PEラインは0.8~1.2号がおすすめ
23レガリス(3000番台)に巻くなら、0.8~1.2号あたりのPEラインがおすすめです。
1.5号とかじゃなくていいの?
PEラインなら1号で十分です。
というのも、1号のPEラインの強度は20lb(ポンド)。約9.1㎏程度の強度があります。 23レガリスの最大ドラグ力的に、1号以上のPEラインだとややオーバースペック気味だと思われます(たいていの場合は最大ドラグ設定は不必要ですが…)。
よく使うルアー
- ヒラメを釣りたいならワーム
- シーバスを釣りたいならシャロー系のミノー
を選ぶと良いでしょう。とくにワームについては、筆者の経験に基づくオススメラインナップや選び方を以下の記事で紹介しているので、是非 参考にしてみてくださいませ!
ダイワ 23レガリス
おすすめモデル
執筆時現在、23レガリスのラインナップは11種類。
どれを選んだらいいのか分からないんだけど…?
という方に向けて、簡単に選び方・おすすめモデルを紹介しておきます。よければ是非 参考にしてみてください。
ライトゲームに最適!
23レガリス LT2000S-XH
モデル | LT2000S-XH |
ギア比 | 6.2 |
最大ドラグ力 | 5(㎏) |
自重 | 175(g) |
1回転の巻取り量 | 81㎝ |
- ライトゲーム向けハイギアモデル
です。アジングやメバリングなどの繊細な釣りに最適なスペックであり、大きさ・自重自体は1000番と変わりません。浅溝スプールとなっていることもあり、必要十分なラインだけで済むのもおすすめポイント。まさにタイトゲーム特化のLT2000S-XHでしょう。
LT1000Sと迷ってるんだけど…
糸巻量的には1000番の方が超ライトゲーム(豆アジとか)を楽しむのであれば良いのですが、やや汎用性に欠けますし、先述したように自重は変わらないので当サイトではLT2000S-XHをオススメしておきます。
https://twitter.com/un08261/status/1722615978931192153
とにかく万能!
23レガリス LT3000-CXH
モデル | LT3000-CXH |
ギア比 | 6.2 |
最大ドラグ力 | 10(㎏) |
自重 | 200(g) |
1回転の巻取り量 | 93㎝ |
- 最も汎用性が高い3000番台
- ハンドル一回転のライン巻き取り量が多い
ということから色々な釣りに丁度良く、汎用性がとっても高いのがLT3000-CXHです。エギング、ベイエリアのシーバス、トラウトなど、様々な釣りに対応可能なユーティリティモデルが3000番であり、
堤防からヒラメとかシーバスとか軽めのジグを使ったスーパーライトジギングとか、色々やりたいかも…
という方にオススメ。
LT3000DHとLT3000-CXHで迷うんだけど…
LT3000D-Cはギア比5.3、ハンドル1回転80㎝、ナイロン16lb(4号)150m巻でエサ釣りを多くする人におすすめ。LT3000-CXHはギア比6.2、ハンドル1回転93㎝という巻取りの速さからルアー釣りに最適なモデルでしょう。巻きに安定感を求める釣りには、トルクフルな巻き上げの出来るノーマルギアモデルがオススメ。ハイギアとノーマルギアならやはりノーマルギアの方が巻きは滑らかですよ(個人的感想)。
ショアジギングを楽しむ!
23レガリス LT4000-CXH
モデル | LT4000-CXH |
ギア比 | 6.2 |
最大ドラグ力 | 12(㎏) |
自重 | 225(g) |
1回転の巻取り量 | 99㎝ |
- シーバス、ライトショアジギングのド定番
といわれるLT4000-CXHです。巻取りの速さを生かし、スピーディーな釣りの展開が可能になっています。ハンドルノブも3000番モデルとは違い、『パワーライトタイプEVAノブ(M)』を標準装備しているので力の必要な釣りに最適です。
オフショアジギングも楽しむ!
23レガリス LT5000-CXH(or LT6000-DH)
モデル | LT5000-CXH |
ギア比 | 6.2 |
最大ドラグ力 | 12(㎏) |
自重 | 245(g) |
1回転の巻取り量 | 105㎝ |
- 10フィート以上のロッドに最適
- ハイギア&巻き取り量が非常に多い!
ということから、ライトショアジギングに挑戦してみたい方や太いラインで強い釣りをする方には23レガリス LT5000-CXHがおすすめです。6000番が選べるのも23レガリスの特徴ですが、一巻きの巻き取り量はLT5000CXHの方が多く、最大ドラグ力は変わらず、自重が6000番の方が65gも多いので執筆時現在 5000番を選ぶ方の方が多いです。
しかし、
オフショアでも使いたいんだけど
という方であればシリーズでも最大の巻き取り量(PE3号が300m!)の6000番モデルも超おすすめです。用途・目的に見合ったモデルの23レガリスを選びましょうね!
圧倒的自重の軽さ!
23レガリス インプレ総括
圧倒的な自重の軽さ!
なレガリスの2023年モデル『23レガリス』でした。
球体から切り出したような丸みのあるデザインも良く、巻き心地も非常に滑らかなのでメバルやシーバス狙いのスロー巻き、ヒラメのリフト&フォールが快適に行えました。
ダイワのハイエンドモデルでもあるイグジストで使われてるエアドライブデザインはやっぱりカッコイイです。同じく2023年モデルのレグザもメタリックでカッコイイのですが、コスパや自重、自分の普段行うライトな釣り(ヒラメとか60㎝でもそんなに強烈な引きでもないし…)ならレガリスで必要十分でした。
釣りは趣味なので、好きな方を選びましょう。
とりあえず、23レガリスは価格が落ち着かない現在でもコスパは最上位クラスだとは思うので、リール選びに迷ったら是非 検討してみてくださいね。
それでは!
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