ライトゲーム専用
と名高いのがダイワの「月下美人」シリーズ。
その中でも2023年に発売された最新モデルが『23月下美人』です。
2020年発売の月下美人Xで十分でしょ?
ライトゲーム初心者なら、そんな最新性能じゃなくても大丈夫でしょ…
と思われる方は賢いです。
結論からいえば、ぶっちゃけ十分です。なんなら今 値下がりしてるし…。
しかし、十分であることと、使用者が満足することは一致しないのです。釣りは趣味。使っていて楽しい、満足できる専用リールというのも一つの選択肢としてあることも是非 知っておいてほしい。コスパを優先させすぎても、つまらんのです。
というわけで今回は、実際に23月下美人を使い込んでみての実釣インプレ評価をまとめていきます。特に使用感については詳しく後述していくので、悩まれている方は参考にしてみてくださいませ!
もくじ
そもそもどんなリール?
ダイワ 23月下美人
2023年発売のニューモデル月下美人です。
まずはざっくりと、23月下美人の性能&外見(デザイン)などについて紹介していきます。
スペックざっくりと!
23月下美人 (LT2000S)
公式アイテムページ | ダイワ(DAIWA) |
モデル | LT2000S |
自重(g) | 165 |
各適合ライン 糸巻量(lb/号)-(m) |
ナイロン:3-150 PE:0.4-200 |
ギア比 | 5.1 |
ドラグ力(kg) | 5.0kg(最大) |
おすすめ度 |
4.85
|
夜に咲く花は、輝きを増し続ける
2005年、DAIWAのラインナップに初めて登場したライトソルトゲーム専用タックル『月下美人』。艶やかに咲くその花のように月下美人は舞い、アングラーは躍動する。
身近なターゲットでありながら、時には極めて繊細なアプローチを必要とするアジや、岩陰や藻の切れ目に身を隠し、周囲を警戒しながらベイトが近くに現れるのを待ち続ける老獪な大型メバルを相手に進化してきた月下美人タックル。これからも月下美人は、アングラーと共に進化し、これまでに味わったことのないような悦び、楽しみを提供する。月下美人の艶やかな輝きがライトソルトゲームを照らし続ける。
引用:ダイワ「23月下美人」
ダイワ 23月下美人
搭載テクノロジー
エアドライブ
全体的にエアドライブデザインとなっている23月下美人。
主な搭載テクノロジーは以下の通り。
AIRDRIVE ROTOR(エアドライブローター)
美しい球体のような新形状のエアローター。
ダイワ独自の理論より、球体からそのまま切り出したかのような新形状を導き出したらしいです。カッコイイというか、美しいと思う所以でしょう。さらには不要な肉を徹底的に削ぎ落し、剛性を維持したまま大幅な軽量化にも成功。操作性、感度の向上に繋がる巻き出しの軽さが飛躍的に向上することに繋がってるっぽいよ。
AIRDRIVE BAIL(エアドライブベール)
剛性と軽量性をもたらす中空パイプ構造を採用してきたエアベールを採用している23月下美人。
ワイヤータイプとも呼ばれるエアドライブベールを採用しており、実釣時における必要強度を維持したまま大幅軽量化に一役買ってるらしい。ベールを含むローターユニットの軽量化により、回転慣性の大幅低減にも寄与。回転レスポンスに磨きをかけ、操作性も向上。
MAGSEALED[マグシールド]
ダイワの画期的な防水・防塵機能です。
ボディとローターの隙間に磁性を持つオイルの壁を作ることで海水や砂・埃などの侵入をシャットアウトすることが可能。ボディとローターが無接点。軽く滑らかな回転であり、初期の回転性能を長期間維持してくれます。
ATD TYPE-L
次世代のドラグシステムです。
魚の引きに滑らかに追従しながらジリジリとラインが放出されるATD。23月下美人ではさらに初動レスポンスを向上されているのがATD TYPE-Lです。従来よりも滑り出しがスムーズなためラインブレイクしにくく魚に違和感を与えにくいため無駄に暴れさせることが少ないのは当然として、ラインの負荷を低減することにも繋がっているようです。
タフデジギア
滑らかな回転がより長く続く「タフデジギア」です。
歯面拡大と大径化による強度向上で1サイズ分上(約2倍)の耐久性と強度を実現。過酷な環境に耐え抜く、強靭な心臓部をも持っている23月下美人であり、長期間に渡って初期性能を維持してくれる要点になります。
ザイオンV
『もっと軽く、強く』を目的に開発されたカーボンハイブリッド樹脂が、ザイオン V(ブイ)。ハイブリッドするカーボン量を緻密にコントロールすることで、金属を凌駕する軽量性と金属に比肩するほどの強度をハイレベルで実現。さらには多くのリールに搭載可能なバーサタイル性をあわせ持たせました。カーボンハイブリッド樹脂のMAXスペックともいえるザイオンのエッセンスを受け継いでいます。
安いのにめっちゃ軽い!
ダイワ 23月下美人の実釣インプレ
『ATD TYPE-L』やら『AIRDRIVE BAIL(エアドライブベール)』だとか色々説明しました。が、ぶっちゃけそんなこと説明されても余程の釣りキチ以外は
でしょう。どう『釣り』に関係するか分からなすぎる。
もっとこう、筆者の直感的に23月下美人を説明していいのなら、コスパの高さへの衝撃度が星野源の『生命体』。使っていて心躍る感じ。
もっと具体的に説明してくれや
それでは実際にダイワ 23月下美人を使ってみてのインプレ(感想評価)をまとめていきます。参考までにどうぞ。
『自重』について
めっちゃ軽い!
のが23月下美人の自重の軽さでした。
自重は165gと、他汎用リールの2000番と比較してもかなり軽く設計されているでしょう。200g切れば軽いとされるスピニングリールにおいて、165gて。ちなみに20月下美人Xの2000番台の自重が200gだったので、30g以上も軽量化がされているのです。ライトソルト専用という公式サイトの紹介文は伊達ではなく、めっちゃ軽いのです。
で、軽さは感度に繋がることもあり……
『巻き心地』について
手元の神経を研ぎ澄ませる
くらいに巻き感が軽く、滑らかなのも23月下美人のおすすめポイント。あ、初フィッシュはシーバス(セイゴ)でした。
巻き心地としては、スルスルッ!という感じ。
僕の場合、ライトゲームではリールの巻きで合わせることが多いのですが、
めっちゃアワセやすかったです。
金魚サイズのメバルでも巻きがすぐに伝わるらしく、アワセでミスることは皆無でした。
こればっかりは実際に使ってみないと分からないかもですが、プラグをゆっくり巻くのも、ジグ単をリフト&フォール主体で素早く巻くのも、メタルジグやバイブレーションを鬼巻きするのも高い次元で出来ました。
『剛性・耐久力』について
繊細すぎず、気を使いすぎなくていい
というのも23月下美人のおすすめポイント。
もっと高いハイエンドモデルになると色々と繊細なので、ちょっと使い方間違えただけでリールから異音がしたりするものですが、23月下美人は結構 雑に使ってもガタがくることはないようで、
20㎝後半のメバルをポンポン抜き上げたり、50㎝後半のシーバス相手にフルドラグで無理やり寄せてきても壊れる・たわむコトなく、高い耐久力・剛性も備えていました。
ライトゲーム用のリールって耐久 雑魚くない?
と心配な方も安心して大丈夫。
そりゃエイとかランカーシーバスに多用してたら分からないけど、あくまでライトゲームを専用に楽しんでいるうちは、そうそう壊れることなく何年でも使えると思うよ。
『デザイン』について
黒基調・点在する赤色
がなんとも月下美人っぽくてカッコよいです。
艶のあるボディ、新形状のエアドライブデザインの流麗さが美しい…。
性能的には先述の通り、デザイン的にも満足のいく最新モデルなのは間違いないです。
『操作感』について
コンパクトで軽量
なので、操作感はめっちゃ良かったです。
繊細過ぎない感じでトルク力も良く、大型メバルが連発するような高活性でも安心して巻くことができました。
ベールが「エアドライブベール」になったことも少しは関係しているのか、
ほーん、シマノ派でも使いやすいじゃん…
と思われる方もいるようです。ベールのカッチリと開閉する感じ、ぶれのないローター、巻き感の滑らかさ等など、さすがは月下美人の最新作。
他『月下美人』モデルと比較して
初心者なら月下美人Xで十分
だと思います。
いや絶対に月下美人Xで十分。
性能的には絶対に、月下美人Xで十分なのです。
筆者は釣りが大好きなので単純に好奇心が止められなかったし、ブログをやってるので、
良いネタになるから買っちゃえ!
と考えて購入に踏み切りましたが、価格は確か21500円とかでした(LT2000S)。その点 20月下美人Xは15000円くらいで買えたと思うし、性能も十分すぎました。
今回発売された23月下美人が自重や搭載テクノロジーなどが素晴らしいのは否定しませんが、アジ・メバルその他ライトゲーム初心者にとって、価格差ほど性能の差を実感できるか?と聞かれれば、多分 実感できないでしょう。あ、もちろん
そろそろ中級者以上だと思うから、それなりに良いリールが欲しい…
という方にはオススメです。長時間 釣りに熱中できるような情熱のある方には自重の軽さをはじめ、随所に「いいね…」と思える性能には違いありませんので。
というワケで、ダイワの23月下美人についての実釣インプレでした。
ダイワ 23月下美人
タックル例
本当に初心者だから、ロッド(釣り竿)とかライン(釣り糸)についても簡単に知っておきたい!
という方に向けて、筆者が実際に23月下美人と併用して使っているロッド、ライン、ルアーなどについて紹介しておきます。
6フィート前後のライトゲーム竿
23月下美人と併用するなら、6~7フィート前後のライトゲーム用ロッドがおすすめです。
PEラインは0.4号以下がおすすめ
23月下美人に巻くなら、0.4号以下のPEラインがおすすめです。
細すぎて怖いんだけど…?
ナイロンやフロロに比べてPEラインはかなり強度があるので以外と大丈夫です。経験上、27㎝までなら抜き上げても問題ないくらいです。ライトゲームでは扱うジグやルアーの自重が軽いので、細いラインがどうしても必要でっせ。
よく使うルアー
ライトゲームではジグ単が超強い(経験上)ので、ミノーよりはワームを選ぶと間違いないと思います。初心者でもとりあえず投げて巻いていれば釣れる代物です。特に難しいアクションを必要としないので、まだ持っていない方は是非。
ダイワ 23月下美人
おすすめモデル
執筆時現在、23月下美人のラインナップは3種類。
似たようなもんだし、どれを選んだらいいのか分からないんだけど…?
という方に向けて簡単に選び方を紹介しておきます。
よければ是非 参考にしてみてください。
ジグ単スローリトリーブに
23月下美人 LT1000S
モデル | LT1000S |
ギア比 | 5.1 |
1回転の巻き取り長 |
64 ㎝ |
標準巻糸量PE(号ーm) | 0.3-200 |
最大ドラグ力 | 5(㎏) |
自重 | 165g |
- ハンドル1回転の巻取り長が短い
のがLT1000S。
ジグ単のスローリトリーブ(ゆっくり巻き)をメインに行うライトゲームで活躍するでしょう。
THEスタンダードモデル
23月下美人 LT2000S
モデル | LT2000S |
ギア比 | 5.1 |
1回転の巻き取り長 |
67 ㎝ |
標準巻糸量PE(号ーm) | 0.4-200 |
最大ドラグ力 | 5(㎏) |
自重 | 165g |
- 最も幅広い釣りに対応するノーマルギアモデル
がLT2000S。
メバリング、アジングでのライトゲームにおいて、汎用性を求める方にオススメであり、筆者も愛用しているモデルになります。
ハイギアモデル
23月下美人 LT2000S-H
モデル | LT1000S |
ギア比 | 5.8 |
1回転の巻き取り長 |
76 ㎝ |
標準巻糸量PE(号ーm) | 0.4-200 |
最大ドラグ力 | 5(㎏) |
自重 | 165g |
- ハンドル1回転の巻取り長が多い
のがハイギアモデルであるLT2000S-Hです。
キャスト後の糸ふけ、アクションをつける際の糸ふけの回収がしやすく、フロートリグやキャロを遠投する釣りにオススメとのこと。
圧倒的自重の軽さ!
23月下美人 インプレ総括
高次元の巻き感度と操作性
が素晴らしかった月下美人の2023年モデル『23月下美人』でした。
ナイトゲームでは『巻き心地』がとっても大事です。
滑らかに軽い力で巻き続けられることによって潮の流れを読んだりと、水中の状況を理解することにも繋がります。スローリトリーブも行いやすくメバルやアジなどは勿論、
根魚やチヌを狙ってヘチ際をコツコツやりながら釣ることも超快適に行えた23月下美人でした。
20月下美人Xと迷うなぁ…
釣りは趣味なので、あなたの好きな方・グッとくる方を選びましょう。正解はないですよ。
それでは!
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