おぉ、神よ。
私が生まれてこの方 女性とのムフフなことはおろか淡い思い出さえもなく、何かに突出した才能があるまでもなく、特に将来的な目標やキラキラとした夢があるわけでもないが、それなりに健やかに海外も生活できているのは貴方の思し召しなのだろうか。御名によって この祈りを捧げます。アーメン。
こんにちは。井家と申します。書いてて悲惨な私の現状に早くも神様の存在を疑問視せざるを得ませんが、まぁそれはこの際置いておきましょう。
今回の記事は前回の記事の続きです。前回の記事はこちらから。
簡単にあらすじを説明すると。
バーで知り合った女性(外国人)に連れられて、彼女の家を目指して歩き出した
というところまで書きました。そうなんです。皆さんがノホホンと日常を過ごしている中、私の人生でも大きな節目となるような出来事が起きていたんです。それも海外、羊の国 ニュージーランドで!
バーで知り合った女性について紹介させていただくと、まず、彼女の名前はマリアといいます。フランス人とブラジル人のハーフでポルトガル語とフランス語、そして英語を流暢に話せます。身長は155㎝と 外国人としては小さめで、胡桃色の目、スッと高い鼻、痩せすぎもせず太ってもいない極めて普通な体形の女性です。良く似合った金髪でしたが染めているようでした。年齢については聞いていませんが、おそらく20代半ばでしょう。
それでは続きを書いていきます。
初めての........
フラフラになりながらもマリアの家に着きました。
玄関から入らずに、彼女の部屋に備え付けられているベランダの窓から靴を脱いで入ることになりました。女性の部屋です。いい匂いがするかと思いましたが、期待していたようなフワフワした匂いはせず、新調したというカーペットの無機質な匂いがしました。
彼女はお手洗いに行き、やることもない私はベッドに腰かけてボ~っとしていました。しばらくすると彼女が部屋に戻って来て、「いよいよか、、」と割と冷静に考えていました。
彼女が「じゃあ電気を消すね」と言い、ピュア童貞の私としては暗闇の中でコトを済ませられるのか心底 不安になりましたが、こころよく快諾。電気を消す直前、彼女はそれまで着ていた薄ベージュ色のニット、そして藍色のデニムスカートを脱ぎ捨てました。肌を露わにした彼女の体のラインが妙に人間的でして。女性の裸なんて今日日 ネットでいくらでも見ていたんですけど、実際に目の前にリアルとした女性の体に衝撃を受けました。端的に言えば、これまでに描いていた女性への憧れのようなものが崩れ去った気がしました。いや、決してガッカリしたとか そういった失礼な意味合いはないんですが、女性という存在を包み込む衣服のなんと有能なことか、なんて思ったりもしてました。
そしてフッと電気が消えると、それはもう真っ暗でした。その晩の月は満月であったのですが 時間的に月の位置が悪くて窓からはひとつ光が入らず 目の前は ひたすらに闇でした。外も都心から大分 離れたと会って物音一つせずに毛布やシーツのこすれる音が部屋に響いていました。
見よう見まねで前戯をしてみます。そのとき感じたことは何故か今でも鮮明に一つひとつ覚えていますが、どう書いても表現が生生しくなってしまったので自重します。真っ暗な中 触感と聴覚だけを研ぎ澄まして絡んだりしていたのですが、頭上から聞こえるリアルな女性の嬌声に童貞として怖くなってました。オレって臆病、、、
「ちょっと待った待った」
と彼女に言われて、仰向けになっていた彼女は体を起こして、私も体勢を立て直しました。。ちょっと体を起こしただけで私の頭がぐわんぐわんと揺れてました。
体をまさぐられ始めて、今度は私が「される」番になったことが分かりました。何も見えない中で誰かに体を、それも裸でまさぐられているという感覚がこれまでになかったものだから 妙に敏感になっていたと思います。やけに首筋を執拗に遊ばれてたように思います。
そして、いよいよマリアは長年の相棒「ジョニー」に手をさしかけました。
そして事件は起こる
「アジア人ってほんとうにアンダーヘアーを気にしないのね」
と彼女がジョニーのちょっと上をさすりながら言いました。すべてのことに対策をたてる私ですので、オークランドに来てからはアンダーヘアーもそれなりに整えていたつもりだったのですが、彼女的には気にしていないと思われるレベルだったようです。
色々なことを試す彼女。もはや酔いと緊張で意識を保つことがやっとであったので、それが何秒だったのか、何分だったのかは覚えていませんが 急に彼女がむくっと上半身を上げて私の耳元で
「反応しないわね。」
と言いました。
そう。
立たないのです。いえ起たないのです。マイジョニーダズンスタンダップ.....
これまでに朝起きたときや学生の時の授業終了のチャイム時など、不必要で無意味なときにあれほど暴れん坊将軍だったジョニーが打って変わってしゅん...としているではありませんか。上手く働かない頭をフル回転して脳内のエロい記憶の引き出しを片っ端から開きましたが、そのどれにもジョニーには届きませんでした。もう彼女に申し訳なくなったので
「今日は飲み過ぎたからかも」
と返しました。今までついたどんな言い訳よりも情けなくて悲しくなりました。
事実 それが飲み過ぎたからなのか、それとも緊張しすぎていたからなのか、はたまたそのどちらともなのかは定かではないですが 今更何をいっても言い訳に堕すだろうので ここでは弁解は止めておきます。今まで待ち望んでいた女性の裸体がすぐ目の前に、手の触れられる距離にあるというのに「しゅん....」としているジョニーを叱ろうかとも思いましたが、悲しいくらいに寒さと緊張と良いで意気消沈しているジョニーを見ると叱ろうにも叱れませんでした。酔ったらダメなのかい....? ジョニー....
彼女が経験豊富なのかどうかは私の知るところではないですが、すぐに胸を押し付けられながら抱きしめられ、
「まぁ気にしないで大丈夫よ。酔いすぎるとそうなるらしいしね。じゃあ今晩は私だけ」
と慰めてもらいました。心底ホッとした私が情けなくなりました。
その後は文字通り 彼女を楽しませられるように、平衡感覚も怪しくなってきた体にムチ打ち前戯をしました。長年の桃色動画、薄い本などで培った知識を総動員して取り組み、最終的に彼女は二回 果てたそうでした。どちらの際も果てる際の彼女の躍動、力強さには驚かされました。女性って果てるときあんな風になるのか、、
他人からあれほどの力を直に受けたのは思い返す限り 数年はなかったと思います。
朝まで同じベッドで眠るということ、、、
そして 彼女が満足し、私もお役御免で就寝することになりました。気が付けば月明かりが窓から入るようになっていました。
腕枕を催促されたので 右腕を貸して眠りに着こうとしますが、、、
寝れねぇ、、、、、
今度は寝れなさ過ぎて困り果てました。
疲れていたのは間違いないと思うんですけど、酔いと緊張がいつまで経っても抜けずに延々と頭がクラクラとしながらも眠りにつけない状況が長く続きました。少しすると腕枕をしていた右腕が疲労を感じてきたので 彼女を起こさないようにそっと抜き出し、体勢を変えて眠ろうとしますが眠れません。何度も寝返りをうったり体勢を変えてはベッドが揺れて彼女に迷惑かな?を思ったりして 多少違和感を感じる体勢であっても少しの間は我慢したりしているとますます目が冴えてきてしまうような感じがしました。なんと不毛なのでしょう。これぞ童貞。
そうこうしているうちに彼女は熟睡状態になったらしく、寝息が深くなったようでした。眠れずにやることもない私は外からの灯りで微かに照らされた彼女の顔をまじまじと観察したり、高い鼻を触ったり、綺麗な金髪に指を通したりしていました。良い手触りでしたが、思っていたよりはサラサラとしていなかったのを覚えています。
それまで私は女性というのは限りなくフワフワしていて、柔らかい存在だと思っていました。もちろん柔らかなところは柔らかいのですが、キスするときに歯がぶつかればジンをするし、頭はちゃんと重く 固いことを妙に感慨深く感じていました。
さよなら。女性をまったく知らなかったころのオレ。
まだ童貞ではあるけれども、まるっきり無知だったころのオレには戻れないことに少し悲しみを覚えるよ。なんだろう、この切なさは。
思うところ
ニューヨーク大学にあるリハビリテーション研究所の壁に、一人の患者が残した詩が残っているそうです。
大きなことを成し遂げるために
力を与えてほしいと神に求めたのに
謙遜を学ぶようにと 弱さを授かった
偉大なことができるように
健康を求めたのに
よりよきことをするようにと 病気を賜った
幸せになろうとして
富を求めたのに
賢明であるようにと 貧困を授かった
世の人々の称賛を得ようとして
成功を求めたのに
得意にならないようにと 失敗を授かった
求めたものは一つとして与えられなかったが
願いは すべて聞きとどけられた
神の意に添わぬ者であるにもかかわらず
心の中の言い表せない祈りは
すべて叶えられた
私は 神から最も豊かに祝福されたのだ
「求めよ、さらば与えられん」という意味は決して、求めたものが与えられるとは約束していないそうです。私たちは往々にして”欲しいもの”を願っています。しかし神が与え給うのは、私たちが”必要としているもの”であり、そこに神の愛があるそうです。このことを渡辺和子さんの著書「愛をこめて生きる」で見たときはハッとさせられて、人一倍 感激したものです。
私がこの形式に沿って詩を書くならば
童貞を卒業させてくれ と願ったのに
傲慢にならないように、もう少しの間は純粋であれ と
行為の直前に勃起力を喪失した
という感じになるでしょうか。
今回のジョニー活動停止事件もそのようにして考えると、それがなにか意味のあるようなことのように思えるはずもなく、ただひたすらに神とか運命を呪う一人の禍々しい青年がこの世に誕生しました。一体どうつもりなんだテメェ。トラウマになるだろうがテメェ。神様がいるとしたら相当な野郎だよ。どんだけオレにエンターテイメントを提供させる気なんだ。
いつか この記事を見返すときには笑い話となっていることを願って 筆をおきます。
なにはともわれ、海外のバーに行ってイイトコまでいったので、これまで彼女がいたことのない野郎も、私のようなオタク気質な野郎も臆さないで足を運んでみてくださいな。語学力なんて気にするべからず。根性論なんて唾棄すべきものですが、語学においては伝えようとする気持ちが最も重要だと思ってたりもしてます。
それでは最後に この曲を紹介しておきます。昔のバーってこんな感じなのかな、と思わせるような懐かしさ満載の曲です。
Billy Joel - Piano Man (Official Video)
Sing us a song tonight ~ .... ♪