では早速 問題です。
Q: 下の画像で切るべき葉っぱを切ってください。
はい、下の画像が答えです。若々しい緑色の葉っぱ以外は切っちゃって大丈夫なんですね。
如何だっただろうか。え?つまんねーって?やかましいわこちとらこんな地味な作業を一日中やっとるんじゃ、、、頭が、というか知能が日に日に落ちていく気がするのは気のせいでしょうか。
今回は、イチゴファームの仕事でも屈指の地味さと辛さを誇る作業「カッティング」について紹介させていただく。
ストロベリーファーム カッティングジョブとは
名前の通り、イチゴの葉っぱや茎をカット(切る)作業である。道具は特に必要ない。上の画像のようなバケツとナイフが支給される。
オーストラリアにおいてイチゴファームといえば広大な土地にいくつものブロックの畑がある。まずはプランティングといって苗を畑に植えることから始まる。ぶっちゃけプランティングの方が地獄みが強い。もはや修羅。
そして最終的にすべての畑でプランティングを終える頃には最初にプランティングを終えた畑の苗が部分的に枯れ始めたり、最初の写真にあったようにランナーと呼ばれる長い茎やしおれている葉っぱが発生してくる。
良いイチゴを作るためにはそのような余分な茎や葉っぱに養分がいかないように間引く作業が必要であり、それが今回紹介するカッティング作業である。
カッティングの辛いところ
皆さんは赤くて可愛らしいイチゴを食べるときって何をご想像なされるだろうか。甘酸っぱい青春や子供の頃を思い出したりするのだろうか。私は小学生の時にクラスでいちご狩りに行き、私が大きなイチゴを取るたびに竹中君に横取りされて最終的に泣かされたクラス替えしてすぐの遠足を思い出す。
あーんな可愛い果実なのですから各自おもいおもいに素敵な思い出があることでしょう。しかし、今度からは男共のケツを想像していただきたい。
腰が辛すぎる問題
というのはイチゴの仕事って皆さんが思ってる2兆倍は辛いことからである。というかそもそも皆さんはイチゴ仕事がどのように行われているかなんて興味もなければ調べたこともないことだろう。私だって実際に仕事をしなければイチゴ農場での仕事なんて一生考えることもなかったはずだ。そもそも私イチゴそんなに好きじゃないし。あれって生で食べるよりもイチゴミルクみたいな加工品になったほうが美味しくない?
で肝心のイチゴ仕事ですけれども、ほとんどの仕事が腰を曲げての作業。
特に複雑な作業もないので、特筆して辛いことはこの一点くらいなもんなんですけど、一日中腰を曲げて作業をするっていうこと自体が激務なんですよ。矛盾っぽいですけども。
もう本当に辛くて、仕事始めには「今日も稼ぐか!Foooooo!!」とかいってるオーストラリア人が仕事終わりに近づくにつれ口数が減りイライラしてる始末。挙句の果てにはスーパーバイザーという役職の人と険悪になったりする。
大抵のファームでは歩合制
私が働いていたファームは珍しくすべての工程が時給制(歩合制に変更も可)なのでそこまで急がなくても最低自給(22.86ドル)はもらえるのだが、他のカブルチャー、サンシャインコースト付近のストロベリーファームのカッティング仕事は軒並み歩合制である。そのため結構なスピードで作業をしないと最低自給を貰えないので、人によっては非常に辛いと思われる。
しかし、中には歩合制の方が稼げるといった強者もいるので人によるだろう。
ちなみに私が他のファームの歩合レートに則って時給を算出したところ、一時間なんと13ドルほどであった。早朝の天候、体調的にベストな状況下であったので、おそらく私はカッティングにおいては歩合制は向いていないのだろう。
注意点
まず、上の画像のようなお花や青いイチゴを切ってはいけません。ご法度。私は一度スーパーバイザーの目の前で写真のような白くて綺麗な花をカッティングしてしまったことがあったが、「なにやってんのよもう~!」とおちゃらけた感じで言われましたが目が全く笑っておりませんでした。気を付けてください。怖かったです。
カッティングでカッティングするやつ
あと、私のストロベリーファームではこのカッティング作業において切るものは以下の4つ、
- ランナー(長く伸びた茎)
- 後々枯れる可能性の高い茎(茎の色が赤い)
- 既に枯れている葉っぱ(黒くなっている)
- 雑草
がありました。
特に忘れがちなのが雑草で、何人かは列を再チェックするように言われている人もいました。無論、私もそのうちの一人です。
まとめ
以上が私が体験したストロベリーファームにおけるカッティング仕事の全てでした。
このほかにも切った苗や葉っぱを入れるバケツを毎回毎回運ぶのが面倒で仕方かなかったり、支給されるハサミやカッターの切れ味が悪かったりと辛いところはいくつもあるが、明日も朝早くから仕事なので寝なければいけない。
ファーム、頑張ろう…
こちらも是非