【Withデート記⑤】大阪弁のマスク美人とデートしてきたが、またしても…!!

「恋愛至上主義」

というものがある。非モテとしての半生を送ってきた僕としては、なんかこう癪に障る。その文字からヘソで熱湯が沸かせそうなムカつく単語である。初めて見たときは別冊マーガレットあたりで連載されてる少女漫画だと思ってた。

 

さて、そんな『恋愛至上主義』を提言したことで有名な北村透谷は、自由民権運動などからキリスト教の影響を受けて恋愛がいかに重要でその後人生を大きく変えるものかということを強く説いたそうな。当初は反感(≒妬み)を覚えた僕としても一度目を通してみようと本をめくると、、

 

 

恋愛は人生の秘鑰(秘密を解く鍵のこと)なり

 

恋愛は悠久永遠の生命の力がこもる

 

だの目を惹かれる言葉の連続。危なかった。もう少し恋愛経験が足りなかったら目が焼かれるところだった。

 

恋愛至上主義は、精神的な恋愛を神聖視して、肉体的な恋愛は否定する。そのような恋愛を至上のものとするため、かならずしも結婚に拘泥しない。情熱が切れれば分かれなければならない。また、パートナーを得るかどうかも関係が無い。たとえ片思いであっても、心の底からの「情熱こそがすべて」であるのが恋愛至上主義である

参照:Wiki(恋愛至上主義)

 

いいじゃねぇか…つってね。たとえ片思いであっても~、というの非モテ・陰キャに優しい。好き。というか僕も心の底からの情熱を滾らせられる相手を見つけたいッ!ってなった。

 

 

 

そんなわけでカホちゃんと別れた後、せっかく外出したのにデート1件で終わらせるには勿体ないと思ったので、もう1件デートを入れておいた。

 

 

 

なおカホちゃんとのデートは万事良好、最後までとてつもなく楽しかったことから自身が漲り、変なテンションで当日2度目のデートに向かった。

 

 

 

 

概要

次の日は早朝から仕事だったのでカホちゃんとデートした横浜を離れ、比較的職場に近い熱海駅に向かった。

 

熱海なんて会社の慰安旅行以来だったので勝手が全く分からなかったが、、、

 

 

デート相手

今回のデート相手は大阪府出身、ユリナさん。

 

大学を卒業したと同時に上京したらしく、最近は神奈川で仕事をしているとのことだった。趣味は映画鑑賞。カラマーゾフの兄弟やらゴッドファーザーやら、古い名作系の映画が特に好きらしい。

 

 

結構積極的な子で、マッチングして3日目くらいにLINEに移行しようと言われた。

 

あまりにも早く距離を詰められるのは得意ではないが、大阪弁を話すユリナさんが面白くって、マッチングしてから1週間で実際にデートすることになった。

 

 

 

マッチング経緯
一日平均メッセージ数

マッチング経緯向こうからの『いいね!』
相手の『いいね!』数400前後
一日平均メッセージ数26.9通
会うまでの期間1週間
LINEへの移行会う4日前

※メッセージ数の数え方としてはマッチングしてからの3日間と、実際に出会うまでの3日間のメッセージ数を集計し、それらの平均を出して一日の平均メッセージ数としてる。それ以上の正確さを素人の僕には求めないように。マッチングアプリ攻略サイトじゃないぞここは、個人ブログだぞ。

 

 

 

デート内容・デート時間

デート場所熱海駅周辺
デート時間1時間55分(19:00~20:55)

 

 

 

実際のデート 《ポイント》

 

 

おっ、思っていたより…

プロフィール写真を見る限り、正直そこまで顔がタイプなわけではなかった。ミホさんとのアレコレを早く忘れるためにも、多少はタイプでなくともお話が面白くって、一緒にいて楽しい女の子を探すためにマッチングした感じ。

 

前のデートのカホちゃんとは超良好な関係を築けたと思っていたので、ぶっちゃけユリナさんとのデートはそこまで気が乗っていなかった。そんなわけで良い感じで緊張が消えて余裕が生まれてた。

 

待ち合わせ時刻より15分早かったが、既にユリナさんは到着していた。改札の前に、それっぽい服装の女性を発見。こちらから『どーもー』と声をかける。振り返ったユリナさんは思いのほか、綺麗だった。あまり外見に期待していなかっただけに、とても綺麗に見えた。目元が涼しげな美人に見えた。

 

 

 

ご飯処

丁度良い時間だったので、ご飯を食べることにした。

 

平和通りは既に閑散としていて、お蕎麦屋さんがポツリポツリやっているくらいだった。ので、もうちょっと歩くことにした。

 

テクテク歩いていると、

店の前に水槽を置いているような高級そうな磯料理屋……の横の横にあるこじんまりとした小料理屋(や○屋ね、〇や屋)で夜ご飯を食べることにした。

 

 

そこがまたすんごい個人経営というかなんというか。アルコール除菌と検温。さらには名前の記入欄があるような、やや厳戒態勢のお店だったのだが、奥の店員のおばちゃんから

 

『それ、お客さんでやってーー!』

 

と、まさかのセルフ。まさか検温まで自分達でしなきゃなかないとは思わなかった。

 

 

席に着くや否や、何かを焦がしたのか厨房からモクモクと煙。あまりにも煙たいもんだから、換気をすることになった。出入り口に近い席だったので、ちょっと寒かった。

 

 

 

 

うむ、間違いなく初めてのデートで入る店ではない

 

 

 

雰囲気のへったくれもない、すごい店に入ってしまった。粗にして野。アフロ田中もびっくりな、デートに不向きなお店に入ってしまったわけだ。

 

 

モテない諸君、注意しよう。

 

僕等は事前にサーチしないと、そういうヘンテコなお店に行ってしまいがちだ。気を付けようね。

 

 

 

ん……?

料理を注文して、僕はお手洗いに。

 

しばらくして席に戻ると、席に座っていたユリナさん。

 

 

なんかこう、雰囲気変わった。

 

 

……ん…??

 

 

 

マスクを外したからである。

 

 

マスクを外す前は目元が涼しげな、好みの女性だったのだが……

 

 

 

ここで本当に申し訳ないが、ユリナさんを彼女候補としては外すことにした。ちなみに上のイラストは大幅に修正されていると思ってくれ。マスクをしているときは好みのタイプだったんだけどな。。。

 

 

 

 

映画にもなった『モテキ』というマンガで

 

引用:モテキ 3巻

 

上のようなシーンがある。30歳までほぼ童貞だった主人公に、すこしづつ惹かれつつあった地味目な女の子が

 

『自分と同じレベルを女に求めてるわけじゃない。自分に自信がないからこそ、美人にしか埋められない穴があるんだ』

 

と言う印象的なシーンである。

 

これは非常に分かる。30歳とは言わないまでも僕は今までずっと非モテだったから。ある程度は自分の好みの容姿をした女性じゃないと彼女にする気がなくなるのだ。街を女の子と歩きながら、あのカップルよりはイケてるかな、とか貧しいことを思っちゃったりするのだ。非常に醜いことは承知しているので、くれぐれも僕のことを叩かないでくれ頼む。これを『非モテの呪縛』と呼ぶ。

 

 

 

からあげ定食を食べ終わるころ、もうこれ以上の進展は見込めないと判断したので早々にデートを切り上げるように画策し始めた。

 

 

 

散歩

とりあえず散歩していると良さげな海辺に到着。

 

 

さぁ、飲み屋でもいこか

 

とのことだったが、既に僕にその気はなく、これ以上ユリナさんをその気にするのはダメだと思い早めに切り上げるために頭をフル回転。宇野君に手伝ってもらって、突如明日の勤務開始時間が早まった風に装うことに成功した。

 

あとは時間まで無難に過ごし、名残惜しそうに『バイバイ』といってゲームセット、ウィオンバイ青学越前 シックスゲームス トゥ フォー!のはずだった。

 

 

 

がしかし、そういうときに限って雰囲気が良くなる。

 

 

僕の意思に反比例するかのように、雰囲気がロマンチックになっていった。

 

 

 

うっすらパラパラ、小雨が降ってきたとき…

 

 

 

上着をかけてしまった…

ユリナさんは結構バッチリとメイクやヘアーセットをしてきてくれたようだったので、濡れて台無しになってしまうのは可哀そうだと思い、

 

濡れちゃうから、どうぞ

 

と上着をファサッとかけてしまったのだ。

 

 

僕は何かを参考にするとき、ネットの有象無象の情報というよりは信頼すべき一人の経験談などに重点を置く。

 

小雨が降り出した時、どういう行動をとろうか考えた僕の脳内サーチエンジンが導き出したのは『私はムスリム彼氏のこんなところにやられた』という記事だった。それは管理人のナタリー氏が、元カレのモハメドの良さについて書いた記事である。色々と常識が欠如している(ごめんなさいナタリーさん)モハメドの良さに

 

・雨が降ると着ているシャツを脱いで私にかけてくれる一昔前のドラマのような優しさ☆

 

とあったのが妙に印象的だったらしく、また一昔前のドラマのような優しさに憧れを持った僕はつい、うっかりライダースジャケットを脱いでユリナさんにかけてしまったのである。

 

 

改めて、なんというキザのことをしてしまったのだろうか。書いてて非常に恥ずかしい。

 

 

 

そして多分、本当にユリナさんのことを考えてあげたなら、しないほうが良かった。

 

 

 

デートはその後、少し散歩をして終わった。最後の最後まで雰囲気が良かった。

 

完璧に好意を持たれたようで、『身長は158㎝以上だと嬉しいかなぁ』と何気なく言ってみると、

 

私いま154㎝くらいやけど、この年になっても身長伸びてるんよね。次はヒールとか履いてくる?

 

という塩梅。

 

 

 

 

また、LINEの頻度もこれまで以上に高くなり、

 

次はいつ会えるん?

 

系のデートのお誘いが増えた。

 

 

 

 

 

 

どうやって、諦めてもらおうか…

そう遠くない過去に同じことがあったが、こうなったときの僕は弱い。もう何をしたらいいのか分からん。冒頭で述べた『恋愛至上主義』という本にも答えらしいものは載ってなかった。助けてくれ。

 

 

 

相手の好意はできるだけ尊重して、傷つけずに次の相手にいってほしいのだが、そんな都合良い方法があるのだろうか…

 

 

第一印象で『あ、この人はないな…』と思った場合、どう対応すれば良いのだろうか。簡単に調べてみると、

 

  • 1)待ち合わせ場所で相手を確認して、ないなと思ったらそのまま帰宅
  • 2)会話中、わざと反対なことを言う
    例)女性『私、○○好きなんだよね』
      僕 『え、僕は全然だけど…』
  • 3)体調不良を訴え即帰宅、のち連絡先をブロック

 

っていう手法があるらしいけど、基本的に自分がやられてイヤなコトは絶対にしたくないからな僕は。1とかね、こんなんされたら人によっては人間不信になるぞ。人を不幸にさせる人は自分も不幸になってることが少なくないからな。というかなるべき。お願いだからメンヘラ女とかに後ろからザクザク刺されてほしい。

 

 

そもそも好意を持たれた時点でチェックメイトな気がするが……

 

 

 

 

だれか、この問題に対する大岡裁き的解決方法があれば教えてくれ。金に糸目を付けぬぞ。

 

 

それでは。。

 

 

 

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