サーフロッドのド定番!
とも称されるネッサBB。シマノが展開するヒラメ・マゴチ特化ブランド「熱砂」シリーズのルアーロッドであり、価格的にもお手頃なことからサーフロッドのエントリーモデルとしても超人気。
個人的には、これからフラットフィッシュを狙う友人には「とりあえずコレ選んどけば間違いない」といってオススメしています。
とはいえ価格は24000円オーバー。
そもそも高くない?
ルアーマチック(8000円程度)でも良いのでは…?
と思われる方も少なくないでしょう。事実 僕としても購入時には抵抗が無量空処。スマホ画面をクリックしようと思っても寸前で止まり、指先の間の距離に「無限」を感じました。とかく生活費が上がってるっつーのに24000円は簡単に出せる金額ではないのです。
しかし購入に至った22ネッサBB。
今回はそちらについて実釣を重ねた筆者のインプレ評価をまとめていきます。特に使用感については詳しく後述していくので、悩まれている方は参考にしてみてくださいませ!
もくじ
そもそもどんなロッド?
シマノ 22ネッサBB
まずはざっくりと、シマノ 22ネッサBBの性能&外見(デザイン)などについて紹介していきます。
スペックざっくりと!
シマノ 22ネッサBB (S104M)
ブランド(公式アイテムページ) | シマノ(SHIMANO) |
全長/フィート | 315㎝/10'4"フィート |
継数/仕舞寸法 | 3/110㎝ |
自重 | 176 g |
竿の硬さ | M |
適合プラグウェイト | 8~42 g |
おすすめ度 |
4.88
|
はじめてのサーフ専用ロッドに
受け継いだブランクス性能で安心の使い心地
サーフゲームをより快適に、ストレスフリーな実釣性能を求め、生まれ変わった「ネッサBB」。上位機種で磨き上げた設計ノウハウを基に、こだわり抜いた軽量設計はロングロッドの弱点とも言える疲労感を低減させ、快適な釣行をサポート。メインブランクスにはキャスト・フッキング時のパワーロス、ロッドのブレを抑制する強化構造[ハイパワーX]を搭載し、このゲームで求められる遠投性・操作性・パワーが向上。「ネッサBB」の正常進化はアングラーの感覚を研ぎ澄まし、更なるサーフの可能性を広げます。
シマノ 22ネッサBB
搭載テクノロジー・デザインなど
搭載テクノロジーは以下の通り。
3ピース&継ぎ合わせマーク!
なんといっても3ピースロッド!
というのが超魅力的に感じた22ネッサBB。
正直、使用するロッドは他にもあるし(ムーンショットとか…)、3ピースではなかったら購入しなかったでしょう。
そんなにメリットあるか?
とにかく携行性が高いです。サーフロッドにありがちなのが「長すぎて、車に積むのが大変…」という点なのですが、3本継なので仕舞寸法が短く、軽自動車の荷室・後部座席に横置き可能。電車釣行・自転車釣行にも◎であり、22ネッサBBの大きな特徴であることは間違いないでしょう。
さらには
継ぎ合わせマーク
があるのも超良かったです。3ピース以上のロッドは継ぎ合わせるのが面倒ですからね(なんで6ピースのフリーゲームXTにはなかったんだ…?)。
ハイパワーX
ネジレをさらに抑え込む強化構造
であるハイパワーXを搭載した22ネッサBB。キャスト時やファイト時に発生するねじれを抑制してくれます。スパイラルXの最外層、あるいはカーボンシート縦横交差構造の上からカーボンテープをX状に締めあげることによりロッドの曲がりが釣り人の意図する方向性を保持し、ブランクスが持つ本来の性能がフルに発揮。
ステンレスフレームガイド
フレームは錆びにくいステンレス素材
を採用。PEラインを使うルアーフィッシングにおいてトラブルが少ないというKガイドを搭載しており、長時間の実釣・長期間の使用にも耐えてくれます。
CI4+
上位モデルに搭載されている
シマノ独自の素材CI4をさらに進化させたCI4+。従来樹脂と比較してより軽量で高い強度を備えているのが特長です。アップロック方式であり、大物が釣れた時でも安心して握り込むことが出来ます。
カッコイイ外観
高級感のある外観!
も購入のきっかけになりました。ネッサシリーズを象徴するゴールド&ネイビー系のブランドカラーをあしらったデザインとなっており、見栄えもグッド。ルアーマチックなどの低価格帯と比較すると顕著で、隅々までこだわってデザインされているように感じられました。
実釣性能抜群!
シマノ 22ネッサBB 実釣インプレ
現在のルアーロッドとしては黒と金、もしくはシルバーを基調とする傾向がある中で、よくネイビーと金を合わせたなぁ…、と。しかしながら決して古くない、全く色褪せない名作感としてはGTOの名オープニング「ヒトリノ夜」のような具合。
もっと具体的にインプレまとめろや
というワケで、実際に22ネッサBBを使用してみての感想・評価をまとめていきます。
自重が軽い!
自重が軽く、操作性も◎
というのがシマノ 22ネッサBBです。
軽さにこだわって設計された、ということもあり、以前のモデル(17ネッサBB)よりも操作性が良くなっています。10フィート台で180gを切るなんて、数年前までは最上位モデルくらいだったんですけどね。技術の進歩ってスゴイ。
サーフロッドのような長尺を使って思うのが、
重くて疲れる…
という自重的なところなので、そちらも前作から更に改善してきた22ネッサBB。
筆者がこれまで電車釣行などで使っていたフリーゲームXT S106Mが同程度の長さでしたが、そちらの自重が205g。22ネッサBBが176g。その差 約30gと、流石は2022年登場のニューモデルだなぁ…と。
もちろんフリーゲームの素晴らしく良い竿でしたが3ピースロッドであることも加味すると、おすすめ度は22ネッサBBが上回るでしょう。堤防・サーフでヒラメ・マゴチといったフラットフィッシュを狙うならネッサBBで間違いなし。
やはり、軽いは正義。
とにかくコンパクトなロッドを選びたいならフリーゲームXTがおすすめですが、そうでもなければ22ネッサBBを選んでおきましょう。
ボトム探知能力が高い!
ヒラメ狙いに最適!
なのは間違いないシマノのフラットフィッシュ専門ロッドの22ネッサBBでした。
圧倒的な竿先の感度の良さ。
個人的にヒラメ狙いで一番重要な「ボトム(海底)探知能力」が高く、リフト&フォールが最高に行いやすかったです。
写真の通り、30g程度のジグなら言わずもがな。
10g程度の軽いルアーでもボトムは取れました。初心者でも簡単にヒラメを狙いたいのなら、なによりもまず「ボトム探知能力」だと思うので、その点からもネッサBBはとんでもなく扱いやすいでしょう。
飛距離も抜群に良い!
キャストもバッチリ決まる
ので、飛距離も圧倒的に良かったシマノ 22ネッサBB。
先述したように、そもそも長尺ということもあるのですが、それにしてもしっかりと振り切れるロッドの強さがありました。だるさもなく、シャープな振り心地。
普段では届かないポイントから釣り出せたシーバス(60㎝くらい)。
バイブレーションのようなルアーを使うと良く分かるのですが、ルアーを引いてきたときや、潮の流れを受けたときにはロッドの先に明確に伝わる感度の良さもありました。
大物相手が超楽しい!
長尺で楽しい!
というのもシマノ 22ネッサBBの魅力です。筆者が選んだショートモデルでも3mはあるので、大物をかけるとよくしなり、とてつもなく楽しかったです。
アタリが明確に分かる!
のも10フィートを超えるサーフロッドとしてはスゴイところ。流石はシマノロッドで、凪いでいる状況ならアタリで魚の大きさが分かるくらい明確な気がしました。なんつーかこう、50㎝を超えるヒラメだとバクッ!!と脳内でヒットシーンが思い浮かぶくらい竿先・手元にアタリを感じる気すらします。
色々なルアーを扱えて、楽しい。
この点だけでも2万円の価値があると言えるでしょう。シマノのヒラメロッドで一番安いのがネッサBBですが、この価格帯で これだけの満足度って…。XRとか買う必要あんのか…?
ヒットルアーは色々ありますが、とにかく快適に&気持ち良いくらい飛ぶので30g程度のメタルジグをメインで使用しています。シマノにしては価格も安いので是非 検討してみてくださいませ。
シマノ 22ネッサBB
おすすめモデル
執筆時現在 22ネッサBBは全部で5種類のモデルがあります。
という方に向けて、おすすめモデルを3つに厳選させていただきました。迷っている方は是非 参考にしてみてください。
とにかく扱いやすい!
シマノ 22ネッサ S104M
モデル | S104M |
全長/仕舞寸法 | 3.15(m)/110(㎝) |
自重 | 176(g) |
適合ルアーウェイト | MAX42/プラグ(g):8~36 |
おすすめ度 |
|
- 初心者でも扱いやすい
- シリーズで一番自重が軽い
というのが22ネッサBB S104Mのおすすめポイント。
サーフよりも堤防の方が良く行く、という方にはS104Mが丁度良く、体力・筋力に自信のない方でも振り抜きやすいです。一応ネッサBBとしては最小のショートモデルとなっていますが、本文の通り 飛距離は圧倒的。
遠投性能アップ!
シマノ 22ネッサBB S108M+
モデル | S108M+ |
全長/仕舞寸法 | 3.25(m)/113.3(㎝) |
自重 | 185(g) |
適合ルアーウェイト | MAX48/プラグ(g):8~42 |
おすすめ度 |
|
- 青物相手にも対応可
- 遠投性能が抜群に良い
のが22ネッサBB S108M+です。中型以降の青物も視野に入れるならS108M+のような「M+」のネッサBBを選ぶのもアリでしょう。足場の高いポイントや波が立つサーフの悪条件下でもルアーのアクションを存分に引き出せるモデルとなっており、様々な目的・用途で使用できます。
超遠投&中型青物まで狙うなら!
シマノ 22ネッサBB S106MH
モデル | S106MH |
全長/仕舞寸法 | 3.20(m)/111.6(㎝) |
自重 | 186(g) |
適合ルアーウェイト | MAX56 / プラグ(g):10~50 |
おすすめ度 |
|
- 遠投力とパワー!
- ショアジギングにも最適!
というのが22ネッサBBのMH(ミディアムハード)モデルです。ショアジギングに必要な重量級ルアーのキャスト、大型ヒラメ・青物をかけても安心なバッドパワーがあります。
S100MH+の方がパワーが強いからショアジギングがやりやすいのでは?
一概にもそうは言えません。強引に相手をしなければいけない対象魚だったり、使いたいルアーの自重がとにかく重いなど明確に「やりたい釣り」が決まっているのであればS100MH+でも良いと思いますが、そうでもなければパワーを最大限生かすシチュエーションは少ないです。一般的なショアジギングとしてはS106MHで十分であり、扱いやすいので一考なさってくださいませ。
↑そのほか、釣りプロが解説している動画もありました。
サーフでの釣りを目的にしている方は、そちらも合わせて参考にされると失敗しないと思いまっせ。
シマノ 22ネッサBB
デザイン的に合うリール
22ネッサBB自体がネイビー&ゴールドを基調としているカラーなので、合わせるスピニングリールとしては淡色のモノが良く似合っていたと思います。
ミラベル
同じく2022年に発売したミラベルです。
写真の通り、シンプルで洗練されたデザインであり、22ネッサBBとの相性◎。価格的にも10000円前後(発売当初 買ったときは12000円したんだけど…?)と、合わせるリールとして価格・デザインとしても最良と言えるでしょう。番手としては4000番台がおすすめです。
サーフ・堤防ヒラメのド定番!
22ネッサBB インプレ総括
コスパ最強格!
に感じた22ネッサBBでした。
記事中にも述べた通り、それに見合う価値はありました。
- 長尺で飛距離が出しやすい
- 携行性抜群・合わせマーク有で快適
- 自重が軽く、価格としても比較的 安め!
など流石はシマノのサーフロッド。搭載テクノロジーとしても、数年前までは考えられないくらいの機能が採用されており、初心者~中級者には間違いなく良いチョイスになると確信しています。自重としても、S104Mなら最上位機種XRと比較しても6gしか変わりませんからね。
というわけで、
という方は是非。
筆者が選んだシリーズ最安値のS104ですら2万円前後しましたが、それでもブランド信頼度や実釣性能を鑑みてもコスパは最強格。これからサーフ・堤防にてフラットフィッシュを極めていきたいという上昇意欲の高い方で、予算が許すのであれば22ネッサBBが超おすすめですぜ。
それでは!
ヒラメ特化ワームって…?
おすすめのルアーも教えて!
という方に向けて、以下の記事でコスパ・釣れ度を重視したヒラメワームの選び方・オススメルアーを紹介しています。お時間があれば、そちらも参考にしてみてくださいませ。
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