沖堤防でも使える長尺のタモの柄を選んでおきたい…
という方に向けて、今回は8m以上のタモの柄について紹介させていただきます。
8m以上なら何でも良いんでしょ?
というと、そんなことはありません。
タモの柄は長さ以外にも自重やカーボン含有率などを慎重に選んでおいた方が良いです。特に8m以上のタモの柄は、その分 継ぎ目にかかる負担が大きいです。使い慣れていないと簡単にポキィッ!と折れてしまったりします。
安物買いの銭失いにならないためにも、今回は8m以上の玉の柄の選び方、おすすめについて解説していきます。
8m以上!
玉の柄の選び方
そもそも8mって必要??
と思う方もいらっしゃるかもしれません。普通の堤防で釣りをしている分には不必要かもしれません。しかし、足場の高い磯場や沖堤防、さらには大潮の大干潮時には6m程度のタモの柄であっても役に立たないときがあります。
そんなときにも安心なのが8mサイズのタモの柄です。ぶっちゃけ8mサイズクラスで水面に届かないとしたら、もうその釣り場ではタモ以外でのランディングを試みたほうが得策でしょう。8mで無理ならどんなタモの柄も無理です。
前置きが長くなりました。
それでは8mサイズのタモの柄について。選び方として、4つのポイントに絞ったので参考にしてみてくださいませ。
チェックポイント①:
玉の柄の『長さ』
最重要ポイントが『タモ網の長さ』。
タモ網が海面に届かないことには魚を取り込めません。筆者は水面までの足場の高い(大潮干潮時で5.5mほど)堤防に良く行きますが、タモ網が短すぎて水面に届いていないような方をよく見かけます。
正解はありませんが、良くいく釣り場の
- 足場から水面までの距離
で決めると失敗しないでしょう。
チェックポイント②:
玉の柄の『自重』
自重が軽いと操作性・携行性が高くなります。
軽量なものは価格帯が高くなる傾向もありますが、タモ網で絶対失敗したくない方には、操作性の高い、軽量の玉の柄がおすすめです。8mのタモの柄ならば900g以下であれば十分軽いです。
例として筆者が現在使用している玉の柄は6mで785g程です。一般成人男性(身長174㎝、体重65㎏)としては、
という所感なので参考にしてみてください。自分一人でタモ網を操作して魚を取り込む状況を考えて、片手で操作しやすいタモ網の柄がおすすめです。
チェックポイント③:
玉の柄の『仕舞寸法』
収納性・携行性に関わるポイントです。
タモ網の柄は『小継(こつぎ)』といって、いくつかの柄が組み重なって出来ています。継数が少ないほど伸縮させる際に抵抗が少なくなるので多少はスムーズになります。しかし、継数が多いほど仕舞寸法が短くなるため持ち運び便利というメリットがあります。
- 携行性を重視される方
仕舞寸法が短いモノがおすすめ - 機能性・価格を重視される方
仕舞寸法が長いモノがおすすめ
という選び方もあります。
ルアー釣りなどで頻繁に場所を変える方は、できるだけ仕舞寸法が短いタモ網の柄を選ぶと移動中のストレスが少ないです。一つの場所を重点的に攻める(磯釣りなど)方は、そこまで仕舞寸法を意識しなくても良いかと思います。
ホントに8m必要?
8mサイズは仕舞寸法も1mを超えるモデルが多いです。当然ですが、7mモデルのほうが仕舞寸法が短くなります。とりあえず長いのを選んでおきたい、という方でも7mで十分だったりします。絶対に8mじゃなきゃダメ、という方でなければ7mサイズのタモの柄も見ておいてください。結構 仕舞寸法が違うもんですよ。
チェックポイント④:
玉の柄の『カーボン含有率』
価格に見合っているか?
をチェックしましょう。
高ければ高い方が良いんじゃないの?
違います。たしかにカーボン繊維の方がグラス繊維より弾性が高いという特徴があります。そのため、グラス繊維に比べて同量のカーボン繊維では『ハリ(使用感に影響大)』のある玉の柄に仕上げることが出来ます。すなわち使用繊維量が少なくて済み、カーボン繊維自体の素材の軽さも手伝って軽量化が可能になるということです。
しかし、その分 傷の弱さ・継ぎ目・割れへの耐久力がなくなります。つまり折れやすくなります。
2万円以上する玉の柄は、その点の改善点としてテーパーやバインダーの量、繊維の密度向上、あるいはグラスやその他の素材のコンポジット等の設計技術を駆使して工夫が施されていますが、低価格帯の玉の柄に同様のノウハウがつぎ込まれているかは不明瞭です。
カーボン繊維・含有率のメリット・デメリット。
そして、価格に見合っているかどうかを考えると失敗が少ないと思います。
長々と説明してまいりました。
以上の4点をチェックすると、8m以上でも使い勝手がよく、簡単に折れないタモの柄が選べると思います。
どんな堤防でも安心な8m以上!
玉の柄 おすすめランキング
それではオススメのタモ網の柄を紹介していきます。
なお、今回は足場の超高い堤防でも使えるように
- 8m以上のタモ網の柄
に絞って紹介させていただきます。どれも人気で、各アイテムリンクから実際に使用している方のレビューも確認できたりします。そちらも是非 ご参考ください。
1位:プロックス(PROX)
磯玉の柄剛剣SEシリーズ 800
ブランド(公式アイテムページ) | プロックス(PROX) |
長さ | 8m (その他 9~10mまで幅広い) |
仕舞寸法 | 111㎝ |
自重 | 879g |
カーボン含有率 | 55% |
おすすめ度 |
|
- 価格が安い!
- 仕舞寸法が非常に短い
→ 7mでも70㎝程度! - 4年程度使ってもまだ使える頑丈さ!
実際に筆者が4年程度使っているタモ網の柄です。若干 重く、スルスルと出て行かないこともありますが普通に使えますし、タモ網の柄が原因で魚を逃がすようなことはないです。8mの他、9mと10mもラインナップされており、質実剛健な良いタモの柄です。
2位:宇崎日新
イングラム ISO 玉の柄 8008
ブランド | 宇崎日新 |
長さ | 8m (その他 5~7mモデルも有) |
仕舞寸法 | 111㎝ |
自重 | 760g |
カーボン含有率 | 99% |
おすすめ度 |
4.90
|
- 自重が一番軽い!(8mで800g以下!)
- 高いカーボン含有率(99%)
- ブラック&ゴールドを基調・虚飾を廃した高級感漂うデザイン
クラス超えの軽量と張りを実現した高バランス設計のイングラムISOシリーズです。磯でのハードな使用を考慮した口欠け防止リング、振り出し抵抗を減らし、スムーズな操作を実現するエアスルー(たけのこ)設計等、使用時のストレスが極限まで軽減されています。
3位:プロマリン(PRO MARINE)
CB レジェンダー玉の柄 800
ブランド(公式アイテムページ) | プロマリン(PRO MARINE) |
長さ | 8m (その他 5~7mモデルも有り) |
仕舞寸法 | 115㎝ |
自重 | 925g |
カーボン含有率 | 97% |
おすすめ度 |
4.87
|
- 価格が安い!
- 自重も軽い!(6mで600g以下!)
8mの玉の柄で1万円前後と価格の安さが魅力的なプロマリン『レジェンダー玉の柄』です。多少 自重が重いですが、価格的に仕方ないコトでしょう。操作性には特に問題ないようで、高いカーボン含有率も相まって評価は高め。よく品切れになっている人気玉の柄です。
4位:サンライク(SANLIKE)
玉の柄 小継玉の柄 800 SD-150(8m)
ブランド | SANLIKE |
長さ | 8m |
仕舞寸法 | 112㎝ |
自重 | 920g |
カーボン含有率 | 90% |
おすすめ度 |
4.82
|
- 価格がとっても安い!
- 水に濡れても持ちやすいラバー製グリップ!
コスパが非常に良いSANLIKEのタモの柄です。他ブランドに比べるとやや知名度が低く、耐久力が心配なところはありますが、その他の機能性やコスパは非常に優れていると思います。上記の通り、8mサイズで1㎏を切る軽さ、なおかつカーボン含有率90%というのもおすすめポイント。
5位:遠里釣具
BLUE LARCAL 小継玉の柄 800
ブランド | 遠里釣具 |
長さ | 7.7m |
仕舞寸法 | 111㎝ |
自重 | 1100g |
カーボン含有率 | 30% |
おすすめ度 |
4.80
|
- 価格が非常に安い!
軽量!細身!パワー設計!が肝の遠里釣具『BLUE LARCAL』玉の柄です。ルアー釣り(ランガンスタイル)には仕舞寸法が大きすぎるので、磯や防波堤での餌釣りなどに最適かもしれません。よく売り切れているのが残念なところ。
6位:サンライク(SANLIKE)
玉の柄 小継玉の柄 SD-150(9m)
ブランド | SANLIKE |
長さ | 9m |
仕舞寸法 | 112㎝ |
自重 | 1120g |
カーボン含有率 | 90% |
おすすめ度 |
4.76
|
- 9mサイズ!
- 価格がとっても安い!
- 水に濡れても持ちやすいラバー製グリップ!
滅多に見られない9mサイズのタモの柄です。これ以上の長さを求めるとなると厳しいでしょう。そういうときはもう、落としタモのようなアイテムを使った方が効率が良いかもしれません。
7位:PRO TRUST(プロトラスト)
レイノス 磯玉網 XT 820
ブランド | PRO TRUST(プロトラスト) |
長さ | 8.2m (その他 6/7mも有) |
仕舞寸法 | 109㎝ |
自重 | 900g |
カーボン含有率 | 23% |
おすすめ度 |
4.72
|
- とにかく長い(8m)!
- 価格が安い!
- アルミ玉枠・ナイロン網45cm付き
とにかく長尺なタモ網の柄です。価格が安く、タモ枠・ナイロン網が搭載しており、コスパは上々。カーボン含有率が低いところが若干 気になりますが、価格を考えれば妥当なところ。枠・網については『奥行がないから魚を入れにくい』というレビューも見られます。そちらについては、別途 選ぶ必要があるかもしれません。
総括:8m以上!
タモの柄 おすすめランキング
以上、8m以上のタモの柄についてでした。
総括して一番のオススメは?
と聞かれたら、『宇崎日新 イングラム ISO 玉の柄 8008』を推薦します。手前味噌ではありますが、
- 見た目の高級感
- メーカー信頼度の高さ
- 8mモデルでも800gを切る自重の軽さ
という点でおすすめ度が高いです。8mクラスのタモの柄の中では断トツで自重が軽く、カーボン含有率も高いです。そのほかエアスルー設計やステンレス製ソケット、調節自在肩掛けベルトなどが付属してきたりとコスパ良好。迷った方がいれば是非、検討してみてください。
今回の記事で、読者の皆様の目的・希望額に見合った玉の柄を選ぶことの一助になれば幸甚に尽きます。
それでは!
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