【性=エロくて危険?】良本!『おとな性教育』のネタバレ含む書評・感想まとめ

正しい性知識

を学ぶために表題にもある通り、「おとな性教育」という本を読んでみた。

 

いやオレもう大人だし…
性知識とか十分あるし…

という方は是非 読んでほしい。序盤に性知識クイズがあるんだけど、筆者はそれをことごとく間違えてた。恥ずかしゅうございます。

 

他国の男がどういうオカズでしているのかは謎だが、僕含め、日本では少なくとも男の8割以上はオナニーにてAVを採用している(National Inventory of Japanese Sexual Behaviors参照)。AVのジャンルも他国の比ではなく、透明社員や万引き折檻、アクメ自転車など半端ない種類がある。なまじっか他国の人が知り得ないようなセックスについても知っているのである。いつだったかドイツ人に四十八手の話をしたとき、

そんなにヤリ方あるわけないだろ…え、あんの?!

と感嘆させたこともあった。

そんなAVによる映像教育が積み重なると、

まぁ人並みに性知識はあるほうだろ…

と錯覚してしまうもの。しかし それが大間違い。僕らはマジックミラー号や時間停止、催眠スマホや清純派AV女優のような明らかに「そんなワケないだろ…」とモノには目がいくが、ガシマン・頻繁な体位変えなどには違和感を感じなくなってしまうのだ。

 

 

というワケで、今回は「おとな性教育」について。

随所にネタバレや本文の引用もあるので、気になる方はここらでブラウザバックしてね。

 

 

 

 

おとな性教育
大まかな内容

性は日本人の教養の一つ。性を学ぶことで人生はより楽しくなる!
日本で性を語ることはタブー視されがちですが、海外に目を向けてみると、実は当たり前に性教育が行われています。効率的な節税や投資のために「お金」を学ぶことが必要なように、男女が円滑にコミュニケーションを取り、楽しく付き合うために「性教育」を学ぶことは大切です。

何歳になっても人生を思いきり楽しめる!
ぜひ本書を読んで、日常生活で実践してみてください。

引用:Amazon「おとな性教育」

 

まずは、そんな「おとな性教育」の概要を紹介していくぞ。

 

 

普段本を読まない方でもスッと読める!

著者である瀧本いち華さんと、登場人物の男性・女性の会話形式から内容に入ることで、普段本を読まない人でも抵抗無く興味が湧いて、読み進めていける形式になっている。

 

 

登場人物のアラサー男性ゆう君の偏った知識がウケるが、はたして他人事のように笑える男性は何人いるのか…。

 

 

相談しづらいアレコレが分かる

フォアダイスがある男性は多くて、知らない女の子が病気じゃないかと不安がることが多いです。男性も「尖圭コンジローマ」という性感染症と思われないか気にされている方もいますね。

と、筆者の長年の「ん、なんだこれ…?まぁいいか…」という謎が解明された。チンコと真剣に向き合うたびに「性病か…いや童貞のときからあった気がするし…」とモヤモヤしていたが、どうやら筆者のチンコにあったのはフォアダイスだった。

 

なんでも成人男性の65%に見られるものらしい。そのほかにも、精巣上体から精子を送る管「精管」が一本のスパゲッティほどの太さであったりと、自分の体でも知り得なかったことを多く学べた。

そんなに詳しく知る必要あるか?

なにかあったとき(EDなど)の原因究明に役立つし、なにより知識はいくらあっても重荷にならないぞ。備えあれば患いなし。

 

 

男が読むべき?女が読むべき?

僕は男なので、あくまで男目線での感想しか書けないが、

どちらかといえば男性向け?

女性が読む必要はなさそう?

と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれない。

結論から言うと、マジで大人なら一読する必要があると思った。正しい性知識に男女という垣根はない。第1章・2章では「男性の性」「女性の性」について学べる。自分の体の仕組み、そして相手の体の仕組みを詳しく学ぶことによって自己と他者への深い理解に繋がる。円滑なコミュニケーションと相互理解に役立つ。

 

堅苦しい表現になってしまったが、別に性行為に関連しなくとも大人として知っておくべき知識が満載。知識は他人への寛容な姿勢を育てる上でも役に立つ。いざというときに緩衝材なしでぶつかり合わないためにも、ここらで正しい性知識を学んでみてはいかがでしょうか。

 

 

著者の『瀧本いち華』氏

著者はYoutubeでも積極的に正しい性知識の普及にも尽力している。

実家住みだから本棚に置きづらい…

いきなり本を買うのはちょっと

という方は、まずはYoutubeにて色々知ってみるのも良いでしょう。参考までに「おとな性教育」のレビューを簡単に引用すると、

私が受けてきた性教育とは比べ物にならない

本を過去のトラウマを思いながら読んでみたら、ものすごく勉強になりました。
私が受けてきた性教育とは比べ物にならないです。
異性であるいち華さんから学べたのがよかったです。
実は悩みだったけど無意識的にうやむやにしていたことがあってそれを解決できるくらいに豊富な内容でした。
ものすごくありがたい1冊でした!!

 

もっとパートナーを大切にしようと思える本

予約して、当日に届いたので読ませて頂きました!
自分のエゴを押し付けることが良くない事や男女の性の違いを知ることができ、もっとパートナーを大切にしようと思える本でした!
何回も読み返してじぶんなりに考えていきたいと思います!
本当にありがとうございます🙇

といった具合。

 

 

おとな性教育
参考になった文章

というワケで、「おとな性教育」を読んでみて僕が個人的にグッときた一節を抜き出しておく。

 

 

性=エロくて危険?

「性教育=お堅い」

「エロ=怪しい」

というイメージがありますが、話すテーマが違うだけで実は求めている知識は同じことが多いです。

なので

「合わせてフランクに発信すれば、大人も興味を持ち、性知識の重要性が理解できて、性のコトで悩んでいる方にも届くのではないか?」

と思ったのです。

きちんと理解していれば性へのタブー視もなくなり、肯定的に捉えることができます

 

 

他者を知ることは自分を知ることに…

相手の性質を知ると、今まで意識していなかった自分の性質もわかるようになるのです。

異性と接する時に怖さを感じたり苦手だと思うのは、相手のことを何も知らないから。

相手が自分とは違うと認識することがまず大事で、性知識は相手を知ることでもあり、さらには自分を知ることでもあります。

序章で男女のすれ違いをテーマにした部分の一節。性知識となると、セックス関連に注目しがちだが「おとな性教育」では

  • 知っておくと役立つ『男性の性』
  • 知っておくと役立つ『女性の性』

というパートもあり、それぞれ素晴らしく有益な情報が身につくようになっている。

 

 

オナ禁にはデメリットが多い?

引用:上京アフロ田中 5巻

 

  • 前立腺がん発症リスクの上昇
  • 精子の質の低下
  • 日内変動によるテストステロンレベルの低下
  • ED発症のリスク

などなど、オナ禁信者の僕としては考えを改めさせられた。

 

もちろん、オナ禁を継続するということで断固たる決意を得られるというコトは経験上間違いないが、上記の通り、医学的にもきちんとデメリットが立証されていることを知れたのは良かった。自己管理というのは食事や運動だけではなく、オナニーも含まれているコトが分かった。

 

 

 

モテたいなら…

モテたいなー。なんかモテる方法ない?

では、お金持ちになるといいよ。

そういうんじゃなくてぇ、ないの?他に!今の俺でもモテる方法は!

そうしたら『マイナスの排除』をしよう!

『マイナスの排除』って何?

女性に嫌がられるマイナスの要素をなくすことだよ。経済力やイケメンなどの’有能さ’はより多くの女性を魅了するけど、’無能さ’はすべての女性に嫌悪感を抱かせるんだ

 

さらに

多くの種においてメスは、良いオスに近づくよりも悪いオスを避ける傾向があります。良いオスを手に入れられれば良いのですが、競争も激しいので子孫を残す可能性が低くなるため、悪いオスだけは徹底的に避け、他の良さそうなオスを探します。

正直この文章だけでも1650円を払った価値があると思わせられた。なにこの納得感。“無能さ”はすべての女性に嫌悪感を抱かせる…。恐ろしい…。

 

そういえば友人に一人、容姿はいいはずなのに全くもってモテないヤツがいるが、無能さの代表格として挙げられていた「危機管理能力の欠如」が当てはまっている気がする。平気でポイ捨てするし、Youtuberとして食っていこうとするし…。

 

その他にも男性としてはとっても参考になる’無能さ’が挙げられているので、詳しくは本編で読んでね。

 

 

正しいセックスとは…

本書を読むことによって、間違ったセックスについて理解できた。

正しいセックスというのは規定できないが、絶対に間違っているセックスが存在する。詳しくは本編を読んでほしいが、良く考えたら超絶間違っていることが分かる。「はじめては痛い」という男性の一般認識ですら間違っているコトが判明した。

 

やはりセックスについての知識が乏しいのは否定できない(そもそも教わってないし)。またAVでは「支配の性」と呼ばれている面もあるように、快楽と支配に重点が置かれるそうだ。

そんなの偏見だろ!

いちゃラブものもある!

という方も意見も分かるが、女性向けのAVを見ろ。マジですべてがわかるぞ。

 

 

生理について

一番勉強になったのは第2章「女性の性」。

僕は割と好奇心が多いタイプなので、過去に女性と付き合っている際には、

知りたすぎてキモイ…

と言われるくらいに根掘り葉掘り生理について聞いていたので、男としては「良く分かっている方」だという自負があったが、マジでなんにも分かっていなかった。表層も表層しか知っていなかった。無知の知が味わえた。

 

「数日間だけの出来事なら大したことないのでは?」と思われるかもしれませんが、この期間に対人関係の信頼を失ったり、実生活であれば別れや離婚話にまで発展すこともあり、実際に職を失っている女性や、離婚をしている女性もいます。

知人の女性に、まさしくこのタイプがいた。一定周期で「ストレスがヤバい」「吐き気がスゴイ」「死にたい」といった長文を並べたインスタ投稿を挙げるので、

何なんだこの人…
気分悪いなぁ…

と思って距離を置いてしまったが、思えばPMS、もしくはPDD(月経前不快気分障害)だったのでは?と今なら思う。気分障害、という字ヅラはそこまで深刻に感じなかったりするが、

【PMDDの主な症状】

  • 感情コントロールが困難
  • 攻撃的・暴力的振る舞い
  • 限界感、自己喪失感
  • 著しい疲労感
  • 不眠などの睡眠障害

これらの症状が一か月に一度、否応なしに来るとかヤバすぎる。ひどいときには自殺まで考えるようになるらしい。僕もたまには「オレ、このままで大丈夫なの?どうすんの、コレ…」と不安に苛まれることもあるけど、1時間もしたらケロリとしている。

 

生理のときに男性がしてあげるポイント、そして女性が自分でできる対処法などが超良く分かった。女性自身、良く分かっていない部分(低用量ピルの危険性・副作用の実態など)もあると思うので、大人なら是非 読んでほしい。

 

 

 

おとな性教育
読書レビュー

正しい性知識を楽しく学べる!

ので是非「おとな性教育」を参考にしてほしい。本文では書ききれなかったが、

  • 女性をイカせることは自分の欲求
  • 目を合わせることが一番最初のスキンシップ

などなど、非常に参考になった。最初から最後まで興味深い内容でいっぱいなので、ほぼ無職な筆者としては1時間程度で読み切ることができた。

 

現代ではSNSなどによって、ごく少数の人が未確認情報や嘘を故意に拡散させたり、一部の過激な意見をあたかも多数の意見であるかのように装うことが簡単にできる。

  • AV男優監修!】 1分以内に女性をイカせる指技─2980円

みたいな胡散臭い情報商材に手を出すなら、「おとな性教育」を読んでほしい。先述したように、健康とコミュニケーション、セックスの実用書として最高に信頼度が高く、有益な本だぞ。

 

 

以上。

少しでも気になった方は読んでみてね。

 

 

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