難攻不落
臨機応変
と、1年中泳いでいるイナッコ(小さいボラ)の割には、色々と工夫しなければいけないのがイナッコパターンのシーバスです。
という経験をした方も少なくないでしょう。イナッコをめがけてボイルは連発しているのに喰わないシーバス。河口付近のドックや漁港では風物詩ともいえます。
さて、そんなシーバスのイナッコパターン。
皆様はどの程度のルアーを投げていますか?
ということで今回はシーバスのイナッコパターンについて、基礎知識やおすすめルアーをいくつか紹介させていただきます。
もくじ
釣れる確率を上げる!
イナッコパターンの基礎知識
釣り業界では
3㎝~18㎝のボラをイナッコ(鯔)
と呼んでいます。ちにみにWikiによると、一般的には18㎝~30㎝のボラがイナ(鯔)と呼ばれているそうです。
そんな10㎝前後のボラを食べているシーバスの状況をイナッコパターンと呼びます。年中河川で見られるのがイナッコなので、比較的 多くの釣り人がイナッコパターンに遭遇できることからシーバス釣りでは特に重視されているパターンの一つでもあります。
イナッコパターンって、そもそも何月?
春以降から秋がイナッコパターンがハマりやすい傾向にあります。
先述したように、イナッコとはボラの幼魚であり、時期によってサイズが異なります。春先以降に群れをなして泳いでいるのがイナッコより小さいハクなので、春以降にイナッコパターンが成立しやすいでしょう。
- 数釣りのハイシーズンは夏
- 大物(ランカー)のシーズンは秋
という認識の方もいらっしゃったりと、とにかく地域や状況によってバラバラのイナッコパターンです。
イナッコパターンの時合いは?
何時ごろに行ったら…というのはありませんが、以下のような状況下ではイナッコパターンが成立しやすく、シーバスが釣れやすいと言われています。
潮位変化がある状況
一般的ではありますが、潮が動く・動き始める時間帯がおすすめです。
イナッコは潮が緩むような場所を好みます。そのため、流れが出ることによってボラが溜まるポイントが生まれ、そこをめがけてシーバスが捕食をするようになります。
また、潮位変化の他の要素としても風や大雨などによっても潮の流れが出ることも多々あります。満潮干潮を第一として、そちらについても知っておくとイナッコパターンが攻略しやすいかなと思います。
マズメ時もおすすめ
イナッコパターンでもマズメ時がおすすめです。
理由は明らかにはなっていませんが、イナッコが一斉に動きを始めるのもマズメ時が多いとされます。夜間には湾に溜まっていたイナッコが、一斉に外湾に向って飛び出すというのも朝方のマズメ時に発生しやすいです。そして、それを狙って捕食するのがシーバスです。
イナッコパターンに効果的!
ルアーの選び方
イナッコパターンではいくつかのルアーを持っておいた方が良いです。
- 飛距離
- 動き(アクション)
- サイズ
- 潜行水深
をいくつかローテーションさせることがイナッコパターン攻略の鍵にもあります。一つのエースルアーを投げ続けるのも良いですが、いくつかのルアーを変えることによって色々な状況下に対応が可能。結果 シーバスを釣る確率もグーンと上がります。
という方が大半(筆者もです☆)なので、簡単にイナッコパターンのおすすめルアーの選び方を紹介させていただきます。
イナッコパターンにおすすめのサイズ
時期によって違います!
年中見られるイナッコですが、季節によって成長度合い、つまりサイズが違います。季節によって、イナッコに見合ったサイズのルアーを選ぶとなると…
- 春…6㎝前後
- 夏…10㎝前後
- 秋…14㎝前後
- 冬…大きいサイズ
という具合になるかと思います。秋以降は9㎝前後でもランカーサイズがかかりますが、春先のイナッコパターンでは小さいルアーの方が釣果が良いです(個人的にはin関東)。
一番汎用性が高いのは10㎝前後です。悩んでいる方はそちらのサイズがおすすめです。
おすすめのルアー
イナッコの泳いているレンジ(水深)に合わせるのがベストですが予測は超困難です。基本的には釣り場での状況判断によります。そういう点から、釣りプロの方でもイナッコパターンは一筋縄ではいかないため、いくつものルアーをローテーションさせています。
使う順番としては、表層から下げていくようにルアーを使うと良いでしょう。具体的に、イナッコパターンに度々使用されているルアータイプを3つに絞りましたので参考にしてみてください。
ポッパー
表層に特化したルアーです。
トップウォーター攻略に欠かせないルアーで、表層直下を狙うときに大活躍します。一番表層を狙うときに重宝されるルアーで、水面を引き波立てながら泳ぐことによってシーバスにアピール出来ます。イナッコパターンでは一番最初に投げておきたいポッパーです。
表層直下系のミノー
潜行水深30㎝程度のフローティングミノーも超おすすめです。
ポッパー同様に、根掛かりによるリスクが非常に少ないです。また、潜行水深に目安があるので初心者でもレンジコントロールが簡単。イナッコパターンに関わらず、シーバス釣りでは大活躍するルアーなので一つは持っておきたいところ。
汎用性のあるシンキングペンシル
レンジを自在にコントロールできるシンキングペンシルもおすすめです。表層付近にイナッコがいないとき(日中)など、少し沈めてみたい時に活躍します。慣れていないとレンジコントロールが難しいですが、それでもシーバス釣りにおいては基本ともいえる万能ルアーです。
また、アクションもスラローム系ということもあり、ミノーよりもナチュラルな波動でシーバスの捕食本能を刺激できます。
その他にも是非!というルアーはありますが、冗長になりますので割愛させていただきます。
イナッコパターンのシーバスルアー!
おすすめ10選
それではシーバスルアー、その中でも特にイナッコパターンに活躍してくれるルアーを紹介していきます。
各種 公式サイトのアイテムページやアイテムリンクを載せています。そちらから使用者のレビューも確認出来たりしますので、合わせてご活用くださいませ!
ダイワ(DAIWA)
モアザン クロスウェイク 90
ブランド | ダイワ(DAIWA) |
ルアータイプ | ウェイクベイト |
サイズ | 90 ㎜ |
自重 | 13.7 g |
潜行水深 | 水面~30㎝ |
おすすめ度 |
|
- 表層引き波系ルアー(ウェイクベイト)
- サイズバリエーション豊富
- ルアーを目立たせる『ラトルサウンド』!
- フロントVオシレートで飛距離&レンジキープ簡単!
キャスト時は後方へ、静止・ドリフト・スローリトリーブ時はセンターへ、ミディアムリトリーブ時や強い流れでは前方へウエイトが移動してレンジをキープ。
イナッコを完コピした水面引き波系ウェイクベイトがDAIWAのクロスウェイクです。 F-SSRは、ロッドポジションとリトリーブスピードとのコンビネーションにより水面~最大深度約30cm(140F-SSRは約50cm)のレンジをトレース可能。特に超デッドスローにおける引き波が素晴らしく、まさに弱ったボラそのもの。イナッコパターンのルアーとして大人気です。
マイクロベイト等には…
『75F SSR』がおすすめです!
SHIMANO(シマノ)
アガケ 95F(110F)
ブランド(公式アイテムページ) | SHIMANO(シマノ) |
サイズ | 95/110 ㎜ |
自重 | 13g/18 g |
潜行水深 | 水面直下~30 ㎝ |
おすすめ度 |
|
- イナッコに絞って開発されたルアー!
- 水面直下をもこもこ泳ぐ!
- 水面を盛り上げてアピールさせることも可能!
ベイトをイナッコに絞って開発されたという『アガケ95F』です。ナイトゲームのデッドスローリトリーブを想定して、泳ぎ出しの速さにこだわって設計されています。ロッドティップを上げながらデッドスローリトリーブすることで、わずかな抵抗でもボディが小刻みにロール。
サイズ(大)も!
オールシーズンで使えるのが95F。
イナッコが育ってきたようでしたら110Fがおすすめです。
SHIMANO(シマノ)
シャローアサシン 99F
ブランド(公式アイテムページ) | SHIMANO(シマノ) |
サイズ | 99㎜ |
自重 | 14g |
潜行水深 | 10~30 ㎝ |
おすすめ度 |
|
- 飛距離抜群『AR-Cシステム』搭載
- SHIMANOの独自技術『フラッシュブースト』搭載
- 釣り初心者の友人でも釣れた実績
若干 塗装が剥げやすい以外は完璧なシャロールアー『SHIMANO シャローアサシン』です。ボディ内部のミラープレートが反射を続ける 独自構造『フラッシュブースト機構』を搭載。SHIMANOの技術の髄が見えるような傑物ルアーです。ただ巻いてるだけもウォブンロールをして、ロッドアクション等の振動を利用しではスプリングで振動をさせてルアーを動かさないドリフト中にも小刻みなキラキラとしたフラッシングで誘い続けます。
アムズデザイン(ima)
コモモ SF 125F
ブランド(公式アイテムページ) | アムズデザイン(ima) |
サイズ | 125 ㎜ |
自重 | 16 g |
潜行水深 | 水面直下~30 ㎝ |
おすすめ度 |
|
- 古くから第一線で活躍する名作ルアー
(誕生日は2020年11月21日) - タングステンウエイト装備で飛距離アップ
- ネットでは売り切れ続出の超人気・品薄ルアー
- カラーバリエーション豊富!
10年以上前から活躍している名作シーバスルアーです。komomo特有の泳ぎや掛かりやすく、外れにくいフックバランス等が素晴らしく、シーバスフィッシング黎明期から多くのアングラーに愛され続ける元祖シャローランナー。干潟や河口・水深の浅いサーフといったフィールド攻略では今もなお釣りプロからも選ばれています。秋以降のイナッコパターンで大活躍するのが125Fです。
サイズ違いも!
他サイズも豊富です。春先で、イナッコがまだ小さいときには110Fが効果的。
POZIDRIVEGARAGE(ポジドライブガレージ)
ジグザグベイト
ブランド | POZIDRIVEGARAGE(ポジドライブガレージ) |
サイズ | 60/80 ㎜ |
自重 | 17g |
有効水深 | 20~60 ㎝ |
おすすめ度 |
|
- S字スラローム
- 体高があり、シーバスに気付いてもらいやすい
シンキングタイプのリップレスミノーとしては異例とも思える高速引きでの安定感を誇り、流れの中は元より、止水域や潮の流れが緩い場面、ベイト過多のシチュエーション下、デイゲームと、リアクション効果の高いショートジャークによるパニックスラロームアクション等、多彩な操作に反応。体高のあるファットボディも愛らしく、単調なシーバス釣りに変化を与えてくれます。
ダイワ(DAIWA)
モアザン スイッチヒッター
ブランド(公式アイテムページ) | ダイワ(DAIWA) |
ルアータイプ | シンキングペンシル |
サイズ | 65/85/105 ㎜ |
自重 | 13.4/20/21.2g |
潜行水深 | - |
おすすめ度 |
|
- 飛距離が出せる(65Sでも平均飛距離は65mほど)
- 風の抵抗を受けにくいシンキングペンシル
- ミノーにはないスラローム系アクション
- コノシロ・落ち鮎・イワシ・イナッコ・ハタハタ等様々なパターンに対応
圧倒的な飛距離が特徴のシンキングペンシルです。リップレスなので向かい風や横風、爆風時にも風の抵抗を受けづらく、遠投がしやすいです。ミノーでは届かない遠くのボイルや潮目も射程範囲内。浮き上がりも早く、大河川、サーフ、干潟、磯、河口等の水面直下やシャローエリアを昼夜問わず攻略してくれます。イナッコパターンは勿論、様々なベイトパターンにも対応しており、実績と評価が非常に高いシーバスルアーです。
ダイワ(DAIWA)
モアザン ガルバ 87S
ブランド(公式アイテムページ) | DAIWA(ダイワ) |
サイズ | 87 ㎜ |
自重 | 19.3 g |
潜行水深 | 水面直下~20 ㎝ |
おすすめ度 |
|
- シンキングペンシルだけど、ターゲットレンジは水面直下から水面下約20cm!
- サイズは小さいが自重大(87㎜で19g程度)!
- 豊富なカラーバリエーション
- 「湾奥のプリンス」大野ゆうき監修
小粒だけどシッカリ飛び、オートマチックに表層を泳がせられるDAIWAのガルバ。シンキングペンシルなのに細身ではなく、若干ボディが太いところが特徴です。水面直下を狙えるように細かく設計されており、汎用性が抜群に高いのも魅力的。従来のシンキングペンシルの弱点を克服。シルエットが小さくとも自重があり、飛距離が出せるところが人気のルアーです。
サイズ(小)も!
春のイナッコパターンには、さらに小粒な『73S』もおすすめです。
ダイワ(DAIWA)
モアザン シーバス ロデム
ブランド(公式アイテムページ) | DAIWA(ダイワ) |
ルアータイプ | ワーム |
サイズ | 2.8インチ |
自重(g) | 14/18 |
おすすめ度 |
|
- プラグで反応しないときのワーム!
- 水鳥の足ヒレ形状からヒントを得た「ダックフィンテール」
- パチモンが出回るほどの高い人気
食い渋りシーバスにも対応のテール振幅を抑えた微振動セッティングとなっているシーバスロデムです。独特の形状は水つかみが良く、振り子状に大きく左右にスイング。バイブレーションとローリングによってアピールします。波動とそのリアルな外観との両面からイナッコパターンにも多く使用されている定番ワームです。
シマノ(SHIMANO)
エクスセンス トライデント 60S
ブランド | シマノ(SHIMANO) |
ルアータイプ | シンキングペンシル |
サイズ | 60 ㎜ |
自重 | 8 g |
潜行水深 | - |
おすすめ度 |
|
- 低比重&高強度の『ボーン素材』仕様
- 小粒なので、マイクロベイト全般に対応
- JETブースト搭載による飛距離!
激浅ポイントにも対応するシンキングペンシルです。バチ(ゴカイ類)、イカ、チアユ、カタクチ、トウゴロウ、イナッコなどの小型ベイトパターンにマッチ。スリムな60mmなのに、飛距離は平均51m超え。アクションはスローリトリーブからしっかり動くクイック系のワイドロール設定。フォールは水平姿勢で小刻みなフォーリングバイブレーションで喰わせの間を演出します。
Blue Blue(ブルーブルー)
ガボッツ!!!90
ブランド | Blue Blue(ブルーブルー) |
ルアータイプ | スイミングポッパー |
サイズ | 90 ㎜ |
自重 | 11 g |
潜行水深 | 表層オンリー |
おすすめ度 |
|
- 自由自在な水面でのポッピングアクション
- 引けば水面モコモコ引き波アクション
- ポッパーのアクションとミノーのアクションを融合させた『スイミングポッパー』
- ネットショッピングでは定価で買えないほど大人気
ネットショッピングでは定価で買えないほどの過剰な人気を博しているイナッコパターン王道ルアーです。ショートポッピングからロングダイブまで多彩なポッピングアクションが可能。リトリーブすれば、デッドスローから中速まで水面でモコモコと引き波を出しながらシーバスを誘います。ポッパーなのに引けば水面で引き波を出して泳ぎます。ポッピングで誘うもよし、引き波で誘うもよし。定価で買えればなぁ…
イナッコパターンに効果抜群!
おすすめシーバスルアー:総括
以上、イナッコパターン攻略に最適なルアーについてでした。
と聞かれたら、『DAIWA クロスウェイク』を推します。
- イナッコを模倣した水面引き波系!ゆっくり巻ける!
- 存在を引き立たせる『ラトルサウンド』も搭載!!
- サイズバリエーション豊富(季節によって使い分けも可能)!
という点でおすすめ度が高いです。引き波系のルアーにしてはシッカリと飛距離も出るため、ボイル先を超えるキャストも可能。特にラトルサウンドが効果的で、イナッコは一杯いる中でもルアーを目立たせてくれます。迷っている方は是非!
今回の記事で、皆様のイナッコパターン攻略に役立つルアーを紹介できていれば幸甚に尽きます。
それでは!
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