大人な女性、と言われて思い浮かぶのはどんな女性だろうか。ニコロビン?ルザミーネ?うんうん、それぞれの答えがあるだろう。ちなみに僕はバラライカだ。
これは人によって違うだろう。大学生の男にとっては社会人の女性が“大人”に相当するだろうし、社会人以降の男にとっては自分より年上の女性を想像するはずだ。アバウトだが、現実世界においては年齢こそが“大人”の女性にとって大切な要素である。と思う。
今回デートしてきたのは20代中旬の僕にとって、“大人な女性”として申し分ない30代後半の女性である。ちなみに10歳以上離れた女性とデートするのは初めての経験である。ちょっと不安になったので匿名掲示板やTwitterで情報収集してみると
『割り勘を嫌悪する』
『相手に求める条件が異常に高い』
等など、更に不安になったので論より証拠、実際に会って判断しようと思い立ったわけだ。
概要
ユカさんとのデートから数日後、突然職場から休日を貰ったので女性とデートすることにした。
一日しかない休みだったが、そろそろマッチングアプリWithの有料会員として期限が近付いてきたので、疲労困憊の体に鞭打って箱根から2時間程度かけて横浜まで行ってきた。
相手の女性
リカコさん(仮名)とする。身長170㎝弱。
マッチングアプリを始めて割と初期にマッチした女性。遊んでいる男ではなく、一緒にいて落ち着いた関係になれる男性を探している、とのことだった。
僕の自己紹介文に『オーストラリア・ニュージーランドで数年過ごしました』と書いていたことに興味を持ったらしく、リカコさんからメッセージ付きいいね!が送られてきた。見た目が好みだったので、反射的ともいえる速度でいいね!を返した。
意識高い系、という表現が適切か分からんが言動や、たまに送られてくる写真から少なくとも“意識高い系”であることが予想された。オーガニックコスメとか使ってたしな。まぁ間違いではないだろう。
ちなみにリカコさんの自己紹介文は、僕の感性からすると結構キツイ感じだった。
といった感じで敬遠しそうになったが外見が好みであったため思いとどまった。そして、年の功か距離を詰めてくるのが上手かった。こちらの生活リズム等を見抜いたように適格なタイミングで送られてくるメッセージ。『あれ、最近連絡こないなぁ?』とこっちが疑問を持ち始めたときに送られてくる『元気してる?』。そうしているうちに、いつの間にか会う流れになっていた。
マッチング経緯
一日平均メッセージ数
マッチング経緯 | 向こうからの『いいね!』 |
相手の『いいね!』数 | 150前後 |
一日平均メッセージ数 | 6.3通 |
会うまでの期間 | 3週間 |
LINEへの移行 | 会う1週間前 |
※メッセージ数の数え方としてはマッチングしてからの3日間と、実際に出会うまでの3日間のメッセージ数を集計し、それらの平均を出して一日の平均メッセージ数としてる。それ以上の正確さを素人の僕には求めないように。マッチングアプリ攻略サイトじゃないぞここは、個人ブログだぞ。
今まで出会った女性と比べると極端にメッセージの頻度が少なかった。ダラダラと不必要なことを話した覚えはない。しかし決めることはきっちりと、必要最低限で済ますような冷淡さもあり、そこにはちょっと惹かれていた。
内容・時間
場所 | 横浜駅周辺 |
時間 |
3時間45分(12:30~16:15) |
実際のデート 《ポイント》
え、思ったより…
良くもなく、悪くもなく、プロフ写真通りのリカコさんだった。どうやら“盛る”技術においては疎いのか、SNOWやULIKEなどの詐欺アプリは使ったことがなかったらしい。ジェネレーションギャップ?
身長が170以上の日本人女性とデートするのは初めてだったので新鮮だった。冷ややかな目元とスラリとした長身は魅力的で、一緒に街を歩いているとなんだか誇らしいような心の高揚があった。長身の女性はイイ。恰好良い。
声、テンションは低め…?
会う前に通話もしなかったので、初めて聞いたリカコさんの声は意外だった。
のような若干痛い紹介文を書く感じだから、どっちかと言ったらぶりっ子のような高めな声かと思いきや実際のリカコさんの声は冷ややかで低かった。会話の糸口を探るために、『思ってたより声は落ち着いた感じなんですね~』って言ってみたら
と予想外の切り返しがぶっ飛んできて面食らった。『え、僕ガッカリされたのか?第一印象で??』と、こっちまでテンションが下がった。流石30代後半の女性、これまでとはわけが違うぜ…、としみじみ思ってた。
話してみると…
どこでも良い、とのことだったので意識高い系の女性でも気に入りそうなお店を事前にサーチしておいた。で、CIAL横浜の地下3F、グルメ街でブラジル料理を食べに行った。『RIO GRANDE GRILL』というお店。健康に気を遣っている30代の女性でも
と言ってくれたので、悪いチョイスではなかったと思う。店選びに困ったら是非。水はセルフサービスだから、相手の分もとってあげようね。
で、それとなく会話がスタート。
話してみると、まぁ普通の女性だった。普通の女性がどんなもんかは知らんが、まぁ思っていたような年上女性の厳しい選別眼、プレッシャー、禍々しさみたいなのはなかった。
ちょっと口調が冷ややかではあるが、普通に話せるし、普通に笑う。会話を盛り上げようとしてくれる感じは皆無だったが、僕の海外生活の苦労譚を興味深そうに聞いてれる。あまつさえ労いや肯定的な言葉をかけてくれる。初っ端は冷淡な印象を受けたが、まぁなんてことない普通の女性に思えた。
失礼な話ではあるが僕は年上(で、独身)の女性というのは高飛車なイメージがあった。
マッチングアプリ『With』において、検索項目で
初デートの費用 『男が全部奢る』
と検索すると、検索に上がってくる女性は30代以降の女性が多いイメージ。世代的な面もあるが、20代女子に比べて30代中盤以降の女性には『お会計は男が出すものでしょうよ貴方。出せないってんならそんな経済力のないヤツは御免よ』的な雰囲気があった。
その点、リカコさんには普通。
僕の偏見が生み出した恐ろしい年上女性の面影は微塵も感じられなかった。
会話内容
会話内容としては
- 今までの仕事(相手)
- 今までのマッチング相手で引いたアプローチ(相手)
- 実際にデートした相手(相手)
- 海外生活苦労譚(自分)
- 最近 職場の人に告白された話(相手)
- 最近あった楽しい・面白かった話(お互い)
- 理想的な関係について(相手)
ってな具合。
話しているうちにノッてきたのか、こっちが聞かなくとも自分のことを話してくれるようになった。相手が話していることが多かったが、聞いてるだけでも楽しい&予想外な話もあったので満足。面白かった。
そしてヒシヒシと感じたことがある。
説得力!
金言や名言の類は、発言者の人柄や経歴が必要不可欠な場合も多々ある。例えば
少年よ、大志を抱け(クラーク博士)
は何とも素晴らしい説得力を持つ。『博士が言うんだから僕も夢とか志を持つヨ!』ってなるよね。だがしかし、
少年よ、大志を抱け(30歳 無職)
こうすると、どうだろうか。途端に悲惨に、説得力が皆無になるだろう。大志どころかろくに女も抱けてなさそう。
これは一般的な会話にも当てはまると思う。
そう感じたのが今回のリカコさんの会話だった。盛り上げる感じが一切ない割には、褒めてくれるのだ。しかもそれが全部クリティカルで僕の承認欲求を満たす。
だったり、
等、そんじょそこらの女性に言われても『あぁ、なんか気を遣われてるなぁ…』で終わるような世辞が、心にスーッと染み渡る。僕より10歳以上離れた人が言うのだから、人生経験が豊かな彼女が言うんだから、きっとそうなんだろう、ってな具合に。言葉の説得力が、バックボーンが重厚。並みの20代女子には醸し出せない貫禄のようなものを感じた。
☝割とこんな感じに、ちょっと捻った感じで褒められたのが心地よく、さらに相手の年齢も相まって説得力を感じたってワケかなぁ。
結果
期待していた以上に良かった。
リカコさんは30代後半。結婚願望があるなら間違いなく応えられないので身を引こうと思ったが、婚活ではなく恋活も目的とのことだった。う~ん…と悩んでいると別れ際
と言ってくれた。
なんというか、大人の余裕すら感じる次のデートへの誘い方で魅力的だった。
①がデカい。
どこでか分からんがいつのまにか出来上がっていた年上女性への偏見がことごとく霧散した。むしろ年上女性の、年上女性でしかないような魅力を感じられた。
なんで会ってみたら良い感じなのに、自己紹介文がなんであんなにウケが悪そうになってしまうのか謎。ジェネレーションギャップか?
年上女性の読者がいたら、自己紹介文に『実年齢よりかなり若く見られます☆』的な文言は絶対につけない方がイイということを言わせてほしい。すっごい痛いぞアレ。
本当にそう言われるにしろ、文字にしないで写真とかで間接的に伝えることをおススメする。だって所詮ネットだぞ?言うだけならいくらでも言えるからな。むしろ文字にすることから胡散臭さが匂い立つこともあるから、とにかく書かない方が吉。
以上!