『読んだ』というよりは『体験した』という表現が適切に思われる青のオーケストラ前巻だった。何度読んでも視界が滲むような最高の6巻。
という人も多かろう。
いよいよクライマックスの演奏会。そして3年生が抜けた後の新体制オーケストラ部。いろいろとテンコ盛りな7巻について紹介したい。
ネタバレを含む、とあるけど、そこまで詳細なネタバレをするつもりはないので注意だ。一言一句 説明しているネタバレサイトもあるが、それは僕の基準ではネタバレというレベルではないのでな。漫画村とさして変わらんだろ。そういったものをご所望の方には申し訳ないがご期待には添えかねる。
そういうわけで作品の面白さを抜くようなネタバレはしていないつもりだが、画付きで紹介するので苦手な人はここらでブラウザバック頼みます。
もくじ
青のオーケストラ7巻 各話あらすじ
【ネタバレ・画バレ含む】
それでは青のオーケストラ7巻の各話 大まかなあらすじについてまとめていくよ。
何度も言うように、マンガの面白さを抜くようなネタバレはしないように細心の注意を払ってまとめているけど、ネタバレはネタバレ。魅力を伝えるには絵が最良だと思って付けているので、『真っ白な状態で読みたい』という人はここでブラウザバックだ。これが最終忠告ぞ!
41曲(41話) 新世界より第4楽章
いよいよ3年生達の演奏は終盤。新世界より第4楽章が始まった。
第4楽章らしい、強烈な、爆発的な描写と共に始まった演奏。弦楽器たちの低音が唸る。そして管楽器の音と重なって熱と轟音が生まれる。
回想の場面。
立石部長がオーケストラ部強豪校としての重圧に耐えながら、部長として奮闘しているシーンなどが描かれていた。
新世界より第4楽章は大きく2つの主題を持つが、それまで扱われてきた主題の姿も見せる。漫画で言う伏線回収みたいなもので、40話『第2楽章』で奏でられたメロディなども登場する。
オーケストラ部を率いる部長というポジションのために、色々なことを犠牲にしたのではないか…?と考える心もあるが、それでも…
って回だった。演奏パートは単行本買って一気に読んで良かった。感動が一気に押し寄せてきたよ…
この回で、定期演奏会は閉幕を迎えた。
7巻の演奏回は、この41話だけしかないのだが、この回だけで十二分なくらい演奏をやり遂げた感じがある。実際に曲を聞きながら読むと凄いからな!大事なコトなので再三 言わせていただきます。
そんな41話。
最後のページを開いた瞬間にジワリと視界がぼやけたが、仰向けで読んでたのでなんとか堪えた。
ちなみに演奏されたのはこんな曲
オーケストラはイマイチ、演奏会で観るのと動画で聴くのには大きな違いがあるが、41話を読みながら聴くと良いぞ。雰囲気が十分に伝わる。『あぁ、多分ここら辺を演奏してるんだろうな…』って思いながら耳で楽しみ、読んで楽しむと良いぞ。
弦楽器と管楽器が合わさり、熱と轟音を生む!ってシーンは上の動画 0:17秒くらいからの弦楽器・管楽器の交わり。
立石部長が弾いてた
このシーンは4:26秒からのソレだと思う。
ネタバレ記事で音楽を紹介するのはどうかと思うが、これから読む人も、既に読了した人も是非 曲を聞きながら41話は読んでほしい。一味も二味も違うぞ。
多分そういったギミックも仕掛けつつ描いてるから執筆が2か月遅れたりするんだぞ阿久井真は。第二の富樫とか言うな!両方に失礼だぞ貴様等!
42曲(42話) ほころび
演奏会が終わったオーケストラ部。話は小桜ちゃんとのシーンから
夏休みに入って演奏も勉強も順調な様子の小桜ちゃん。
偶然 会った青野とお散歩。いままでと同じように、多少はドキドキしつつも…
こんな表情ができるようになってた…
本当に変わったなぁ、小桜ちゃん…。
もはやメインヒロイン…なんじゃないか…?
それはそうと定期演奏会を終えたオーケストラ部は3年生が抜け、これからは2年生達が率いていくことになる。
新体制への移行はスムーズに行くかと思いきや、なにやら雲行きが怪しい。引退した原田先輩もどこか危惧している様子。
パートリーダーとなった滝本先輩。9年連続コンクール連覇という記録がかかっているにも関わらず、
どこ吹く風。どこか他人事のような口ぶり。
とんでもなく嫌味ったらしい先輩(パーカッションパートリーダー)が登場する始末。
とてつもなくインパクトの強いキャラだった。ちらほら演奏回で見かけていた先輩なのだが、まさかここまでのダークホースっぷりを発揮されるとは…
新体制移行 すぐに問題が出てきたオーケストラ部だった。
43曲(43話) 嫌い
すっかりパーカッションパートリーダーの先輩(佐久間って名前らしいよ)を嫌いになった僕はおいといて、半端なく悪い空気が漂い始めたオーケストラ部。
場を混乱させまくるパーカッションパートリーダーの先輩。
後々、あぁあのときの佐久間先輩はハッパをかけてたのか…、って感じになりそうな気もするが、それでもモノには伝え方・言葉ってのがあるからな。気分の良いキャラじゃない…
新体制の弦楽器チームの中、四方八方に喧嘩を売るハッパをかける佐久間先輩。
ついに…
という、これ以上ないくらい新体制移行後の混乱を描いた43話だった。ここまで部内に軋轢がビッシィ!と入るとは予想だにしなかった。
高校の部活って1年生×3年生は仲良くなれても1年生×2年生は変な距離感で仲良くなれないこと多いよな。僕の高校だけか?
44曲(44話) 波紋
おいおい新部長大丈夫か、なんか頼りないぞ…となったのは僕だけじゃないと思う。一瞬田村麻奈実かと思ったのは僕だけだと思う。
ちなみに新部長は金管楽器ホルンを演奏する筒井俊樹先輩。
…今まで登場しなかったキャラだけに、期待と心配がすごい…
話のメインは2ndヴァイオリンのパートリーダーとなった滝本先輩。
(自由参加とあるが限りなく強制に近い)朝練にも来ない滝本先輩に、佐久間先輩が容赦なく…という展開になった44話だった。
43話じゃ『うわ~雰囲気悪…まぁこっから上がってくんでしょ!』と思った僕は、ことごとく意表をつかれた回だった。まさかあそこからさらに雰囲気が悪くなるとは…
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45曲(45話) 仮面
新体制の問題として挙げられてしまったパートリーダー滝本先輩の回。
どうにもオーケストラ部の練習に身が入らない先輩。
その理由が少しずつ明かされる回となった。タイトルの『仮面』、というのはそのような意味合いもあるのだろうか。
先輩達は2年生。
難関大学・学部を受験するとなると、今年からが勝負とも考えられる。
ここでは明言できないが、そんな苦しい中での滝本先輩が描かれた45話だった。受験勉強と部活の両立って難しいよね。